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ダイヤとお泊まり 後

満足げに微笑むフジマの足元に座り、服の下にローターを潜らす。すかさず指示が飛ぶ。 「ちゃんとシャツ捲って。見れないだろ」 「うるせえな」 舌打ちと共にシャツを捲り、哀しくなるくれえ貧相な胸板をさらす。右と左どっちにしようか迷ったら、低い声で命令された。 「右」 心が決まった。左の乳首にローターを固定しスイッチをオンにすりゃ、微電流のような刺激が襲った。 「ふっ、く、んンっふ」 甘ったるい吐息が鼻に抜ける。フジマが反対の手を引っ張り、俺をベッドに乗せる。 「恥ずかしいから見んなっ、うっ」 「勃ってるね」 ピリピリくる。もう限界だ。切る寸前リモコンを奪われ、摘まみを回された。途端に振動が強まり、ローターに捏ね回された乳首が芽吹く。 「ひゃうんっ!」 「離さないで。じっとして」 「や、だめ、だってこれ強ッすぎっ、ぁぁあっあ」 「三だよ。余裕でしょ」 涎をたらして喘ぐ俺の腰にクッションを挟み、ベッドボードに寄りかからせる。フジマが正面に居座り、リモコンの摘まみをこまめに切り替える。 「あっ、ふっ、あっあ」 「感じやすいね」 「もっむり、限界っ、は、乳首ピリピリしてすげ、痺れて変っに」 どうなっちまったんだ俺の体。初体験のローターの快感は凄まじく、気付けば交互に押し当てていた。 「んっ、んっ」 「片手が寂しそうだね。使いなよ」 フジマがにんまり笑い、余った手を胸元に添える。仕方なく言われた通りにする。 右の乳首はローターでいじめ、左の乳首は指で摘まんで搾り立て、だんだん膝を開いていく。 「やあっ、もっだめ、ィくっ、ィっちゃ、ぁんあっ」 「乳首だけでイけるんだ?エロい体」 「調子、のんなよ、ぁあっ」 反論してえのに気持ちよすぎて手が止まらねえ、ローターを離せねえ。次の瞬間フジマが距離を詰め、俺の手をぐっと押し付ける。 「~~~~~~~~~~~~~ッ!」 腰が上擦る。ズボンの前が苦しい。 「ふじっ、ま、リモコン止め、って、たのむ」 呂律の回らない口で懇願すりゃ、フジマがリモコンをさらに回し、片手に持ったスマホのシャッターを切る。正気かコイツ、ドン引き。 「ばかっ撮んな!」 「人には見せないよ」 「当たり前だ!」 連続でシャッターを切る。スマホをひったくろうと前に屈んだ拍子に手が滑り、ローターが股間に落ちた。 「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」 声なき絶叫を上げ突っ伏す。フジマが俺の肩を起こし、拾ったローターを握らせる。 「まだ終わりじゃない。イくまで続けて」 「や、だ、フジマっ、ゆるして」 「泣いてもだめ。もっと気持ちよくなりたいでしょ」 駄々っ子に言い聞かせるように宥め、俺の手に手を重ねローターを胸に当てる。 「一人じゃイけないなら手伝ってやる」 「ふぁっ!?」 疑問を挟む余地など与えず押し倒し、敏感に尖った突起を啄む。生温かい舌と粘膜が乳首を包んで吸い立て、片やローターが電動の刺激を送り込み、ズボンの前が急激に突っ張っていく。 「はなせよフジマ、もっむりホントっ、ぁあっああビリビリするっ」 「ローターオナニーハマった?」 「いじわるいうなっ、こんなの好きじゃね、ぁンあふっ」 「乳首ビンビンで強がったって説得力ないよ」 フジマが挑発的に舌なめずりし、俺の乳首を舌と唇で育てながら囁く。 「感じまくりで可愛い。顔蕩けてるじゃん」 「うっ、うっ」 「正直になりなよ。どうしたいの。どうされたいの」 返事がねえお仕置きに乳首を抓り、不規則にヒク付く首筋にキスをする。 「言わなきゃわかんないぞ」 またもやシャッターを切り、RECを押して録画に変える。弛緩しきった口から涎を垂れ流し、熱っぽく潤んだ瞳でフジマを仰ぐ。先端に熱が集まり、もどかしげに腰を揺らす。 「俺っ、が、ローター乳首にあてて、んっ、ィくとこ見てて」 「よくできました」 優しく頭をなでるフジマ。リモコンが五に行く。ローターの振動が激しさを増し、感電したように体が跳ねる。 「ンあっ、ふぁッぁあっ、ローターオナニー気持ちいいっ、イッちゃうっ」 「初めてでそんなによくなれるんだ。才能だね」 「意地悪いうなっ、ぁあっあ」 「手がサボってるぞ、浮かせちゃだめじゃないか。ぴったりくっ付けてぐりぐり回すんだ」 吐息だけで感じほど開発された乳首に粘っこい涎を塗し、よく刷り込む。ローターがブブッと唸り、充血しきった先端がぷくんと膨らむ。甘噛みと振動の性質の異なる刺激を与え、窄めた爪先にシーツを巻き込む。 「どこが一番いい?」 「っ、ふ、先っぽ」 繰り返し乳首を搾って舐め転がし、揉む。頭がぼんやりしローターを落っことす間際、素早く伸びた手が固定し直す。 「ふじまあ、らめえぇ!」 乳首を弾かれた直後に爆ぜた。 「はあっ、はあっ」 「えらいぞ、乳首だけでイケた」 しっとり汗ばんだ髪の毛をかき回し、ぐったり力尽きた俺をほめる。シーツに転がったローターはまだ動いていた。フジマがそれをとり俺のズボンを脱がす。 「!何す、」 「次はこっち」 「たんま、休憩!」 「無理。限界なんだ俺も」 フジマの声色は余裕を失っていた。ズボンの前は突っ張っている。俺の痴態で催しちまったらしい。 「やだ、怖え」 乳首だけでもやばかったのに、股間に当てられたらどうなっちまうんだ? 「たのむフジマもうよせ、そんなにされたらおかしくなる、頭ん中ぐちゃぐちゃで」 「下着の中はドロドロ」 カウパーにぬる付く竿をしごく傍ら、不気味に震えるローターをもったいぶって先端に近付けていく。 「ひゃんっ!?」 内腿にビリッと走る痺れ。 「おっと、間違えた」 「てめえわざと」 「こっちかな」 「ふぁっ」 「またハズレ」 「んんっ!?」 ブブ、ブブと動くローターが性感帯と化した内腿や鼠径部を這い、恥骨の奥が切なく疼く。フジマは俺の反応を面白がり、外堀を埋めるように周りから攻めていく。 「びくびくってした」 「やめっ、も、ひと思いにッ、はァ、んんっ!?」 一瞬だけ先端に触れ、筆舌尽くし難い快感が弾ける。我知らずフジマの腕を掴み、こみ上げる嫌悪と恐怖に耐える。 「怖がらないで。もっと気持ちよくしてやる」 優しく宥めすかすフジマの声が遠く近く聞こえ、薄っすら目を開けた瞬間、物凄い快感が脳天まで貫いた。 「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!」 こんなの初めてだ。フジマがローターと竿を一緒に捏ねる。裏筋に当て、先端を塞ぎ、会陰の膨らみに押し込む。 「ふぁっ、ぁあんっ、フジマやっ、それすげっ、強すぎてすぐィっちゃ、ぁあっあっあ」 「ドクドクあふれてきた。あっというまに半勃ちだ」 「スイッチ切って、ひゃうっ、もっ」 「自分でやってみる?」 フジマが俺にローターを預け、大胆に脚をこじ開ける。恥ずかしくて死んじまいそうだ。服をはだけた体が劣情に火照り、ローターを持て余してわななく。 「見ん、な」 「シて」 耳たぶをはまれる。吐息に掠れた囁き。突き飛ばし逃げようかチラッと考え、体格差で敗北を悟る。恥辱に震える手を股間へ下ろし、ためらいがちに先っぽに当てる。 「ァァあっ、んあぁっあ」 甘ったるい喘ぎが迸り、手と腰が勝手に動く。 「気持ちいっ、すげっ、とまんねっ、あっあっ出るっ、フジマたすけ、やああっ」 「漏らしちゃうか」 シーツにぼたぼた先走りが滴る。天井がぐるぐる回る。息を荒げて這いずり、ぐちゅぐちゅ淫らな音たて股間を捏ね回す。 「ィくっ、イッちゃうっ」 「ローターなんかでイケるんだ。変態」 「お前っ、が、そうしたんだろ!」 手と竿の間にローターを挟み、仰向けのまんま無我夢中でしごきたてる。 「そのまま持ってて」 フジマが俺の腰を抱え上げる。まさか。 「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!」 カウパーを潤滑剤代わりにアナルをほぐし、ペニスをぶちこむ。 「あっ、あっ、あっ」 ローターが手をすり抜ける。フジマがそれを拾い胸に滑らす。 「動くぞ」 固い声で宣言したのち抽送開始。俺のケツを押し広げ、前立腺に狙い定めて突きまくる。 「ひっ、ンぐっ、ふじまっやっそこ、せめてローター止めっ、ぁァあっ」 振動が最強に切り替わる。気持ちよすぎてわけわかんねえ俺に代わり、フジマがあちこちローターを押し当ててくる。首筋、肩、胸、下っ腹、そして股間。 「ッ、すごい締まる。感じすぎ」 「フジマっ、ふじまっ、ふじまあ」 「そんなに気に入ったなら一緒に突っ込んでやろうか?」 想像して青ざめる、今のコイツならやりかねねえ。額と鼻の頭と唇にキスが降り注ぎ、もっと深い繋がりを求め、ぐりぐり腰を擦り付ける。 「正直に言いなよ、オモチャが大好きなんだろ」 「好きっ、じゃねえ、っは」 「乳首もペニスも勃ちまくり。今度はここに」 「ふぁあっ」 「次はここ」 「ンんんん゛ッ!?」 「俺の前戯より気持ちいいか」 抽送のペースが上がる。激しく抜き差しされる怒張が固さと太さを増す。ローターは絶えず肌をなめ、乳首を重点的に責める。 「ローターっ、もおやだ、こんなんでィきたくねえっ」 「違うだろ」 「ィくっ、俺っやだっローターでィっちゃ、またクるっあっあっ、もっやだって言ったのになんでまたっ」 フジマが切なげに顔を歪め、コードを俺のペニスに巻き付ける。これで両手があいた。 「ひっ、ぐ」 最強にしたリモコンを投げ、抉りこむように前立腺をぶっ叩く。駄目だ、頭がおかしくなる。シーツを掻きむしる間中、コードにねじこまれたローターがめちゃくちゃに暴れ狂い、脊椎がぐずぐずに蕩けていく。 「すごい顔。エロすぎ。今どんな感じ?」 「先っぽ気持ちいっ、ンっぁあ゛っ、これもっすげ、腹ン中お前で一杯で苦しっ、ぁあっあ、もっビリビリやらぁ、食い込んで痛てえ」 「マゾっけあるから縛られるの好きだと思ったんだけど」 「ふぁっ、ぁンあっ、もっ、とって、おねがっ」 「巧」 わけもわからずしがみ付いてキスし、腰の動きを合わせて再び絶頂へ上り詰める。 「ふじまっ、好きっ」 「俺も」 フジマが前に手を回しコードを緩め、素早くほどく。 「大好きだよ、巧」 同時に一際深く奥を突かれ、塞き止められていた精液をぶちまける。シーツで跳ねたローターが小さく唸り、完全に止まる。 「酷くしてごめん」 「……オナってる姿に興奮した?」 「うん」 「素直でよろしい」 後戯は前戯より入念に。今度はローターの出番はねえ。 「使用済みじゃ返品できねえな、さすがに」 「俺が預かるよ」 「えぇ~……」 「なんで引くの。巧が嫌なら使わないよ」 「今日だって嫌がったじゃん!」 「喜んでたろ。ていうかそっちが先に」 「覗き見は悪趣味だぞ」 「人の部屋でオナニーはじめるヤツに言われたくないね」 「使った事ねえしどんなもんか興味あったんだよ!」 「自分で試すなよ」 「他に選択肢ねえじゃん。お前が使わせてくれんなら別だけど」 「断る」 「即答か」 綺麗に後始末を終え、丸めたティッシュを屑籠に放り込む。フジマが物足りげにキスを仕掛けてくるのをうんざり気味にあしらい、仕切り直す。 「スッキリしたとこで映画の続き」 「ん」 ラップトップパソコンを開け、三本目の映画を選ぶ。フジマが俺を後ろから抱き締め、膝の間にすっぽり囲って囁く。 「まだ勃ってる」 「ばーか」 「一緒に風呂入ろっか」 「湯がこぼれちまうよ」 再生ボタンを押す直前、ふと気が変わる。 「あのさ。たまになら使っていいぜ、アレ」 「アレ?」 長い腕の中で居心地悪げにもぞ付けば、わかってるくせにしらばっくれやがった。 「ロ、ローター」 「やっぱり好きなんだ?」 赤い顔でどもる俺を、意地悪く覗き込む相手にしぶしぶ返す。 「お前には負ける」 フジマが幸せ一杯笑み崩れる。 「それはノロケ?」 「かもな」 結局の所俺にベタ惚れな幼馴染のぬくもりに包まれ、仰け反るように目を合わす。 「夜はまだこれからだ。たっぷり付き合えよ」 フジマがパソコンを畳む。二回戦の合図だった。

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