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あとがき

親愛なる、ここまで読んで下さった皆様。 突然ですが、最初に言わせてください。 このお話、当初付けていたタイトルが【ペロペロキャンディとムチ】でした。そして、タイトルからにじみ出ていると思いますが、最初はアホエロのハッピーBLになる予定だったのです。 ここまで読んでくださっている方が、本編を飛ばして作者の後書きだけ読んでくださっているというのは考えにくいので、ハッキリ書きますが……。 はい、全然アホエロハッピーBLじゃないですね。まいりました。 ※ツイノベ時点では本当に「落ちこぼれ王子が騎士の体をペロペロ舐めて、騎士はSっ気に目覚めムラムラ」みたいな、そんなアホのテンションのお話でした。 どうしてここまで変わってしまったのか。 短編修行として去年の十月から此方で十作品目の作品となりますが、作者にも関わらず物語の手綱を握れている気が一切しません。 どちらにしても、心に孤独を抱えたショタ同士が、周囲に内緒で傷を舐めるお話が書きたかっただけなのでその目的だけはじんわり達成できたので良かった……いや、全然書き足りません。 もっと舐め合っている場面を書きたかったです。なんならショタ時代も成長後もハッキリとしたR18の場面を書けていません。なんなら思春期時代のケインの話も書けていない。ラティにキスされたくて、弟に「俺を殴れ!」と言ってドン引かれている気持ち悪いケインの話も書けていない。 あとは、自己肯定感の下がりまくったラティが何かある度に「人質に行こうか?」と鎖を引きちぎらん勢いで口にしてくるせいで、ケインが「やめて!!」という話も……。 ともかく、長い割に本編に納めきれなかったお話達の事を思いながら、今回の後書きはこの辺りで締めたいと思います。 作者の長い気持ちの吐露まで覗きに来てくださって本当にありがとうございます。ほんと、優しい。感謝。貴方様に今日も良い事が起らんことを。 そんなワケで、また次のお話でお会いできたら幸いです。 はいじ

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