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新しいホール
【森田サイド】
よく分からないがご機嫌になった勇人は2nd講習を終え、誇らしげに帰って行った
会場の後片付けをしながら雑談がてら竹内先生と今日の振り返り
話題はもちろん勇人さん
森田「青木先生とホール練習を密かにしてるらしいんだよね」
竹内「だからずっと青木先生青木先生って言ってたんですね苦笑」
森田「勇人出来てた?」
竹内「持ち方だけは完璧だったので褒めちぎってはおきました」
森田「そうだね、モチベーション下げると厄介だからね」
竹内「すみません、勇人結局森田先生に丸投げしちゃって」
森田「いいんだよ、そのために集団講習は2人体制なんだから。勇人グズった時俺にすぐ振れば良かったのに笑。そういう采配もメイン講師の役割だからね」
竹内「はい」
森田「あとね、説明中ずっと子ども達ホールイタズラして遊んでたからそういうのは気づいて注意してね」
竹内「……全然気づかなかった…」
森田「まぁ慣れだからさ笑。そのうち背後でイタズラしてても気づくようになるから」
竹内「マジすか…苦笑」
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【ナースステーション】
日向「俺先生の名前覚えたー」
佐々木「おっ!なんでしょう」
日向「佐々木 ごん三郎!」
加藤「ふっ」
佐々木「惜しいなー笑」
日向「佐々木は合ってるでしょ?」
佐々木「どうかなー?笑」
日向「え!★」
加藤「(すっかり懐いて苦笑。こんなキャッキャッしてる日向初めて見た。さすがたっくん)」
伊織「柴 日向さーん。いい加減採血させてくださーい」
日向「は?今名前当てクイズしてるんだからあとにして」
伊織「15分待ちましたー」
日向「あと10分待って」
伊織「待てませーん」
日向「じゃあ採血なしでいいよ!ね!佐々木先生★」
加藤「主治医こっちだよ」
日向「は?ひーくん認めてないから」
加藤「伊織、採血の針極太にしていいから」
伊織「その案乗りました」
日向「あゔ?」
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【青木サイド】
『いますかーーー?!』
この声は勇人か
青木「あとは1人でできるな?」
患児「はい」
レッスン室の一角にあるフリー室の前でいつものように出待ちをされている
なんやかんや毎日フリー室に遊びに来るようになり、もはや見慣れた光景
青木「今日はなんだ?」
勇人「セカンド講習でこれもらった!」
eggか?
ガラガラ
森田「……勇人いたの」
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