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俺は焦燥感が漂った顔で大都会の街中を歩いた。 大都会に背を向けて歩く姿は、まるで スラム●ンクの世界が終わるまではの エンディングのようなワンシーンだった。 「ハハハ…」 「そうさ!」 「俺の心は擦りきれた」 「針がねロックンロールさ!」 「擦りきれて何が悪い?」 「じゃあ、警察を呼ぶか?」 俺は子供ビールを地面に投げつけて、 大都会のゴミ置き場で、男泣きして泣いた。 「安西先生…!」 「俺、もう掘られたくないんです!」 「クソォォォ!!」 俺の心は擦りきれた硝子細工。 アナルさえも擦りきれて、俺の ケツの痛みは一体何処にぶつければいい? 答えさえも見つからないまま、 俺は大都会の夜をさ迷い歩いたのだった。

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