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「……悦んでんじゃねぇよ」
睨み落としてベッドから離れる。
「ん?もういいのか?」
「好きにしろ」
パチンとヘアゴムを外してテーブルに放ると、ソファーに腰を下ろして脱力した。
テーブルにある飲み物さえ手を伸ばすのは億劫で、ただ目に入る亮雅と獅子谷を見る。
「だって!俺ともヤろっか?せーんせっ!」
亮雅はまだ蕩けている獅子谷の耳元に直接言葉を流し込んで舌も挿し込んだ。
グチュクチュと舐めながら後ろに指も突っ込む。
「ほら、まだまだ終わんねぇって!しっかり腰上げろよ?」
笑う亮雅によって高く引き上げられた後孔からドロリと白濁が掻き出された。
ちょうどそれを目にしてなぜか舌打ちをしてしまう。
妙にイライラした。
女とシたよりキツい締め付けにも表情にもグッときたのに、充足感はあったのに。
亮雅に背後から貫かれて啼く獅子谷の声を聞いてじっとしていられない。
「あれ?圭斗、どこ行くの?」
「風呂」
熱いシャワーを浴びても、冷水を浴びてもイラつきは消えなくて壁に拳をぶつける。
「くそっ……」
イラつくのに何度振り払っても脳裏にはあの蕩けた表情で甘い声をあげた獅子谷の顔が蘇った。
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