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出会いと変化②
【加藤サイド】
加藤「それで?なんの用事?」
元「風邪…引いたっぽい」
加藤「風邪?座りな」
元ちゃんが俺に体調悪い事を言ってくるなんて珍しい
よほど体調が思わしくないか、逆にご機嫌というパターンもある
加藤「症状は?」
元「…こえ……出しにくい…?なんか掠れる」
加藤「……だけ?」
元「悪い?」
聴診器で聴診と咽頭チェックをしたけど風邪症状の所見はなさそう
となると……
加藤「元ちゃんさ、それ声変わりだよ」
元「声…変わり……」
加藤「ホルモン値安定してるし、そろそろ変化あるかな?って思ってたんだよね笑」
日に当たる機会も少なく色白で年齢の割に筋力もない……
でも確実に一歩ずつ大人になろうとしている……
ここ最近のホルモン値は好調……班でもこのまま好調キープ出来るならば、週明けにも退院させる方針でいた。
話すなら今かな?
元「これが…声変わりか……」
加藤「元ちゃん……実はさ、このまま体調問題なければ週明けにも退院出来るんじゃないかなって先生達考えてるんだ」
元「うそ……」
パッと目が開き、目線を俺に合わせて話を聞き始めた
加藤「今度は期待を持たせるだけじゃないよ。大丈夫、今度こそ退院しようよ笑」
元「する!!絶対にする」
加藤「嬉しいね、元ちゃん……」
元「………先生寂しい?笑」
加藤「めちゃくちゃ寂しい」
元「ハハッ笑」
加藤「外来毎週俺の曜日にするから必ず来てね」
元「絶対嫌なんだけど笑」
加藤「なんでよ、毎週きっちり抜いてあげるからさ★」
元「最低!///」
退院か……
生意気なくせにメンタルが弱くて、脆くて……
こんなに可愛い子と毎日を過ごしたんだからさ……
心にぽっかり穴が空いちゃうよ……
加藤「やっぱり1日おきに外来来てよ」
元「学校行けないじゃん」
加藤「学校か……笑
あぁゔ!!寂しい!!ぎゅーさせて」
元「………サービスね」
両手を広げると照れくさそうに腕の中におさまりクスクスと笑いあった。
幸せ……
ありがとう…元ちゃん……
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