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「さぁ草下くんもう目を開けていいよ」 「はい、智樹先輩」 アハハ…完璧に仕上がった。 こんなにも上手く行くとは思わなかったけど コイツ自体単純だから操りやすかったのかな。 まぁいい重要な目的は達成した。 古い奴だがアレは昔精神の操る実験用の器具だった。取り寄せて僕が改造した物。 僕は興味ある物はなんでも買っちゃう。 入手に苦労したけど、馬鹿な両親も使ってね 僕の得意分野で半年かけてようやく完成した。 いわゆる一種のマインドコントロール装置だ。 お陰で草下は完全にノンケになった。 態度を改めさせ、悠里君達の害にならない様釘を指し、そして一応僕の命令は全て聞くよう忠実な奴隷にしといた。 だがとりあえずはコイツはもう用済みだ。 「先輩俺生まれ変わったみたいです。 ありがとうございます」 最初のムカつく態度と大違いだ。 「もう帰りな、僕は用事あるから。 後余計な事は話すなよ?」 「はい、智樹先輩の命令は絶対守ります」 「いい子だね」 草下は帰宅した。 さて僕も行くか 学校に着いた、目的は当然プール場 水泳部員達がゾロゾロ帰っていた出入り口入ると更衣室前で悠里くんが誰かを待ってる感じだった。どうせ桐原だろう 残念だったな桐原… 今回も悠里君を助けたのは僕だ。 まぁどのみち桐原も遅かれ早かれ僕に泣き付いてきただろうけどね。 学力は1位でも理系、計算力、行動力は僕の方が上だ。 仕事で言えば上から指示するしか出来ない奴と下から率先して動いて問題解決するために自分で考えて動ける人間の差だ。 これが桐原と僕の差だよ。 「悠里くーん」 「あれっ智樹?どうしたの?」 「うん実は話があって迎えに来たんだ。」 「あっごめん大翔も今から迎えに来てくれるんだ、少し待てる?」 「桐原くんはまだ抜けれないみたい、だから行こ」 「えっなんで?」 本当は違うけど帰るようには仕向けた。 「初日だからバタバタしてるみたいだし、だから今日は僕が送るって言ってきたんだ?」 悠里くんは寂しそうだったけど構わない。 悠里くんは優しいから僕を断れないのは知ってる。 実際先に体育館に寄って桐原に伝えてきたら 《俺も少し遅くなりそうだしお願いするよ、なるべく俺も間に合わせるから》 校門出る前桐原が体育館からプール場向かってた。バーカもう遅いよ。 「今日ね草下来なかったんだよ、安心した」 「悠里くんもう大丈夫だよ」 「えっ?」 「話し合って少し説教して改心してもらったんだ。 もう2度と手を出してこないから安心してね?」 悠里くんは若干複雑そうな顔してた。 でも笑顔に戻り 「智樹そういうの得意だもんね、でもあの草下がそんな簡単に変わるかな?」 「多分大丈夫だよ、とにかく明日部活で会えばわかるからさ、僕を信じて…」 「うん、アイツは怖いけど智樹を信じるよ、 ありがとな智樹いつも助けてくれて」 「悠里君のためならなんでもするよ」 話してるうちに悠里くんの家前まで来てしまった。 「あっごめん智樹んち通り過ぎちゃったね」 「全然だよ。ゆっくり話せたし、また明日ね」 その時 「あれ兄ちゃんと……智樹くん…」 弟の晴翔君だ、 サッカー着で久しぶりに会ったけど悠里くんに似て本当に可愛いんだ。 悠里君を手にしたら晴翔くんもほしい。 兄弟丼…最高だよ。 「久しぶりだね晴翔くん、相変わらず可愛いね、元気だった?」 頭撫でようとしたら避けられた。 「はい…じゃあ」 それだけ言って家に入っていった。 いつも僕を避けるし、 相変わらずの無愛想だ。 でもすぐに智樹くん大好きと言わせてやる 「こら晴翔!いつもごめんなアイツ昔から」 「大丈夫だよ、じゃあ僕はまた明日ね」 「うん、ありがとね」 ああ愉快愉快… 草下は洗脳、悠里くんの信頼を上げ、可愛い晴翔にも会えた。今日は久しぶりにめっちゃ気分が良いアハハ

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