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72 立花隆之視点 回想
初めて君に出会ったのは小学1年お互い一目惚れだった。
僕達は幼馴染であり恋人だった。
それからは大学まではずっと同じだったし、
いつも可愛いねと言ってくれてた。
君も優しくてカッコ良くて強くていつも
守ってくれた。
永遠の愛も誓って指輪もくれたね。
今も左手薬指の指輪は君がくれた物だよ。
でも僕らは時代が悪かった。
互いに両親は認めない昔気質でウチでは特に子供の頃から彼は嫌われてた。
僕の知らないところでかなり罵声を浴びせられたらり暴行もされてた。
でも彼もめげなかった。
僕は一人っ子でいつかは政略結婚させられる。
昔は屋敷から連れ出して、最悪2人で駆け落ちしようとまで言ってくれたのに……
彼は隆之《ゆき》と呼んでくれてた。
亀裂が入ったのは互いに仕事に就き、中々会えなくなった中
僕は24歳で無理やり政略結婚させられた。
その後、彼も27で何故か結婚して互いに子供も産まれた。
仕事は闇な部分は多かったけど権力はほしいと思い必死に覚えた。両親も亡くなり僕が会長になった。あとは子供がある程度成長したら別れて彼と子供達で屋敷に暮らせばいいと考えてた。
結婚後ももちろん別れてなどない。
30過ぎくらいまでは時々会っては抱いてくれた。
なのに彼はその関係も結婚してるから互いのためにもうやめようと言い始めた。
当然僕は何度も引き留めたが彼は悲しそうな顔はしてたが僕から去っていった。
《どんな事があっても愛してるよゆき》
《一生俺がゆきを守るから》
昔はずっとそう言ってくれてたのに…
彼は誠実過ぎるんだよ…
涙が……止まらなかった。
その後
僕は立花グループ会長になった事で強化に更に力を入れて、表社会も裏社会も取り入り権力を増した。汚い事なども多々行ってきた。邪魔物は徹底排除、今では表向きは有名な実業家として知られる程にまでなってきた。
そして更なる莫大な金と力を手に入れた。
まぁ僕よりも上の立場もいる。
ある意味お飾りの会長なのかもしれない
唯一の誤算は愛する彼が僕を嵌めた事だ。
愛し合ってる僕らが仕事上敵になってしまった…ある一つの殺人事件から始まり、立花グループが絡んでるのではと疑い始めた。
やはり彼は無理にでもウチで雇うべきだった。
そうすれば君をずっと僕のそばに置けたのに。
警察官…彼は小学からずっと夢だと言ってた。
僕はずっと反対したのに…大卒後警察学校へ
入ってしまった。
彼は正義感も強く、癒着してる上層部に圧力をかけて捜査の中止を命じさせたが彼は辞めなかった、自分のチームと単独で捜査をし始めた。
そしてついに彼は立花グループの裏を全て知ってしまった。
僕に接触してきて舞い上がって屋敷の僕の部屋に通してしまった。
再会して愛し合った後僕が休んでる間にアレを持ち出されてしまった。
彼は僕を止めたかったのだろうが、
僕にとっては裏切り行為だ。
でも僕は彼を処分なんか出来なかった、、
愛してるから……
そして彼もやっぱり優しすぎたのだ。
最後に会った時彼もまだ僕を愛してると言ってくれた。
あの最後の激しいエッチも愛を感じた。
彼自身から僕の元に帰って来て欲しかった…なのに彼は…
最後まで僕の元に帰って来なかった。
いや来れなくなったが正しいな……
そもそもあの女が僕から彼を奪ったんだ。
妻とあの女の為に僕と距離を置いたんだろう。でも愛してるからじゃなく同情でだよ、彼は優しいから仕方なく離れただけなんだ。
彼に愛されてるのはずっと僕だけなんだよ。
20年以上も愛し合ってきたんだ…
僕は子供の頃から彼の事は何でも知ってる。
そして5年前妻が病気になり亡くなっても悲しみなんか全くなかった。
泣いたのは千尋だけ。
ほぼ仮面夫婦で会話もろくにしなかったし、
子供さえ居れば用はない。
彼が去った時はあんなに悲しかったのに…
そしてその翌年には彼が
僕を置いて逝ってしまった……
僕にとってのカギを盗んでからすぐだ。
生前彼はどこかに隠したようだ…
なぜ最後まで邪魔をするんだい?
でも1番ショックは彼を失った事だ。
敵対したとは言え愛し合ってたんだ…
最後まで、まさに禁断の愛。
僕は,いや私はそれからは自棄になり可
愛い息子達に執着して地下室にヤリ部屋を作り毎晩のように色んなプレイで犯した。
私の今では2人共言いなりだ。
そして探し続けた,桐原大翔,を見つけた。
中学時代の君を見てるようだった。
久しぶりにお尻の穴が疼く程に。
君が居なくなってから恋しくて君だけの
お尻は使われちゃったんだよ?
僕を寂しがらせた君がいけないんだからね。
でも今や僕らの息子達も愛し合ってるようだ。これはもう運命なんだよ。
中学時代の僕らそのものだよ。
ちゃんと迎え入れるから安心しておくれ
でももし危険な存在になるようなら例え君の子でも……その時は許しておくれ
例えどんな事があっても僕は一生君を
世界一愛してるからね。
宏《ひろし》……
思い出話ははここまでだな…
今から仕事モードに切り替えだ。
「会長ご到着しました」
「ああ」ガチャ
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