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第1章 小目さんはΩになりたい!!第1話 小目さんの目覚め

僕の名前は小目(おめ) 芽草(ちぐさ)。 とある会社で事務をしている独身28歳のサラリーマン。 趣味は音楽に、ゲーム、ちょっとしたアクセサリーの自作。 男友達より何故か女友達のほうが多いけど昔はクールって言われてた。友達作るの下手だっただけなんだけど。 恋愛経験は中学から何人かの女性とお付き合いして、高校生で当時付き合ってた彼女と初体験したけどあまり長続きしたことはなく・・・告白数=お付き合いした数=フラれた数ってのがそれを表してる。 フラれるときは決まって「イメージと違った」だってさ。なんだよイメージって。「クールに見えるけど女々しいっていうか・・・乙女?」ってのは幼馴染の(さき)って女の子の言葉。「打つ(ぶつ)よ?」って言ったら「はぁ・・・そういうとこだよ・・・?」だってさ、訳わかんないよね。 そんな僕にも大学生の時に転機が訪れたんだ。 あの時はキャンプ合宿に参加してて、たまたまペアになった先輩と同じテントで寝てたんだけど、僕って昔から寝相が悪くってさ。気が付いたら先輩に腕枕されてた。 その日は夏も終わりごろだったのに残暑が厳しくって、寝苦しくて目が覚めたら月明かりのテントの中は思ったよりも明るくて、遠くからは鈴虫の鳴き声も聞こえてきてていい雰囲気。こんな雰囲気でいい気分になったから、もう一度寝直そうと寝返りを打ったら目の前に先輩の顔があってビックリした。 先輩は僕を向いて横になってて、先輩の伸ばした腕が何故か僕の頭の下にあって、さっきまで聞こえてた虫の声は僕の鼓動に上書きされちゃって、先輩はじっとり汗ばんでて、僕も汗ばんでて、僕は堪らなくなって目をぎゅっと瞑った。 気が付いたら朝になって、もう腕枕はされてなくって、寝不足気味でボーっとしてたけどなんか分かっちゃったんだ。 僕は腕枕をしたいんじゃない、んだ・・・って。 その事を今は違う大学に通ってる咲に話したら、「そっか、そういう事だったんだ。なんか納得した。」って笑ってくれた。昔と変わらない笑顔で・・・ 幼馴染で親友とはいえ、話すのにもすごく勇気を振り絞ったから少しウルッときちゃって、恥ずかしくって俯いてたら「そんなアンタに教科書をあげる♪」って咲が青い袋から何か取り出して、それを見た僕はかつてない衝撃を受けた。 『美~チク!お兄さんは、*も最高!』 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・こいつ腐ってやがった。

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