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進めない想い

今週も会えないんだねと、シフト表のすれ違いに肩を落とす。連絡する勇気はなくて、時々送られてくるくだらない報告に胸を踊らせる日々。 しょぼくれた鼓動を励まし向かうバイト。靴箱には君の靴。 「〇〇と交代したんだ。やっと会えたね」 その言葉に鼓動が疾る。狡いや。 君と僕の特別な距離に俯く。

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