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プロローグ
「あっ、あぁん!んはあっ、......だめぇっ!っんやあぁ! あぅう.......っ!お、かしくっ、なるぅ!」
口では駄目だと否定の言葉を吐きながらも、快感に狂ったようにベッドの上で腰を振って俺を誘惑してくるそいつは、つい昨日まで親友だった男だ。
「もっ、イクぅ...出ちゃっ、う!りょうちゃ、っああぁん!」
「陽......っ!」
そろそろ限界が来たみたいだ。繋いでいる手をもう一度強く握りしめ、片方の手で陽の腰を掴み腰の動きを激しくした。
「んあっ、ああぁあっ...!」
陽の高い嬌声が頭の中に響き渡る。ぎゅっと自身を締め付けられ危うくイキそうになる。一緒に達したいだなんて女々しいことを考えている自分に驚いて「はっ、」と自嘲気味に笑い、そんな考えを振り切るように、ナカを思い切り突く。
「あああぁァぁぁあっ!!!」
陽は一際大きな嬌声をあげ、背を弓なりに反らし呆気なく達した。
「くっ......、はぁっ!」
搾り取るような動きをするナカに耐えきれず慌てて引き抜き、陽の腹に欲を吐き出した。
自身を引き抜くときに「.......んぁっ」っと陽が切なげに喘いだが、もう一度シたくなるのが目に見えているため気づかないふりをした。
そんな陽は余韻が抜けきってないのか、頰を上気させ、とろんとした目を空に向け、足を開いたまま身体ををビクビクと痙攣させている。
「りょうちゃ、ん......なんで、?」
あぁ、そんな顔してこっちを見ないでくれ。俺のやってることが間違いだと思い知らされる。
「お前だって気持ち良さそうに喘いでたじゃねえか」
分かってる。そんな傷ついた顔をしなくても俺自身がお前を追い詰めているってことは。
ただ、お前に触れたかっただけなんだ。あの時まではーーー、
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