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イツキⅡ-1*
オレは夜の公園を必死で走る。視線の先には今にもキスしてしまいそうな、メイとクソビッチのアズサ。
けれど間一髪で顔を逸らしたメイと目が合う。
「このクソビッチ!!メイから離れろっ!!!はぁっ、はぁっ・・・」
ギリギリ間に合ったのか?二人のもとへ辿り着き、何とか呼吸を整える。
「あら、イツキ。余裕のない男は嫌われるわよ?」
「お前、マジで殺す。とりあえず殴る」
「ちょっ、ちょっと待て!あーちゃんは女の子だぞ!殴るのもやめろっ!!」
メイがクソビッチをかばうので余計に腹が立って仕方がない。
「やだなぁ~メイメイが『女子と一発ヤッてみて、その上でイツキを選びたかった』って言うから、本懐を遂げさせてあげようと思っただけなのに~
ほら、あたしならメイメイに本気にならないし、ちょうどいいじゃない?
あんたの為にも協力してあげようと思ったの~」
・・・完全に余計なお世話だ。本気であわよくば、昔から可愛がってるメイの童貞を頂く気満々だろこのクソビッチはっ!
大体何だよ「本懐を遂げる」って、武士かよっ!あ、こいつ歴史上の人物でカップリング妄想する趣味があったな。坂上田村麻呂×アテルイが一推しとか・・・って、そんな事はどうでもいい。
あぁ、不本意ながらちょっと頭が冷えた。腹が立ってムカつきまくっているのは変わらないが。
「メイ。いつまでそのクソビッチの乳を揉んでる気だ?今すぐ手を離せ」
「へっ?あっ!い、いや、ちがっ、これはその・・・」
めちゃくちゃ焦っているメイ。それでもしぶとくアズサの乳の上にあるメイの手を引っ張り、無理矢理立たせた。
「帰るぞ」
「えっ、あぁ、うん」
「メイメイまったね~」
クソビッチが軽い口調でメイに話しかけるが、応えようとするメイの口をキスで塞ぐ。
「あらあら、本当に余裕ないのね。笑わせてくれるじゃない」
もうアズサの事は完全に無視してそのままメイを引きずり、メイの家へと急ぐ。
「・・・今日、メイママとメイパパは?」
「うぇっ?あっ、父さんは出張中。だから母さんはマミさん(伯母)の店に飲みに行くって」
「そうか」
好都合だ。メイママは飲みに行くと大概終電ギリギリまで帰って来ない。
マミさんというのはメイママの姉で、夫婦でこじんまりとした居酒屋を経営している。持ち家の一階が店で、上は住居。なのでメイが大きくなってからは、そのままマミさんの家に泊まって来る事も多いんだ。今日も泊まりだといいのに。
玄関の鍵を開けたメイと一緒に家に入り、扉を閉めるや否やメイの唇に喰らいつく。余裕なんて一ミリもない。ひたすらメイを貪る。メイの口腔内をすべて味わい尽くすかのように、舌が届く全ての部分を舐め尽くす。
「ん、ん、んんっ!ふっ・・・うん・・・んんんんんっ」
メイが苦しそうに身を捩りオレから逃れようとバンバン体を叩くが、構わず蹂躙していく。この唇をクソビッチのアズサに奪われるなんて絶対に許容出来ない。
オレは一度唇を離し、メイに問いかけた。
「・・・さっき、オレが来る前にアズサともキスをしたのか?」
「してない!してないって!!そうなる瞬間に俺は顔を逸らしたし、そしたらイツキと目が合って・・・」
「本当に?」
「本当にっ!!!」
うん、メイのこの感じ・・・多分嘘はついてないな・・・オレはやっとガチガチに強張っていた体の力を抜いた。
「キスに関しては信じるけど、メイはあのクソビッチの乳を揉んでたよね?まぁ、それは仕方ないと思うよ。
メイは女子の体に興味があったし、アズサはそれを分かっててわざと乳を押し付けた。うん、分かってる。
けどね・・・それでも許せないんだよ。ごめんね、心が狭くて。
だから今日はお仕置きをする。
もう乳首の腫れも、尻穴の痛みも引いたよね?なら遠慮はしないから」
そう言ってオレは手始めにメイのTシャツの中に手を入れ、そこに隠された乳首をキュッと摘んだ。
「はっあぁぁぁん!やっ、やめ・・・だってあれは不可抗力・・・ひぃっん!!」
オレが育てた乳首の感度に満足するも、簡単に許す事は出来ない。
「うるさいなぁ。黙れよ。メイはこれからお仕置きされるんだ。二度と女を抱こうなんて気がなくなるまでね」
流石に玄関でこれ以上の事は出来ない。オレは玄関の横にある須藤家のリビングのソファまで、お姫様抱っこでメイを運んだ。
今度は少し余裕を持ってメイの唇を堪能する。前に反応が良かった上顎を重点的に舐め、舌を絡める。それに応えておずおずと舌を差し出すメイに気を良くし、体をギュッと抱きしめそのままそっとソファに押し倒す
だがその瞬間、ふわっとアズサの香水の匂いがし、またもや耐えきれないほどの激情に駆られてしまった。
このままめちゃくちゃに犯してしまいたい。
泣き叫びながら許しを乞うメイを背後から貫き、ガンガン腰を振りまくりたい衝動をなんとか抑え、メイに向かって言った。
「メイ、服を脱いで。アズサの匂いがして不快だ」
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