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橘×雪哉 4日目 

頭からシャワーの奔流を浴びながら、雪哉は深い溜息を吐いた。 今日は危なかった。あと一歩で橘の言い付けを破ってしまうところだった。練習中も橘の事が気になって仕方がなくて、気付いたらずっと目で彼を追ってしまってた。 おまけに身体は疼く一方で、全く集中出来なかった。時々橘と目が合いそうになるたびに心臓が激しく脈打ち、それを押さえ込むのに必死だった。 散々焦らされて我慢させられて、達してはいけないというもどかしさで頭がおかしくなりそうだ。 今日は一体なにをされるのだろう? 考えただけでも興奮してしまう自分が怖い。 「……っ」 身体はもうすっかり準備万端で、今すぐにでも橘に抱かれたいという衝動に駆られる。 橘のモノで滅茶苦茶に突かれて、激しく擦られて、そして中にたっぷりと注いで欲しい。想像しただけで、尻がキュウッと収縮したのがわかった。 「はぁ……っ」 熱い息を吐き出しながらそっと下腹部に触れると、ドキンっと心臓が高鳴った。 早くこの熱をどうにかしたい。橘に抱かれたい。 一体自分は何を考えているんだ。こんな、はしたない事ばかり考えて……。 雪哉はふるっと首を振って邪な考えを振り払い、蛇口を捻りお湯を止めると浴室を出た。 リビングに戻ると、テレビを見ていた筈の橘はもうおらず、部屋全体の灯りが既に落とされていた。 緊張しながら寝室のドアを開ければ、こっちに来いと手招きされて、雪哉はそのままベッドの上に乗り上げた。 「……っ」 ギシッとスプリングが軋み、二人分の体重を受けたベッドが揺れる。 「来いよ」 そう言って両手を広げてきた橘に吸い寄せられるように近付き、ぎゅうっと強く抱き着くと、橘がゆっくりと雪哉をベッドに押し倒し、そのまま覆い被さってきた。 あれ? 今日って4日目だったよな? 一日間違えてた?  鎖骨から胸へと滑り落ちて来た唇が、ピンと勃ち上がった胸元の飾りに口づけを落とす。 「っあ……」 舌先で転がされ、もう片方は指できつく摘ままれると甘い痺れが全身に広がった。 「んっ……は、ぁ、んっ……」 「すっげぇ敏感。乳首触っただけで腰揺らして……えろすぎ……」 「やぁ……っ、あっ、あんっ……だ、だって、こんな……っ」 両方の突起を同時に弄られて、雪哉の口から堪えきれない嬌声がひっきりなしに漏れ出てしまう。 「あー、やべぇ……。お前の喘ぐ声聞いてたら、マジでチンコ痛てぇ……」 「っ……!」 「早く突っ込みてぇ……。雪哉のケツぐちゃぐちゃにして、奥まで突きまくって、思いっきり種付けしてぇ……っ」 「っ……恥ずかしい事言わないで下さいっ」 橘の荒々しい口調にゾクゾクと身体が震え上がる。恥ずかしくて仕方がないのに、その言葉にすら感じてしまっている自分がいる。

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