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遂に……抱かれる。
自分で言い出したのにドキドキして心臓が痛い。
実は先輩に教えられてからほぼ毎晩洗っていたお陰で準備は慣れた。
先輩とヤれるように自分なりに慣らしてきたつもりではあるけど……いざ、そう思うとやっぱり不安でもある。
だって、アレがここに……。
思わず自分の尻を押さえてしまった。
「〜〜〜っ」
心臓が飛び出そうで、止めたばかりのシャワーをもう一度浴びる。
温度を下げて頭から掛けると、少しスッキリした気がした。なのに、
「タク?やっぱ止めるか?」
シャワーカーテンの向こうから先輩の声がして髪を掻き上げていた俺は慌ててカーテンを開ける。
「何で!?」
見下ろした先輩はびっくりしたような顔をしてから表情を緩めた。
置いてあったタオルを俺に掛けてくる。でも、
「バッ!!何でこんな冷たいんだよ!!風邪引く気かっ!!」
怒鳴ってタオルを投げ捨てると、先輩もさっさと服を脱いだ。
俺を押して先輩もバスタブに入ってきてシャワーのヘッドを持つ。
温度を上げて湯を確認すると、先輩は丁寧に俺の体を擦りながら流してくれた。
先輩もサッと流して止めてからグイッと頬を摘んでくる。
「無理はしなくていいんだよ!」
その近づいてきた顔を捉えて俺はキスをした。
「違います。ただ、俺が安心したいだけなんです。後輩じゃなくてちゃんと見てくれるって」
「何だそれ」
俺の髪をワシャワシャとして笑う先輩。
「……期待しちゃってんの?」
俺のモノを撫でてニヤリと笑う先輩にゾクッとした。
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