6 / 16
『不器用な初恋のその後』完結記念に書いた何か
八重崎「『不器用な初恋のその後』……完結おめでとう……ぱち……ぱち……」
ましろ「??以前も同じようなことがあったような…何が完結したのですか?」
八重崎「人間にとって最も慈悲深いことは、すべての事象を関連付けて考えられないことだ……って……どこかの誰かが言ってた……」
ましろ「は、はあ…」
八重崎「その後……彼との新婚生活はいかがですか……?」
ましろ「し、新婚…。ぅ…その、……木凪が前に、防水シーツが必要と言っていた理由が…最近になって少しだけわかりました…」
八重崎「彼に……聖水をサーブしたりした……?」
ましろ「え?聖水…を…?い、いえ、別にそういった宗教の儀式の話では」
八重崎「じゃあぬるぬる相撲?」
ましろ「ぬるぬる?」
八重崎「話が進まないので……ツッコミ及び係の人を、冒涜的な触手を生贄に召喚…」
アキラ「待っ…て、この流れにツッコミ入れたり解説したりするのしんどいんだけどあと俺どんな召喚のされ方をしてるのー!?」
八重崎「人間にとって最も慈悲深いことは、すべての事象を関連付けて考えられないことだ……って……どこかの誰かが…」
アキラ「わからない方がいいことだけはわかったから、みなまで言わなくていいよもう…」
八重崎「観念して……老師の役割を無事務めるがよい……」
ましろ「…あっ、ミドリ!どうしてここに……?」
アキラ「(諦観の滲む瞳で)うん、ハク、つまりね、防水シーツが必要だと思った理由を聞かれてるんだと思うんだ。平たく言うと、漏らしたのかローションを使いすぎたのかを聞かれてるんだよ」
ましろ「…………………、そ、…………え?」
八重崎「わかったら……大人しく……詳細に説明せよ……」
ましろ「ええっ!?どこからそんな…、う……その、でも、ち…、千駿さんは、漏らしたわけではないと……」
アキラ「なるほど」
八重崎「潮は……科学的にも……薄まった聖水という説で概ね決着している……」
ましろ「しお?」
八重崎「聖水派はそれを喜んで受け入れ、他流派は違うものらしいという認識が今も根強い……」
ましろ「他流派?」
アキラ「ていうか、この話題完結記念にふさわしいかな?大丈夫かなこれ」
八重崎「注意書きが…必要だった…?
リンゴジュースを飲みながら読んでしまった読者様……ごめんなさい……」
アキラ「そんな局地的な謝り方ある!?聖水から離れて、なんかもっとこう、普通にお祝いしようよ!」
八重崎「ましろは…裸エプロン…した…?」
アキラ「頼むから俺の意を汲んで?」
ましろ「それなのですが、冬にやると寒くないでしょうか。キッチンには暖房はついていませんし」
八重崎「お風呂でしても……いい……」
ましろ「エプロンを着用する必要は…」
八重崎「どうせすぐに脱ぐから……」
ましろ「着用する必要…?」
アキラ「ま、まあ、ツッコミどころしかないけど、天ちゃんは喜ぶんじゃないかな?」
ましろ「そうでしょうか…。彼が喜ぶのならやってみたいです」
八重崎「エプロンメイドのドリンクサービス付き…」
アキラ「ドリンクをサーブすることから離れて!」
ましろ「それも喜ばれることなのですか?」
アキラ「続けなくていいから!長くなってきたし、もう解散!完結おめでとう!」
八重崎「……来週からは……団地妻ましろに忍び寄る洗濯屋の影…新居に突如発生した住み込みのハウスメイド、八重子が見たものは…第一話『不器用な夫、汚された純白』…にご期待ください」
アキラ「なにその裏ビ的なタイトル!?幸せな新婚生活が1つも期待できないんですけど!?」
ましろ「団地妻?」
アキラ「いいから!早く帰って天ちゃんに裸エプロンしてあげて!」
ましろ「???わ、わかりました……?」
天王寺の理性が危ぶまれるままおしまい。(二回目)
お読みいただきありがとうございました!
ともだちにシェアしよう!