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第2話
机や椅子が雑然と置かれている。医師が休憩をする際、利用する場所でそう思った勇吾は鈍感で幼馴染のオメガがいる独身貴族。
「久しぶり」
珈琲のかぐわしい香りのする店内。そこで勇吾に声をかけた勇吾の幼馴染のオメガはその顔を綻ばせた。
男感のある美貌。黒真珠のような瞳。漆黒の髪の毛。
幼馴染のオメガは勇吾に恋をしているがその事を告げられない内気な小説家。
「久しぶり元気だった?」勇吾はそう言うと席についた。
それから世間話をし始めた勇吾程なくして幼馴染に「なあ純度100%で永久不変の愛ってあると思う?」と尋ねた。
「あるよ」幼馴染は勇吾に男ができる度、泣いていたが勇吾を嫌いにならなかった為、自分は勇吾の事がただ好きでその想いは永久に変わらない物だと確信していた為そう答えた。
「マジで?」
「ああ、だってただ好きって概念は存在するから」
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