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第1話

 あの知らせを聞いた瞬間から、俺は感情が消えた。  見えるけど見えない、聴こえるけど聴こえない、お前がいない…  圭吾が呼ぶ声、笑う声、困った顔、一度だけ凄く怒った綺麗な顔。  全部思い出せるのに、圭吾の感触だけ思い出せない…  なあ…本当にもういなくなったって事なのか?おまえの肌の感触が思い出せないのはそのせいなのか?  俺はお前が死ぬなって言ったから死ねないよ。だけどそれは辛いよ。お前のところに行けないって事なんだから。  どうしたらいい?俺はどうしたらいいんだ?圭吾。  待ってるけど…来るか判らないお前を待ってるしかないけど…もしお前がもう居ないなら、この呪縛を解きに来てくれよ…。  お前の所に…行きたいから  

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