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春輝と蓮爾の野外活動
蓮爾は春輝のその言葉に大きなショックを受ける。
「しっ、知らなかった…」
「お前が…まさか中年好きだったとは!」
「苦労性で頭のてっぺんハゲてる上に」
「短足で地味でお腹もポッコリ出ているような」
「何一つ取り柄もない…!」
「あんな地味な顔のタヌキ顔をのオッサンが好きだったとは、俺は…ショックだよっ!!」
蓮爾はそう言うと膝から地面に崩れ落ちてそこで現実逃避をした。
春輝は暴走する蓮爾に軽く突っ込んだ。
「おっおい」
「蓮爾…?」
蓮爾はブツブツ言いながら現実逃避した。
「そのうえアイツ奥さんや子供とも」
「うまくいってないんだぞ…!?」
「毎月の小遣いも、1、2万もいかないようなあんなオヤジが好きなのか!!」
「おいっ!!」
「…ブツブツブツ」
「いやいや寧ろ谷村の奥さんを差し置いて」
「教師と生徒で不倫関係はまずいだろ!?」
「俺とならまだしも…ブツブツ」
「学校中にバレたらどうするんだっ!?」
「中年オヤジと駆け落ち何て…」
「俺は絶対に認めないからな!!」
「お前がまさかそんな奴だったとは…!」
「おいっ!!」
「谷村の唯一の取り柄はチョーク投げくらいだぞ!?」
「それでも、あんなタヌキオヤジがいいのか春輝っ!!」
『ええい!』
『人の話を聞け!!』
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