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炯+綾+愁弥×雅鷹《炯side》7
腰を動かし、山田を見下ろしながら問いかける。
「山田…二人のは良かったか?俺以外のヤツなのに、すごい咥えこんで。イヤらしい音立てて。見せつけてきて」
「あっ…哀沢くんがっ…一番、だよぉ!」
「そんな顔には見えなかったな」
山田の返答なんて知ってるのに。
山田が俺を好きなことも、俺が一番ということも。
「いっ…一番、気持ちいいっ!アッ、は…ぁ、哀沢くんのじゃなきゃ…満足、できないよ!」
山田は俺にナカを攻められ、イッたばかりなのに容赦なく扱かれ、感じすぎて顔が歪んでいる。
この媚薬ローションのおかげなのか、山田は果てたばかりなのにもう硬くなっていた。
「当たり前だ。お前の一番は俺だろ?」
俺は耳元で囁いた。
すると山田は両手を俺の背中に回して答える。
「うん!うん…俺は哀沢くんだけっ!哀沢くんがいいの。哀沢くん、好きっ…好き」
「俺もお前以外いらない。お前だけいればいい。愛してるよ、山田」
普段の俺はここまで自分の本心をさらけ出すことなんてないのに。
酒のせいなのか、心が緩んで山田に自分の気持ちを伝えたくてたまらなくなった。
「俺も愛してるっ、哀沢くん」
―…その言葉が俺の精神安定剤
山田が想う以上に、俺は山田を愛してる。
だからお前の一番は俺じゃなきゃいけない。
絶対に。
「哀沢くんっ―…」
それから隣に綾と愁弥がいるのも忘れて、二人で何度も抱き合った。
「あったま痛いー」
次の日の朝、飲み過ぎたのかお互い頭は痛くても記憶は完全にあった。
「寝てる二人、絵になるなぁ。写真撮ってあげよ」
そう言って山田は隣の布団で寝ている綾と愁弥の写真を撮っていた。
「そういえば、哀沢くんは愁ちゃんのこと抱かなかったんだね。愁ちゃん色っぽいし、アヤちゃんと一緒に抱いちゃうのかと思った」
「確かに色気は凄かったな」
「ねー、アヤちゃんもメロメロなわけだよねぇ」
確かに愁弥はきれいな顔をしているし、体も綺麗で綾に抱かれている姿は艶やかだった。
でも俺の心は揺るがない。
「まぁ…山田がいるのに他のヤツ抱く理由ねぇしなぁ」
「哀沢くん……一生好き。ごめんね抱かれちゃって」
「俺も止めずに楽しんでたからな。酒ってこわいな」
「うんうん。お酒こわいね」
それからというもの、居酒屋に集まって飲酒してかなり酒が進むと暗黙の了解で乱交が始まるようになった。
いつも以上に俺の言葉攻めが炸裂すると、山田の感度が増しているのが分かり心地よくなる。
俺もそれが楽しくて、たまにはこういうのも悪くないかと思った。
その居酒屋で山田が攻め側に回って自分の教え子を抱く日が来るのは、まだ数年先の話。
【END】
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