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第2話

東リベ-たいみつ第二弾。タイトル「関係、始めました」 「んっ……んんっ……んっ」  三ツ谷は今太寿のベッドの上で両足を広げていた。  股の間には太寿がいて、モノを咥えている。しごかれて舐められて咥えられて汁を流す。こういうつもりじゃなかった……とは、とても言えない。  好きだと口にしてから、勢いづいてここまできた。  三ツ谷が太寿を抱く選択は端からなかった。 となると、必然的に自分が抱かれる側になるんだろうな……と漠然と思っていたのだが、まさかそれが本当になろうとは……。 「あっ……ぁぁぁっ……んっ……」  滑った指が尻の中に入ってくる。  気持ち悪いような違和感。 だけど彼を受け止めるには必要な作業だから否定するわけにはいかない。 三ツ谷は極力力を抜いて相手の太い指を体内に受け入れていた。  辛いっ……。  それは正直な気持ち。だけどこれはまだ序章。本物はもっと凄いと思う。 「ぅっ……ぅぅっ……ぅ……」 「辛いか? 止めるか?」 「やめないっ……! 続けて」 「……分かった」  言葉と気持ちは裏腹で。 それでも太寿を受け入れる気持ちに変わりはなかったから継続を希望する。  力を抜いて……。  入ってきた指に心が揺らぐ。 「ふっ……ぅぅっ……ぅ」  しゃぶられながら拡張されて、やっと指が出ていくといよいよ本物が入ってくる。尻穴に十分に勃起したモノを宛がわれて尻込むが、もう後には引けない。 「入れるぞ」 「ぉぅ……」  一呼吸おいて、躊躇なくモノが押し込まれる。 「うっ……! あっ! あああっ……ぅ……」  一気にカリの部分まで突っ込むと、その場でいったん躊躇する。 そしてまた一息入れてグググッと根本まで入れられて息が出来なかった。 「くっ……ぅぅぅ……」 「大丈夫か?」 「だと思うのかよっ」 「ごめん……」  でもけしてやめろとは言わない。三ツ谷は大粒の涙を流しながら太寿に手を伸ばすと抱き着いて唇を重ねた。 「んっ……んんんっ……」  ドクンッと中のモノが脈打つのが分かる。  このヤロウ……。   でも自然な成り行きだ。   慣れない。でも慣れる。俺は太寿が好きだから。  彼の無骨な手が背中に回って抱き締めてくる。 「動けよ」 「いいのか?」 「良くないけど、やんないと終わんないからなっ」 「そりゃそうだけど」  ガンッと一突きされて体が嫌と言うほど震えた。 「ほら」 「ばっか。……大丈夫だから」 「大丈夫じゃねぇよ。もう少し待つ」 「待っても一緒だよ。やれって」 「うーん……。じゃあ、他のところを楽しむことにする」 「ぇっ……? ぁっ……ぁぁっ……んっ」  太寿は背中に回していた手を動かしてその素肌を味わうように指を這わせてきた。 「お前の肌……すべすべしてていい感じだよな」 「ぁっ……はっ……ぁんっ………。やめっ……」 「ゆっくりだ。俺たちは、今始まったばっかだからな」  双丘を撫でられて結合したところを確かめるように触られると腰がくねる。 三ツ谷は瞑った瞳からまた新たな涙を流して、それでも逃げない選択をしていた。 〇 「ふぅっ……ぅぅっ……ぅ……」 「そろそろ緩々になったかな……?」  冗談交じりにそう言われて、とても「うん」とは頷けなかった。 三ツ谷は相手の腕を掴み今から来るであろう衝撃に備えて目を伏せた。 それを見た太寿が優しく頬に指を這わせ、抱き締めながら突いてきた。 「うっ! くっ……! ぅぅっ……、ぅっ、ぅっ、ぅぅっ……!」  まるで蛇に巻き付かれながら秘所を突き上げられるような、苦しさしかない行為だと思っていたのに、徐々にそれに快楽が混ざってくる。  突き上げられるたびに秘所からグチュグチュと卑猥な音がして、抱き締められながらキスで口を塞がれる。 三ツ谷は鼻息荒く相手に抱き着きながらその時を堪能した。 「ぁぁぁっ……三ツ谷っ……」  何度も何度も突き上げられて抱き着いて抱き着かれて脚を絡ませる。 彼のそんな甘ったるい声を初めて聞いてトクンッと尻が窄まった。 それに反応するようにドクンッと彼のモノが中で弾ける。 「うっ……! ぅぅっ……ぅ! ぁっ……」 「くっ……ぅっ……ぅぅっ……ぅ」  より強く抱かれて骨が折れるかと思ったが、三ツ谷がまだ達していないのを気付かれて二人の間で挟まれるようにしているモノを握られたかと思ったらしごき始められた。 「ちょっ」 「舐めたほうがいいか?」 「何で⁉」 「だって俺だけお前の中でイッちゃったし……」 「やめっ……」 「駄目だ。俺だけってのは絶対駄目だから」 「だからって、こんなことっ……っ……ぅんっ……んっ……んっ」 「出すまで離さないからな」 「あっ……んっ! んっ! んっ!」  数分後。  三ツ谷は無事彼の手の中に粘り気の強い精液を吐き出していた。 「もっ……やだっ!」 「ぁ、自分でしたかったか? だったらごめん」 「そうじゃなくてっ!」  恥ずかしいってことっ!  と言いたかったが、口にはしなかった。  したら今度は自慰を披露しなければいけなくなりそうだったから怖くて言えなかっただけだ。  でも……。  三ツ谷が射精したせいで、また体内の太寿のモノが元気になってしまった。  なので、もう一度突き上げが再開し、二度目の満足感を得るための行為が始まって終わった。 〇  ぐったりだ……。  もう体力尽きたから。  それが三ツ谷の感想だった。  でも太寿はそうでもなくて、終始ご機嫌だった。 二度の射精をして三ツ谷の中に精液を注ぎ込んだ彼はズボッと萎えたモノを引き抜くと、ぐったりしている三ツ谷を姫抱っこして風呂へと足を進めた。  太寿の部屋には個別の風呂やトイレがあったので、誰からも邪魔されずに行動出来た。 「無理させたな。大丈夫か?」 「…………」 「ごめんな……。でもこれで正解だと思ってるから」 「……俺も、だよ。でもちょっと……疲れるかな……」  笑おうとして言葉を出したのだが、うまくいかなくて。だけどこれを止めようとは全然思っていなかった。 「寝てろ。後は俺がやるから」 「ぅん……」  彼の言葉に甘えて深い眠りにつく。そして目が覚めると三ツ谷はベッドで全裸なまま、股間のモノをしゃぶられていたのだった。 「えっ……⁉ あっ……ちょっと……なに⁉」 「ぁ、ごめん。三回戦」 「ぇっ……⁉ ええっ……⁉」  気が付いたら精液接種の三回戦がもう始まっていた。 「ちょっ……待って!」 「駄目だ。もう俺、勃起してるからっ」 「えええっ⁉」  聞いてないよ! と言おうとしても許してもらえない。  三回戦は尻穴ガバガバな中、騎乗位で突っ込まれて違う場所にモノが当たってメロメロになって終わった……。 〇 「お前……」 「悪い。そのつもりはなかったんだが、お前のしなだれた姿を見たら我慢出来なくなった」 「…………」  妹たちが待ってるって言うのに……。  出来れば予定通り帰りたかった。だけど、この時点で遅れてるのは明確だ。  尻の穴が……。  緩々で力が入らない。 「帰らないと……」 「ハイヤーを呼ぶ」 「……そうして」 「ああ」  普段なら、絶対に断っているだろう言葉にも、今はそんなこと言ってられない。  三ツ谷は妹のお迎えにハイヤーを呼んでもらい園に急いだのだが、体が疲弊していて言うことを効かずに、心配だからと一緒に乗ってきた太寿に抱えられてのお迎えとなった。 ● 「ああ、心配してたんですよ。いつもよりお迎えが遅いから……」 「すみません。ちょっと調子悪くて……」 「そうですか。でも良かった。良かったね、お迎え来たよ」  肩を貸している太寿を気にしながらも笑顔を絶やさない先生に内心ヒヤヒヤしながらも笑顔を作る。  体の調子が悪いってのは本当だから仕方ないっ。  そう自分に言い聞かせて妹を見るのだが、当の妹のほうはいつも手を繋いでくれるのに今日は無理そうだと分かると、どうしていいのか分からない顔をしていた。 それに先に気付いたのは太寿のほうで、片手で三ツ谷を支え、もう片手で妹を抱き上げるとハイヤーまで戻ってそのまま家まで送ってくれた。 「ごめん。本当に」 「うんまあ……」 「また……会って、くれるよな?」 「当たり前だろ?」 「良かった……」  短い会話をすると彼が帰って行く。 その後ろ姿を見送ってドアを閉めると妹が必死に布団を敷こうとしていた。 「ぇっ、何」 「兄ちゃん。調子悪いから寝ないと」 「まあそうだけど」 「顔色悪い」 「悪いか?」 「うん。だからちょっと休むといい。私ご飯の時間までテレビ観てるから。ご飯もカップ麺でいい」 「ごめん。悪いけど今日はそうするわ」 「うん。おやすみ」 「うん。ちょっと寝る」  お言葉に甘えて。三ツ谷は布団に横になると、あっと言う間に眠りについた。  今日は最悪だった……。けど最高でもあったな。  一歩踏み出してしまった関係に、これからどうしていくか色々な想いが沸いては消える三ツ谷だった。 終わり 20230906/0913 タイトル・東りべ-たいみつ2「関係、始めました」

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