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発情期編 第七話
「なぎ?どうかした?」
「え、あっ!なんでもないですよ」と左耳を触りながら言う
「そうか…。そういえば、朝食まだだったよな?一緒に食べようか」とそのまま抱っこされて、ダイニングテーブルに向かった
テーブルの上にはパンとサラダ、ヨーグルトなど豪華な朝食がずらりと並んでいた
社長に座らされて、豪華な朝食をまじまじと見る
思わず「美味しそう」と口走ってしまう
社長も対面で座って「じゃあ頂こうか」
「「いただきます」」と言って朝食を食べる
ここ最近、誰かと食べたことがなかったので、社長と一緒食べれたことは嬉しかった
もぐもぐ…もぐもぐ…ごっくん
もぐもぐ…もぐもぐ…ごっくん
か、会話が無い!ずっとこのまま!何か、話題は~
あ、そうだった!発情期休暇のことすっかり聞くの忘れてた
「社長!」
「ん?」
「ぼ、僕、実は発情期休暇取ってなくてですね…」
「あぁ、それなら問題ない。発情期休暇は俺が申請しといたから」
「あ、ありがとうございます!!」
「礼はいらない。当たり前のことだ」とサラッとかっこいいことを言う
こりゃ、モテますわ
「社長も取ったんですか?」
「あぁ、まぁ取ったかな」と曖昧に答える
「取ってはいるんだが、家でやれることは全てやろうと思ってな」
「実質、休暇なんてものはないに等しい」
「そうなんですか…」
「でも、寂しい思いは絶対にさせないからな」
嬉しい…//って、はっ!相手に何惚れてるんだよ!
赤くなってしまった顔を隠すようにパクパク食べる
「どうしたんだ?そんなに急いで食べて」
「もぐもぐ…もぐもぐ…ごっくん…なんでもありませんよ」
「そうか…」と言ったあと、沈黙になる
何話せばいいか分からないし、話題がない!
なにか喋るものは…と脳みそフル回転させたけど、思い浮かばなかった
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