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アナニスト山田健の初体験

 選択ミスだ。  ゲームなら即ゲームオーバー。  タイトル画面からすぐさま別ルートに行くためニューゲームを選択したに違いない。  カウンターと、椅子の置いていない少数のテーブル。  暖色の照明を使用している店内は少し暗く、落ち着いた雰囲気がある。  ココはバー、Paraiso(パライソ)と言う俺みたいなゲイの人達の中で結構有名なバー、らしい。  一夜の相手を探す、という所謂出会いの場という意味で。  俺、山田 健。  今年で三十五歳。  恋人がいない歴年齢のゲイ。  ポジションはネコ希望。  元々地方の畑しかない田舎に住んでいて、仕事の関係で東京に転勤してきて約一か月ぐらい経つ。  三十五年間童貞処女という、とても清らかな身体を守ってきた俺は、ある日ふと思った。  東京なら、誰かに抱いて貰えるのでは? と。  ぶっちゃけ、セックスがしたい。  毎日毎日自己開発しまくって、アナニー経験だけマスターレベルになっている俺だが、正直バイブじゃなくて本物のチンポを挿れてみたい!  人肌感じるセックスをしてみたい!  そう思った俺は思い立ったが吉日とネットで色々調べまくった。  調べて、調べて、調べた結果。  ココ、Paraisoならそういう目的として最適だという結果だったのである。  まぁ、それが間違いだったのだが。  雰囲気は良い。女性客はいないし、客層もオシャレな人達が多い。年齢層もザッと見た感じは二十代から五十代と幅広そうだが、スーツを着た人が結構いるからどちらかと言えば社会人が多いのかもしれない。  ……俺もスーツ着てくれば良かったか……?   カジュアルなシャツとジーパンに、最近散髪にも行ってないから少し長くなった髪。店内はオシャレな人ばかりの中、完全に田舎者まるだしの野暮ったい俺は浮いていた。  ……選択ミスだ。いや、せめて散髪ぐらいしてくれば良かった。頭にも浮かばなかったけど。ただセックスしたかっただけだから、オシャレをして来店しないとなんて考えもしなかった。  はぁ、と息を吐き出す。  酒だ。酒を飲もう。今日のセックスは諦めて、次回もう少しこう……居酒屋っぽい雰囲気の場所を探してみよう……。  カウンターに肘をついたまま琥珀色の液体が注がれたグラスに口づける。  そして一気にグッと呷った。 「マスター、もう一杯」  底に溜まった琥珀色のグラスを自分の目線より上に掲げて、カウンターに頬杖をついたままマスターに告げる。  すると、マスターの声より先に軽快な声がすぐ側で響いた。 「おに〜さん。その辺でやめとけば?」  声と共に、掲げたグラスが自分の手から消える。 「……?」 「飲みすぎじゃね〜?」  俺から奪ったグラスを左右に揺らし……顔も髪もキラキラなイケメンが目の前で笑った。  金髪で、目は切れ長、ちょっと猫っぽい。鼻筋もシュッとしてるイケメン。黒のジャケットに黒のスラックス、シャツも黒と全身黒づくめ。耳にシルバーのシンプルなピアスが左右に五個ずつついていて、軽薄そうな雰囲気だが、不思議とオシャレな店内にマッチしていた。  髪を一度も染めたことはないしピアスをあけた事もないフツメンな俺とはちょっと違う世界にいそうな男である。 「おにーさん。相手探してんの?」 「……」  なんだ、この人。  そう思ったけど、事実なので小さく頷く。  金髪の男はふ〜ん? と鼻を鳴らして小さく首を傾げた。  俺の頭の上から下まで観察する様に目線が動く。 「結構日焼けしてんね?」 「……まぁ」  東京に来る前までは休日は家庭菜園レベルだが小さい畑を耕したりしていたので日焼けはしてる。真っ黒まではいかないけど。  金髪の男は俺に寄り添うように身を寄せ、カウンターに肘をついた。 「おにーさん、ネコ?」 「……」  小さく頷く。  金髪の男はにっこりと笑みを深め、俺の少し長めの横髪を俺の耳にかけた。 「じゃあさ、俺と遊ぼうよ」 「……遊ぶ……」 「俺、上手いし」  何が、って聞かなくてもわかる。ココはそういう目的の場所だし。  セックス。  俺と、セックスしたいって言ってるんだこの人。  上手いって自分で言うってことは、ものすごくテクニックに自信がある……んだろう。  でも……なんかこの人、雰囲気が怖いんだよなぁ……。 「……あの」 「ん〜?」 「……俺、はじめてなんです」  一応言っとく。  この人遊び慣れてそうだし、処女とか面倒くさいっていうかも知れない。 「へぇ? い〜じゃん。俺、やさし〜し」 「…………」  優しい、かはわからないけど……。  う〜〜ん……俺に声をかけてくれた人、この人だけだしなぁ。 「……本当に、やさしくしてくれますか?」  見た目はキラキラしてるけど、雰囲気はギラギラ? してるから正直怖いというかぶっちゃけ俺の好みじゃないというか……でも、セックスできる最後のチャンスかもだし……。  金髪の男は口元を歪めて目を細め、俺の顔に自分の顔をぐっと近づけてきた。 「なら、コレで判断してみる?」 「え?」  男の手が俺の腰に回り、グッと引き寄せられた。  そしてーー 「……!」  男の顔が視界いっぱいに広がり、唇に柔らかな感触が……感触……?  コレは……あれだ。き、キス……?  触れるだけの柔らかな口づけに、一気に心臓がバクバク音を鳴らしだす。 「唇、ちょっとあけて?」  微かに唇同士を触れ合わせたまま、男が甘く囁く。  俺は男の声に導かれるまま、少しだけ唇を開いた。 「いい子」  ふっ、と吐息で笑い、男の舌が俺の唇をペロッと舌先で舐める。そして唇のスキマからナカへ舌がはいってきた。 「んっ!」  ヌルヌルした舌が俺の舌に絡まる。くちゅくちゅって水音が頭に響いて、腰にジンっとした痺れが走った。  き、キス……って、こんなに……きもちいいんだ……? 「……っ、ん……っ」  舌が上唇を擦り、くすぐったいような痺れるような感覚に身体が勝手にビクっと跳ねる。すると男の手が服の上から腰を撫で、お尻をガシッと掴んだ。 「ど? やさしくしてくれそーか、わかった?」  そう笑いながら俺の背中をカウンターに押し付け、男が俺の下半身にピッタリと自分の下半身を寄せてきた。 「なっ」  こ、これは……!  服越しでもわかる。カタくなったアレが俺の股間にピッタリとくっついてる。  この人……お、俺で勃ってる……んだ。 「キス、キモチよかった? 俺とも〜っとキモチーことしたくね?」  俺はしたい、そう言って男が俺の耳たぶを唇で噛んだ。 「う……」  気持ちよかったか、って……。気持ちよかった。キスしたのハジメテだったけど、キスがこんなにきもちいいなんて知らなかった。  それに……。  チラッと視線を下に向ける。  ズボン越しにピッタリとくっついた股間。たぶん、この人チンポデカイ。この人のチンポに犯されたら……。 「……」  男のジャケットをぎゅっと握りしめる。 「ん? イイってこと?」  ベロっ、と熱い舌が俺の首筋を舐める。  男の手がスボン越しに俺のお尻の割れ目を撫で、ぞくぞくとした感覚に身体が震えた。  セックス。セックス、したい。  バイブじゃなくて、本物をアナルに挿れて気持ち良くなりたい。  俺は男の肩に額を乗せ、小さく頷いた。 「あっは♡ハジメテだって言ってたクセにすげートロマンじゃん。ウソついてたんだ?」 「ひっ♡んっ♡ちがっ♡」  男の指がアナルに三本挿入され、ナカを開くように指を広げる。 「なにが? アナルにローション仕込んでしかも縦割れアナルとかさ〜。ぜってー処女とかウソじゃん」  うつ伏せでお尻を高く上げた格好になった俺のアナルを男は覗き込み、フッと息を吹きかけた。  恥ずかしい……めちゃくちゃ恥ずかしい……!  バーからホテルに移動した途端ベッドに押し倒され、裸にされて。  キスした流れまでは良かった。  ただ俺がはやくチンポを挿れて貰いたくてローション仕込んで来たのが悪かったのか、アナルを触った途端男が豹変した。  処女とかウソついたんだ? 処女じゃねーなら遠慮はいらねーよね?  そう言われ、今に至る。 「ぅ……っ、ウソじゃ、ないぃ♡」 「ハァ? ケツマンぱくぱくさせてチンポ欲しがってんのにウソじゃねーとかそれこそウソじゃ〜ん」  指がグッとアナルに押し込まれ、お腹側をこちゅこちゅ擦られる。 「あっ♡ん、んっ♡そこぉ♡」  前立腺をクニクニ押され、お尻がきゅ♡としまる。 「チンポほし〜♡チンポほし〜♡ってケツマン指きゅうきゅうしめつけてくんの、サイコーにエロい♡今日は処女目当てだったけど俺ビッチも好きだからいっか♡」 「ビッチじゃなっ! ひぅっ♡」  指が前立腺をトンッと強くノックし、ビリッと電気が走ったみたいに腰がビクッと跳ねた。 「え〜こんなに感じてビッチじゃね〜とか笑えんだけど♡何人男喰ったらこんなトロマンになんの〜?」  ほら、グチュグチュすげーよ?  そう言って、男がわざと音をたてるようにナカを掻き回した。 「っ♡ん〜っ♡ァあ♡」  う、ウソじゃないのに……!  縦割れとかトロマンとか言われても自分じゃ見えないしわからない。  何人男喰ったら、って男じゃなくてバイブなんだけど!  そう言いたいけど口からは喘ぎ声しか出てこなかった。 「ん♡ぅん♡ァ、あっ♡」 「きもちい〜?」  男の声に額をシーツに擦り付け、ぎゅっとシーツを握りしめて頭を縦に振る。  きもちいい♡一人でスルのと全然違う♡ 「あっは♡かわいーね♡チンポ欲しくてお尻フリフリ揺らしてんの?」 「ち、がっ♡」 「え〜? 違うんだ〜?」 「ヒッ♡」  アナルから指を急に引き抜かれ、かわりにぴと、っとお尻に熱い塊が当たる。 「あ♡」  こ、コレ……♡  アナルに熱い塊が触れ、ヌルヌルと縁を擦る。 「ビッチちゃんがチンポほし〜♡って言ってくれたら挿れてやってもい〜んだけどなぁ」 「ぅ♡ぁ……はぁ♡」  チンポ♡チンポが、俺のナカに……?♡  バイブじゃなくて、本物の……っ♡ 「あ……ぁ……♡い、挿れて……♡」 「ん〜?」 「チンポ♡はぁ♡挿れて、くださぃ♡」  シーツを握っていた両手を後ろにまわし、自分の尻臀を掴んで左右に開く。 「俺のナカに♡チンポ挿れてくだ、ぁアッ♡」  あ♡きた♡  ミチミチと俺のアナルを押し開き、ナカに熱い塊がはいってくる。 「あー、エロ♡マジでビッチだわ、オマエ♡」 「ァあ♡ぁっ、ん~っ♡」 「しかもキツキツできゅうきゅう俺のチンポしめつけてきてヤバぁ♡」  男が俺の尻臀を掴み、少しナカからチンポを引き抜き、またグッとはいってくる。 「ァァ♡ゃあ♡」 「ケツマンのチン媚やば♡」  グリッと内壁を抉るようにチンポが動き、とちゅ♡と奥を突く。 「アッ♡あ、ぁ、んっ♡」 「名前もしらねー男のチンポ♡おいしい?」 「あ♡ぁあ♡っ♡」 「喘いでねーで答えろって、ビッチ」  ペチッとお尻を軽く叩かれる。 「ッ♡」 「ん〜? 叩かれたらトロマンぎゅ♡ってシマった。ビッチでドマゾとかウケんだけどぉ」  パシッ、とさっきより強く叩かれ、痛みに身体が跳ねナカをしめつける。 「ひっ! ぁ、ぁあっ♡」 「ビッチのドマゾちゃんにしつも〜ん♡」  とちゅ♡とちゅ♡とナカを突いていた男の動きがとまり、俺の尻臀を撫でた。 「ゆ〜っくりナカ突かれんのとぉ♡」  ズル〜〜っ♡とナカからチンポがゆっくり引き抜かれ、またゆっくりとナカにチンポがはいってくる。 「あ……♡ぁ……♡」  ゆっくりはいってくると、チンポのカタチが良くわかる。  熱くて、硬くて……♡バイブと全然違う♡  気持ちよさにん♡ん♡と鼻を鳴らすと、背後で男がフッと笑う気配がした。 「かわいー♡」  またズル〜〜〜っとナカからチンポが引き抜かれる。 「または〜、こうヤってッ」  バチュンッ♡ 「ヒィッ♡」  一気にチンポが奥まで押し込まれ、尻臀に男の肌が密着する。 「ナカを強く叩かれんの、どっちが好き?♡」 「ァあッ♡あっ♡っ♡」  男が奥を何度も穿つ度、肌が尻臀を叩きパンパンと高い音が鳴る。 「あっは♡俺やさし〜からさぁ♡ビッチちゃんが好きな方でイカせてあげる♡」  パンッ♡パンッ♡  何度も何度も奥を突かれ、全身にビリッビリッと電気が走る。 「あ〜でも♡ビッチちゃんは酷くされる方が好きか〜。ビッチでドマゾだし♡」 「ッ♡ぁ、あっ♡ち、がっ♡」 「違わね〜って。チンポおっ勃てて俺に突かれる度フリフリ揺らしてんのかわいーし、奥突いたらケツマンぎゅうぎゅうにしめつけてくるし♡あ、それとも」  男の手が俺のチンポを握る。 「チンポ揺らしてんのって俺に触ってほし〜からだったとか? ビッチちゃんはケツだけでイケると思ってたから触んなかったけど、ごめんね?」 「ッ!♡」  男がギュッと俺のチンポを握り、尿道口を指先でグリグリと刺激する。 「イッてんの? ってくらいカウパーすげ〜。シーツビシャビシャじゃん」 「ぅ、ッ♡」  グリグリ♡パンパン♡  指先がチンポに爪を立て、ナカをバチュバチュ突かれ、もうきもちいい事しか考えられない。 「あ、ァっ♡ン、ァあ♡」  気持ちよくて、ナカがぎゅうっとチンポを搾る。 「ッ♡ビッチちゃん、もうイキそ?」 「ンっ♡ん♡イクっ♡おれぇ♡もぉ♡」  シーツに頬を擦り付け、何度も何度も頭を振る。 「ん〜、俺もイキそうなんだけどゴムしてねーんだよね〜♡ビッチちゃんはどこに出してほし〜?」  奥にグリグリとチンポを押し付けられる。 「ッ♡」 「俺としてはナマ中したなら中出しすんのがやさしさだと思うんだけど♡」 「ァ♡な、か……?♡」  ナカに……出される?  生のチンポが俺のナカで射精するって……そんなのっ♡ 「びゅーってナカに出されんの、ぜってーキモチーよ♡」 「ぁ……♡あ……っ♡」  ギュゥゥ♡と勝手にナカがチンポを搾るように動く。  男はフッと笑うと、腰を振った。 「オッケー♡ナカにたぁ〜っぷり出してあげる♡」 「っ♡ぁあ♡」  パンパンッパンパンッ  チンポがナカを穿つ。 「あっは♡すっげーキモチ♡ッ♡あ〜精子上がってきたぁ♡」 「あ♡あ♡ンッんぅ♡」 「ハァ♡マジでデるっ♡も、イクッ♡」  男の手が俺のチンポを上下に扱く。 「ぁ♡ん、♡ん〜〜ッ♡」 「グッ……!」  目の前がバチバチと光、頭の中が一瞬真っ白になった。  ビュルル〜〜ッ♡ 「ぁ……♡ぁ♡」  お腹の中で熱いモノが弾け、奥を濡らす。それと同時に俺のチンポからもびゅるッと精液が吹き出て、シーツに落ちた。 「あ〜♡マジできもちよかったぁ♡」  男のチンポが精液をナカに塗り込むようにズルズル動く。  何度かナカにチンポを擦りつけ、ズル〜〜っとチンポがナカから引き抜かれた。 「ぁ……♡」  ガクガクと震えた脚が身体を支えきれず、脚を開いたままベッドに崩れ落ちた。 「ビッチちゃん、キモチよかった?」 「は……い♡」  気持ちよかった♡すごく♡  バイブと全然違う。セックスってすごい。  男の手が俺の髪を撫でる。 「なら、お礼してよ」 「……え?」  目の前にそそり勃った男のチンポが差し出され、俺の頬を擦った。  赤黒くて、血管が浮きでたチンポ。こんな太くて長いチンポが俺のナカにはいっていたなんて……。  口の中に唾液が出てきて、ゴクリと飲み込む。  男は俺の頭を掴み顔をあげさせると、勃起したチンポで俺の頬をペチッと叩いた。「ほ〜ら♡ビッチちゃんをキモチよーくしたチンポ、舐めてキレーにしろよ?」 「ぁ……♡は、い……♡」  俺は男のチンポにちゅ♡とキスをした。 「はい、コ〜レ」  出会った時と同じ黒のジャケットとスラックスに着替えた男がベッドの横に腰掛け、まだ寝たままの俺の目の前に紙を翳した。  ……名刺?  セックスは運動である。そう実感した万年運動不足の俺はヨロヨロになった身体を動かし、男から名刺を受取る。  Club KING'S 茅ヶ崎海斗。 「茅ヶ崎、海斗……」  派手な名刺に書かれた名前を読み上げると、男は俺の髪を梳くように撫でた。 「コレ、本名だから。海斗って呼んで」 「海斗、さん……」  ホストだったんだ……。いや納得ではある。見た目、確かにめちゃくちゃホストだし。 「裏に俺のプライベートの番号書いてっから、また連絡して? 山田健くん?」 「え? なんで俺の名前……」  俺、教えてないのに……。  男ーー海斗さんは俺の頬にちゅ♡とキスを落とすと、目を細めた。 「ビッチちゃんが寝てる間に保険証みちゃった♡ついでにスマホに電話番号登録済みだから、名刺なくしてもだいじょ〜ぶ♡しかしまさかビッチちゃんが十歳も年上とは思わなかったな〜」 「え……」  十歳。俺が三十五歳だから海斗さんは二十五歳……? 「俺、ビッチちゃん気に入っちゃた♡また俺とセックスしよ〜ね?」  ちゅ♡ちゅ♡とほっぺたにキスをされる。  十歳年下に翻弄されるって、どうなんだ……?  ホストに童貞処女が勝てるわけないから仕方ない、のか……?  と、いうか……。 「俺、ビッチじゃないので」  まずは俺の初体験の相手に訂正しておこう。  俺はビッチではなく、アナニーしまくったアナニストなのだ。       と、いうか。  この人全然やさしくなかった気がするんだけど、気の所為か……?  

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