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第14話**

口内、乳首、下腹部を同時に攻められ、今まで感じた事のない快感が身体中を駆け巡り、僕の頭は混乱していた。 「や……いやだ……」 「どこがだよ、どこもかしこもこんなに勃たせて!はしたないなぁ、奈津!」 僕が抵抗しようと口を開けたと同時に、號に口を塞がれ、また口内の深くまで貪られる。 「……ん、…んぅ……」 キスなんて今日が初めての僕は呼吸の仕方もわからず、だんだん頭がぼーっとしてきた。 息が苦しい……… 僕の様子に気づいたのか、ニヤつきながら號は唇を離した。 「もしかして、キスも初めてなのか?じゃあ全部俺が初めてって事だよな?ははっ、堪んねぇな!……この先はもっとゾクゾクするぞ?」 不適な笑みを浮かべた號は、周囲に居た者に合図し、僕の身動きを完全に封じた。 元から縄で縛られていたものの先程まではかろうじて動けていたのに、両手両足を固定され、完全に身動きが取れなくなった。そしてベッドに押し倒され、上から体重をかけられている為、僕の力ではどうする事もできなかった。 「暴れられたら困るからな。奈津も痛いのは嫌だろ?だったら大人しくしとくのが身の為だぜ」 どうする事もできず、悔しさから唇をキュッと引き結び、號の事を睨んだ。 「そういう顔も男を煽るって事がなんでわからねぇかな。俺としてはありがたいんだけど…」 そう言いながら、號の手が不意に僕の後肛に触れた。 「……え?なんで、そんな、とこ………」 「知らなかったのか?男同士はここを使うんだぜ?」 いつの間にか手に付けたクリームで、無遠慮に僕の中へ手を滑り込ませていく…… 初めての感覚に、痛いしか感情が持てず、ただひたすらに抗議を繰り返した。 「やっ……痛い……やめてっ……」 「まぁ落ち着けって。そのうち良いところ突いてやるからさ。んー、この辺か?」 「ぁっ………」 そこを触られた途端、思わず声が漏れた。 先程までは痛くて苦痛しか感じなかったのに、そこだけは何か違う感覚がした。 「おっ!奈津の良いところはここか!よし、何回でも触ってやるよ」 先程よりさらに早いスピードで指を動かし、僕の感じる場所だけピンポイントで刺激してきた。 「……やっ……そこ……へ…ん………」 「変じゃなくて気持ちいいんだろ?ほら、気持ち良いって言えよ!なぁ!」 號は痛いぐらいその場所を指で押し上げ、僕に有無を言わさぬよう、力で捩じ伏せてきた。気持ち良いを超えて、もはや痛さしか感じなかったが、僕が気持ち良いと言わなければ、その行為は終わりそうもなかった。 「いい…気持ち…いい……から……やめっ…」 「そうかそうか!気持ち良いならもっと刺激してやるよ!」 「やっ………」 僕の声はまるで號に届いておらず、やめてと制する僕の声と真逆の行為が繰り返された。痛くて痛くてもう終わってほしかった。摩擦する度、内側が焼けるような痛みがした。 それでも身体は意思とは関係なく熱くなり、快感がじわじわ押し寄せていた。 痛いのに………気持ち良い……なんで…… そんな疑問が脳裏に浮かんだ時、 「ぁぁっ……………」 僕は號の手でイってしまった。

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