1 / 1

第1話

 南の果てに、とある大きな大陸があった。そこは魔物たちが住み着く危険な土地であり、様々な種族が国を築いていた。  人間たちが住む西の大陸とは海で隔たれていたが、それでも蛮勇の冒険者や、偵察目的の騎士団、人間社会の鼻つまみ者たちなどが、時々この大陸へ侵入していた。しかし未だに誰一人として、無事に戻った者はいなかった。  この大陸に住む魔物たちにとって、人は都合の良い餌だ。次々とうまい話に乗せられてやってくる非力な人間どもを、片っ端から狩って弄ぶ。いつしかそんな行楽が、魔物たちの間で流行るようになっていた。  そして今日もまた、恐れ知らずの冒険者たちが捕まった。彼らを捕らえたのは、オーク国のハンターだった。  オーク国の首都ゼツリン。ここにはオークをはじめ、近親種であるゴブリン、オーガなどの魔物、実に約10万人が暮らしていた。  中央広場の市場は、多種多様な生産品や交易品で毎日大賑わいだ。日用品や食料品、装飾品の露店がひしめくこの市場には、人間の商品を扱った露天もいくつかあった。 「いらっしゃい、新鮮な奴隷だよ!下働き用ゴブリンたちの性処理に一匹どうだい!」  首輪で繋がれた奴隷たちは、全員素っ裸で店頭に立たされている。彼らは、威力偵察に覇権された某国の騎士団だった。 「ん~~~もう一声!」 「だめだめ!もう赤字だよ!」  旅行者風の竜人族が、旅のお供になりそうな性奴隷を値切り倒していた。地元ではぼったくりで有名な露店で、いつも旅行者しか寄り付かない。  にぎやかな中央市場から少し離れると、舗装された道に入る。その一角にある目立たない路地を曲がると、ゼツリン名物の高級風俗街があった。 「そこの立派な牙の旦那ァ、ちょっと寄ってかないか?どの穴もよく締まるよ!」  娼館の前で客寄せをしているゴブリンが、元気よく声を張り上げる。横には『懲罰中』と書いた札を下げた男娼が、3人地面に正座していた。彼らは当然ながら全裸で、道を行き交う魔物たちの小便を口で受け止めている。  この風俗街で有名なのは、娼館や酒場、賭場だけではない。様々な調教道具や装飾品を扱う店も豊富にあり、それらを目当てに訪れる客も多かった。 「…んじゃ、これが報酬だ。今日はちょっとイロつけといたからよ」  一つの店先で、屈強な体躯に上等な装備品を身に着けたオーク数人が、店主らしきオークから金を受け取っていた。 「こんなにいいのか?おやっさん。助かるけどよ」 「おおとも。お前さんらにはいつも世話んなってるからな!」  金貨がたっぷり入った袋を満足そうに眺め、一仕事終えた屈強なオークたちは、まっすぐ酒場の方角へ去っていった。 「上物が4匹も入ったぜ、ひひひ」  なじみのハンターたちを見送った店主は、舌なめずりをしながら『商品』を見る。  がっしりとした戦士風の男、知的な魔道士風の男、細身のレンジャー風の男、長髪の無法者風の男。彼らはチームというわけではなく、それぞれが別のチームからより抜かれた一品だった。  一人ひとりがリーダー格をつとめるほどの強さを持ち、おまけに見た目も整っている。しかし今は陳列棚に並べられる、ただの商品に過ぎなかった。  四人は他の商品たちと同じように、衣服と装備品を剥ぎ取られていた。両手首には、ちょっとした魔法ではびくともしない金属の手枷がつけられ、野太い梁につながる鎖によって吊り上げられている。  両足は、M字開脚した局部を惜しみなくさらけ出す格好だ。足首に手枷と同じ素材の枷がつけられ、両サイドの支柱に片足ずつ繋がれている。膝の裏には、梁から下がったベルトが通され、体重を支えるように持ち上げられていた。これらの拘束によって、彼らは足を閉じて股間を隠すことも許されない。客が値踏みをするために、じっくり見分されるしかないのだ。 「……っ…」 「っく……!」  男たちは皆、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしているが、猿轡を噛まされているせいで満足に喋ることもできなかった。フーフーと息を荒げたり、威嚇するように唸ったりするが、店主はそれをバカにしたように笑うだけだった。 「いらっしゃい!…おや、向こう傷の旦那じゃありやせんか」  やがて、一人のオークが店にやってきた。常連客のようで、店主は揉み手で歓迎している。 「前のヤツはどんな具合です?」 「実はまた遠征先でぶっ壊れちまってな。新しいのを探してるんだ」 「おや、それはそれは。結構頑丈なヤツでしたが、旦那のご立派なチンポには耐えられやせんでしたか。確か島流しになった元神官でしたな…ひと月も持たんとは、まったく情けねぇヤツでさ」 「うむ。だから今日は、もうちょっと骨のあるやつを…と思ってな」  キョロキョロと店内を見回して話すそのオーク客は、オーク店主の一回りも大きい体格だった。顔の傷や鍛えられた筋肉、服装からしても、相当な手練の軍人であることがうかがえた。 「壊れたのはどうされたんで?」  店主は下卑た笑いで、わざと聞いてみせる。商品たちを怯えさせ、怖がっている姿を楽しむためだ。その意図を汲み取ったかのように、客もまたニタリと笑って言った。 「もちろん、ゴブリン召使いたちのコキ捨て穴に回したさ。へへへ…昨日からチンカスまみれのくっせぇチンポ、口マンからもケツマンからも美味そうに咥えて、ザーメンまみれで過ごしてんぜ」 「そりゃ何よりでさ。軍人様の中古ちんぽケースとしては、最高の末路だ。ヤツも本望でしょう」  ヒヒヒ、ククク。店主と客は同時に笑う。  陳列された商品である人間たちは、わなわなと怒りをあらわにしたり、怯えるように下を向いたりしていた。  そう、ここは人間の男をオークの装飾品とする、ちんぽケース専門店だった。  ちんぽケースとはその名の通り、オークのチンポを日夜収納するための装飾品だ。時には防具としての役目も果たすため、尻穴の具合や見た目だけではなく、ケースとしての頑丈さも価値の一つに含まれる。  質の高い商品を扱うこの店舗は、界隈で名のしれた高級店だ。常連の中には王宮付きの近衛兵もおり、時には王族相手にも仕入れを行っている。要人クラスのオークになると、複数のちんぽケースを所有することも珍しくなかった。質の良いちんぽケースを持つことは、近年のオークたちの中で一種のステータスになっていた。  店主は早速、仕入れたばかりの新商品たちの前に客を案内した。 「どうです?この4匹は。ついさっき入荷したばかりの目玉品なんですが…ほれ、コイツなんか前のより丈夫そうじゃないですか?」  最初に、がっしりした肉付きの良い、戦士風の男を紹介する。 「ふむふむ、確かに長持ちしそうだ」  客は興味深げにそのちんぽケースの顎をクイと持ち上げ、じっくり左右から目を光らせた。まだ覇気を失っていない商品は、ギロリと鋭い眼光で客を睨みつける。自分は選り抜きの戦士だ、という自負をまざまざと感じた。 「…ただ前のヤツの良かった所は、神官ゆえの自己修復機能だからなぁ。常に前線に出る俺には、ただの戦士じゃ少し心もとない」 「ちょろっと調べたとこ、初級の回復魔法なら日に数回使えるようでさ。いわゆるパラディンの部類ですな」 「おや、そうかそうか。常時修復だと間に合わない場合もあるしな…回復魔法は逆に良いかもしれねぇ」 「一応、こっちの魔道士も自己修復は持ってるようですが。戦に出られる軍人様ならやはり、戦士タイプの方がオススメですぜ」 「そうだな。じゃあコイツにするか」  ケロリとした様子であっさり購入を決める客に、戦士風の男は少しばかり面食らったようだった。しかしそれもつかの間、いそいそと店主は「毎度!」と言いながら勘定を切ってしまった。  金を渡した巨漢のオーク客は鼻息荒く、すぐに購入したばかりのちんぽケースの後ろに回る。店主ですら、一般的な人間の1.5倍くらいの体格であるのに、その軍人オークはさらに大きい。戦士と比べたら大人と子どもくらいの体格差があった。彼の頭を一握りできそうな大きな手で、オークは乱暴に尻をつかんだ。空いている方の指は、唾液をたっぷり絡ませている。 「ングッ!?ンッ、うう゛っ!」  尻を揉み込まれ、戦士は驚きと嫌悪の顔で足をばたつかせた。しかし大した抵抗もできないまま、いきなり処女穴へ二本の指を入れられてしまった。 「うぅ゛―――ッ!!」  慎ましく閉じていたピンクのすぼまりに、自分のチンポほどもある指が二本、ねじこまれる。唾液で湿らせたとはいえ、強引な開通作業にアナルは悲鳴をあげていた。 「ん~?ここか?…それともこの辺か?」  何かを探るような動作で、オークは中の指を動かした。やがて野太い指に割り開かれたアナルは、柔らかく従順なケツマンコになってくる。 「んひぃ!?♡」  ごり、という感触と、ちんぽケースの情けない悲鳴にオークは手ごたえを感じ、口角をくいっと上げた。 「ほぉ…ここか?」 「ぅンッ……!?♡ぅんぉおお゛っ!♡」  すかさず同じ場所を二本の指で挟み、くにゅくにゅ、こちょこちょ、くりくり。優しく、時には強く。明らかに女の穴をほじくるような動きで、オークは戦士のアナルを攻めた。 「おっ…ぉ゛……おぉ♡はふっ♡お゛♡ほぉん♡」  オークのよだれには、痛みを緩和させる部分麻酔のような成分が入っていた。そのため、気持ちいい場所だけをほじくられる新品ちんぽケースは、瞬く間に快感を覚えていく。 「ほぉ♡お゛っ♡おぉ゛♡ぉ~~っ…♡」  怒りで真っ赤になっていた戦士の顔が、少しずつ情けない泣き顔になってきた。ちんぽケースの体がとろけ始めたタイミングを見逃さず、オークは指を引っこ抜く。 「はぐぉっ!?♡」  いつの間にか入れられた指をちゅぱちゅぱしゃぶっていたアナルは、引き抜かれると同時に無様なひょっとこ口になった。くっぱりと割れ、埋めるモノを探すようにひくんひくんと動いている。 「よしよし、今収納してやるからな」  そう言うと、オークは自慢のイチモツを取り出した。雄々しく上を向いたそれは、先走りを垂らしてぶち込む場所を今か今かと待っている。 「それじゃ、押印しますぜぇ」  戦士の前に立った店主が、それの肩越しに客に言った。 「おう、頼むぞ」 「ほいさ」  手慣れた様子で下腹部に向かって何かを唱える。するとちんぽケースの下腹部に、ある変化が訪れた。 「っ……!?…ん、んぅ♡」  戦士は痛みを感じなかった。そのかわりに、腹の中…ヘソの下あたりがきゅんきゅんと疼いた。不思議に思って下を向くと、オークのお家芸とも言われる淫紋が、己の下腹部に刻まれていることを知った。 「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ッ!!」  信じられない。女にしか使う目的はないはずのソレが、男である自分に刻まれたのだ。現実を受け入れられず、ブンブンと頭を横に振って、戦士は拒絶の意志を示す。  だがもう手遅れだった。 「よい、さっと」 「おっ♡おぉおおお゛お゛お~~~ッッ♡」  オークの指、四本分以上はある大きさのチンポが突きこまれた。  新品ちんぽケースの腹はぽっこりと亀頭の形に盛り上がり、淫紋がピンクに発光し、軍人オークの所有物になったことを表している。たくみな手マンによって半立ちになっていた貧相なチンポは、ぴゅるぴゅると情けなく射精していた。  戦士がちんぽケースとしての第一歩を歩みだした瞬間だった。 「ほらほらぁ、早く回復しねぇと死んじゃうぞぉ」 「お゛ぅっ!?♡ぉほっ♡ほぉ~~ん♡」  軍人オークはいやらしく腰を回しながら、戦士の処女結腸を潰して言い聞かせる。いきなり貫かれたというのに、戦士はすでにちんぽケースになったことへの快感に溺れ始めていた。言われるがまま、揺さぶられながら自分の体に回復を施す。頑丈な戦士の体は、それだけでオークチンポになじんでしまった。 「ぉんっ♡ふほぉ♡ほっ♡ふぉっ♡お゛っ♡」  ケツマンアクメを追い求め、戦士の腰は勝手に動き出す。 「へっへ…だらしねぇマンコめ」  よだれによる鎮痛、前立腺アクメの強制開花、淫紋による感度上昇。  これをやられてしまうと、どんな男でも簡単にちんぽケースに堕ちてしまう。オークにとって人間のオスは、本当に都合のいい道具でしかなかった。弱すぎると快楽や結腸破裂などですぐ死んでしまうため、強い個体でないといけないのが、唯一のデメリットだろうか。 「固定ベルトはいつも通りサービスしますぜ。ご自分でつけていかれます?」 「んにゃ、前のがまだ使えるから大丈夫だ。つけるのだけやってくれ」 「了解でさ」  早速足ピンアクメをきめている戦士の片足を掴み、店主は拘束具を外していく。両足が自由になると、次は吊られた戦士の両腕の間に、軍人オークが首を通した。戦士の体がフックにかけられた衣服のように、軍人オークの首からぶら下がる。体が密着したことにより、チンポがさらに奥へとめりこんだ。 「ぉ…おぉ゛♡おん゛♡」 「よ~しよし、もう少しだからな」  店主がすでにちんぽケースと化した戦士をなだめ、肩と腕に客から預かったハーネスをつける。ハーネス同士はオークの首の後ろで、しっかり留め具をはめられる。これで肩が抜けず、ずっとオークの首からぶら下がっていられる仕組みだ。最後に猿轡と、展示用の両手の拘束具を外せば、ちんぽケースの固定は完了だ。  戦士は背面駅弁の状態である。両手は縛られたまま軍人オークの首の後ろに引っ掛け、胸の下を横に、肩関節を縦に通るハーネスが主人の背負ひもに繋がり、腕に体重がかかりすぎないよう固定されている。  下半身を支えるのは、持ち主のチンポだけだ。  膝裏のベルトは短めで、肩のハーネスに引っ張られているため、思い切り開脚して繋がった部分を丸見えにしている。しかもちんぽケースになったことによってアクメしっぱなしなので、いつでも足ピン状態だ。メスクリと化した萎えチンポから、情けなくお漏らし射精する様子もばっちり見える。 「ちくしょぉ♡はにゃせぇ♡お゛っ!?♡おれぇ…っ俺はぁ♡負けにゃい♡貴様らオークチンポ…っなんかにぃ♡負けっ…お゛っほ♡ちんぽっ♡おチンポぉ~~っ♡」  この状態のまま、戦士は利用価値が続くまで、何年だろうとちんぽケースとして過ごすことになる。いつでもどこでも主人の勃起チンポを収納し、メスアクメをし続けながら、あらゆる場所に連れ出されるのだ。  一歩進む度に間抜けなオホ声をあげる戦士――新品ちんぽケースを自慢気にぶら下げ、向こう傷の軍人オークは雑踏の中をのしのし歩いていった。  さて、驚いたのは残された目玉商品の三人だ。  さきほど売れた戦士は、西の大陸ギルドではそこそこ有名な男だった。岩砕きのナントカ、という通り名で、精鋭部隊のリーダーをやってたはずだ。そんなやつがいとも簡単に、無名オークのちんぽケースに成り下がった。  自分の置かれた立場を、彼らはやっと理解した。理解させられてしまった。あっけにとられていた頭に、じわじわと恐怖が迫ってくる。  充分に稼いで名も上げた。最後はこの大陸を踏破し、英雄譚の仲間入り。余生は遊んで暮らそうなどと画策していた彼らだったが、今の有様はどうだ。  オークたちの装飾品として、ただの道具としてコキ捨てられるのが、栄光ある道の先にあった彼らの末路なのだ。 「……ッ…く、…フッ、…!」  魔道士は猿轡をかみしめ、なんとかこみ上げてくる涙を飲み込んだ。  彼は王宮魔術師を夢見て努力を重ねたが、家柄が悪いため、チャンスに恵まれなかった。しかし諦めずにギルドで名を上げ、着実に夢に近づいていた。  そして最後の試練として選んだのが、この暗黒大陸偵察だ。定期的に派遣部隊が編成されるものの、今まで誰も帰ってきたことのない危険な任務。だがこのくらいの試練を乗り越えなければ、彼は「ああ、そんなやつもいたなぁ」程度の魔道士で終わってしまっていただろう。庶民出の彼が宮廷に召し上げられるためには、絶対に必要な通過点だった。  結果、夢追い人の魔道士は、これから「ああ、そんなやつもいたなぁ」程度のちんぽケースになって、その人生を終えることが確定していた。 「~~♪~~♪…お、いらっしゃい!」  ぎくり。魔道士は肩をすくませる。陽気な店主の口笛にまぎれ、また新たな客がやってきた。 「ご機嫌いかがかな、店長どの。新品が入荷したと聞いて、早速見に来ましたぞ」  最初の客とは違い、背丈は店主と同じくらいだ。しかしその客は、他のオークたちよりもややぽっちゃりしていた。柔らかそうな皮膚の下には、たっぷり脂肪がつまっているに違いない。筋骨隆々だった先ほどの客とは真逆の、成金おじさん風オークだった。 「すいやせん、旦那。今しがた一匹売れちゃったんですわ…」 「ほっほ!それがしよりも早く見に来る客がいたとは、その方よほどの通ですな」 「まぁなんというか…タイミングが重なって、結果的には…へえ」  申し訳無さそうにぺこりと頭を下げる店主に、成金オークは気さくに笑った。先を越されたことを気にした様子もなく「重畳重畳」などと頷きながら、新商品の棚にまっすぐ向かう。 「むむっ、これはなかなかの上物…!マフィア、レンジャー、それに魔道士ちゃんですか」 「へえ。幸いさっきはけたのは戦士タイプでしたから、旦那のお好みのタイプは残ってますぜ。この通り、ぷりぷり新鮮な採れたて魔道士!」 「よくご存知で…ニヒヒ」  高級ガウンに包まれた立派な腹をゆすり、客は初っ端から上機嫌だ。フヒフヒと鳴る豚鼻からは、オーク特有の悪臭が漂っている。ロックオンされた魔道士は顔を真っ青にしてビクついた。 「どれどれ、新入り魔道士ちゃんのオマンコは…クンクン。おほ!これは紛うことなき処女穴!かったい蕾が呼吸する度に収縮して、たまりませんなぁ♡」  成金オークは魔道士の前にどっかりとしゃがんだ。鼻先を尻穴にぴったりくっつけて、じっくり臭いを嗅いだり、じろじろと視姦――もとい、目利きを始める。初めて秘所を見られる恥ずかしさと屈辱に、魔道士の顔はカーッと熱くなった。 「おやおや~?しかしこのオマンコ、ずいぶんシワが多いですな!いやほんと多い、多すぎる!これは普段からぶっといウンチをしてること間違いなし!…も・し・く・はぁ~?澄ました顔して、アナニー中毒のド淫乱チャンなのですかな~?ンン~~~??」 「んっ…!ンググッ!」  金玉と肛門をツンツンしながら、下品な探りを入れてくる成金オーク。魔道士は目を見開き、怒りの唸り声をあげた。 「どうです?このシワシワマンコなら、旦那のイチモツもずっぽし咥え込めるんじゃないですか?」 「確かにオマンコは合格ですぞ。しかしですな店長どの、焦りは禁物。おっぱいの具合も見ないことには……むっ!」  成金オークはハムのような指をツツツ…と滑らせた。優しいフェザータッチな手付きで、魔道士の背中にぞわりと鳥肌が浮き上がる。 「オマンコにばかり気を取られてて気づきませんでしたが、これはなかなかのエロ乳首ちゃん♡でけぇ乳輪だなぁおいw」  魔道士のコンプレックスだったデカ乳輪の周りを、成金オークの指がくるくる旋回した。魔道士は涙目で歯ぎしりしながら、鼻息の荒いオークを睨みつける。 「ンンw直径10センチはありますかな。しかもピンクだとぉ?生意気なおっぱいめ♡いっちょまえに乳首だけは人並みの大きさしやがって!ええい、こうしてくれる♡こうしてくれる♡」 「んぐっ!?くひぃっ…むぅ!♡」  ピン!ピピン!と、成金オークがツンと尖った乳首の先端を指で弾く。先ほどの威勢はどこへやら、魔道士はオークの的確なチクピン攻撃に身悶えた。 「フヒヒ、気持ちいいのか?このマゾメスが♡チクシコだけでお前のオス人生終わらせてやろうか♡」  カリッ…シコシコシコシコシコシコ♡ 「ふぅウんンン゛ン゛ン゛~~~ンッ!!♡♡」  すっかり勃起してしまった乳首を、これでもかと成金オークはシコり始める。中指と親指の腹でしごき、先っぽを人差し指の爪でカリカリひっかくことも忘れない。情けないことに魔道士のチンポは、たったこれだけの刺激で先走りを垂らしていた。 「ハァ…ハァ…ッ、こりゃたまりませんな。レロ~ン♡」  成金オークは、快感から逃げるように喉を反らした魔道士の首を、辛抱たまらんとばかりに舐め上げる。 「店長どの、猿轡を取ってしまっても構いませんかな?フゥ、フゥ」 「どうぞどうぞ。旦那もお好きですねぇ」 「インテリ魔道士の強がりほど、ソソるもんはありませんからの♡それではお言葉に甘えてぇ~…」 「んぶ……っぷぁ!…ゲホッ!ゴホ!」  はらりと猿轡の布が外された。魔道士は反射的に大きく息を吸い込んだが、間近にあるオークの口臭をモロに食らってしまい、涙を流して咳き込む。 「よっ…寄るな!醜い化け物めっ!」  強がってそんなことを言ったが、全裸でM字開脚した格好では迫力もなにもあったものではない。しかも乳首とチンポはフル勃起だ。おまけに先走りを垂らすチンポは、亀頭が半分以上皮に隠れた包茎チンポであった。 「おやおや~?なんだこのお子様チンポは。お勉強ばっかしてたらチンポ剥くの忘れちゃったのかな~?」 「だ、だまれぇ…!」 「だらしねぇデカ乳輪に、お子様チンポかぁ♡クヒヒッ…これじゃ恥ずかしくて女も抱けなかったのではないかね?」 「くっ……!貴様ぁ…ッ」  これみよがしに己の欠点をバカにされ、魔道士はそれしか言えなかった。何をどう凄もうと、こんな状態では得意の魔法も使えない。 「否定しないってことはまさか、魔道士ちゃんは童貞なのかな?」 「ッ!!!」  図星である。今まで出世することだけを考え、来る日も来る日も勉学と魔法の鍛錬に明け暮れてきた魔道士は、女を知らない清らかな体のままだった。  自分が少しばかり他の男とは違う、恥ずかしい体をしていると気づいたのは、初めて魔法学校の同級生たちと水浴びに行った時だ。それ以来、彼は人前で脱ぐことを極端に避けてきた。この行為が余計に童貞喪失の機会を長引かせていたことは、言うまでもない。水浴びも人目を避けるためたまにしか行わず、皮被りチンポはいつも恥垢がどっさり溜まってしまっていた。 「ど、どどどっど、ど…童貞なわけないだろう!」  この期に及んでまだプライドを固持する魔道士は、往生際悪くバレバレの嘘をついた。成金オークどころか、店主オークまでがこのみっともない嘘には、さすがにニヤニヤを隠しきれない様子だ。 「本当かぁ?じゃあお前、今からここで女相手の腰振り見せてみろ」 「な…!?」 「おお、それは名案ですな店主どの!非童貞のオスなら、メスの喜ばせ方など知っていて当然。勃起チンポでオマンコをほじくり回すあの動き、魔道士ちゃんが童貞でないと言うならば、知らんはずはありますまい♡」 「お前が見事な腰振りで、俺たちに一人前のオスであることを証明できたなら、こちらの旦那さんの権限で人間の住処に帰してくれるかもしんねぇぞ。なにせこのお方は、ここら一帯のおまとめ役だからなぁ」  店主の言葉を聞き、魔道士の目の色が変わる。 「それは本当、か…?」 「うん。本当だよ魔道士ちゃん。それがしは国王陛下より直々に任命を受けた、商業ギルドの会長なのだ」 「本当に、西大陸へ帰してくれるのか…?」 「海竜ギルドに知り合いがいるから、頼めば送ってくれると思うよぉ。彼らはそれがしに借りがあるからね♡」  千載一遇のチャンスとはこのことだ。魔道士は目の前にぶら下がった餌に、ごくりと喉を鳴らした。  完全な詰みの状況に、いま一筋の光明が見えたのだ。上手くいけば一発逆転、ピンチが大きなチャンスになる。夢の王宮魔術師だって、暗黒大陸から帰還した魔道士という肩書さえあれば、叶うかもしれないのだ。 「……、わかった。そこまで言うなら、僕が本物のオスだという証拠を見せてやろう」  幸運にも魔道士のチンポは、まだ完全に勃起していた。萎えるどころか、さっきの成金オークによる乳首責めにより、乳首とチンポは我慢の限界と言わんばかりに疼きまくっている。  皮被りの上に耐え難いチンカス臭を放つ魔道士チンポは、お世辞にも彼の自慢とは言えないが、勃ちには自信があった。さすがにオークたちの棍棒みたいなチンポにはやや見劣りするものの、大きさや硬さだって充分なはずだ。  魔道士は表情を引き締め、これから犯す架空の女の想像力を高めるために、ゆっくり目を瞑った。 「おーいwセックス中にお目々閉じるオスがいますかな?」 「……っ、くそ!わかってる!」  いないこたないだろ!というツッコミを入れる術を、魔道士は持っていなかった。なぜなら童貞だからだ。いかにも知ってる風に「本物のオスは~」などと語られてしまえば、知ったかで乗り切るしかない。 「くぅ……!」  醜いオークたちを見ながらの腰振りは、自他ともに認めるイケメンで面食いの魔道士には、ほぼ拷問みたいなものである。仕方なしに薄目になり、彼は遠慮がちに無様な腰ヘコダンスを始めた。 「ふっ…く、ふんっ♡フンッ!♡」  全裸M字開脚で吊られた格好のまま、必死でオスの顔を作って腰を振る。知的で生真面目な雰囲気を醸し出す魔道士の顔が、今は汗だくで真っ赤になっていた。 (こ…こうか?これで合ってるのか!?)  わずかな希望にすがり、下半身をゆさゆさ揺する。勃起チンポがぺちぺちと上下左右に揺れて、ねっとりしたカウパーを飛ばしている。 (今気づいたが…いつまでやればいいんだ、これ!?)  不安になり、店主オークと成金オークを見てしまう。あまりにも今更すぎる気づきだったが、今は彼らにすがるしかない。 「ん、おおそうだ。手伝ってあげないとな♡」  成金オークは意味深に店主へ目配せを送り、ポケットからあるものを取り出した。  それは明らかに男性器の形をしており、玉の形まで精巧に模してある。取り出した時の反動でぐねんと動いたあたり、それなりに柔らかさもありそうだ。黒黒としているが、大きさは魔道士のチンポと同じくらいの控えめなサイズだった。  それを見せつけるようにべろりと舐め、成金オークは腰ヘコ魔道士にウィンクをかます。 「ふんっ…♡な、何をする…気だ!きさま…フンン!♡」  ヘコッ、ヘコッ、と前後に揺れつつも、魔道士は気丈なふりを続けている。激しい腰振りによって、金玉の揺れさえも快感に変わりかけていた。  そんな魔道士の、まだ誰にも暴かれていない奥のすぼまり。ぺちぺち揺れる情けない金玉の裏にある、固い蕾に、成金オークは持っていたディルドをいきなりぶち込んだ。 「んあぁああっ!?♡♡」  ぶちゅり、と難なく亀頭を飲み込む尻穴。成金オークの推察通り、魔道士のアナルは余裕でディルドを飲み込むエロ穴だった。 「あうぅ…っひ、ひぃ…♡」  オスを証明するはずの腰振りが、止まってしまう。ちょうど腰を引いていたタイミングだったので、今動いたらディルドを深くまで迎え入れることになってしまうからだ。  しかし自分から前に行かずとも、じわじわと体重がかかることによって、ディルドは着々と魔道士の中へ進んでいた。  魔道士は知らないが、ディルドはたっぷりオークの唾液がつけられていたため、痛みを感じることもなかった。 「どうしたぁ?立派なオスならケツにディルドを入れられるくらい、屁でもないよなぁ」 「…っ……、そ、そうだっ…この程度ぉ…!♡」 「じゃあ腰振りしないとねぇ♡ちなみにこれ入れたままイったら、オス失格と見なしますぞ♡」 「なっ…ひ、卑怯だぞぉ!このままではっ、腰振りもできないじゃないかぁぁ…っ♡」 「そうですなぁ。ならば100回…このままあと100回、腰ヘコしてごらん?その間にイかなければ、魔道士ちゃんをオスと認めてあげようではないか」 (ひゃっ…100回も!?♡)  魔道士のこめかみを汗が滑り落ちた。必死過ぎるあまり、オークたちにいいように丸め込まれていることに気付けない。 「イったらその時点で君はメスですぞ。メスじゃないなら、ケツで感じたりはせんからの。もしディルドでイっちゃったりなんかしたら、その時点で魔道士ちゃんのお尻はケツマンコだ♡メス男子としてそれがしの無様チンポケースになること確定だよ♡わかったね?」 「ぐぅぅ…っ♡」  フヒヒといやらしく笑う成金オークを、涙目で恨めしそうに睨みつける。話している間にも、魔道士の尻穴はマンコとして開拓されていた。本物と遜色ない質感のディルドチンポを、やわやわの肉がうまそうにしゃぶって、奥へ奥へと誘おうとしている。 (まずい…こっこのままじゃ…っ♡)  明らかな焦りが魔道士の中に生まれていた。  それもそのはず、彼は完全なるアナニー中毒者だったのだ。肛門のシワが多いだけで見破られた時は冷や汗が出た。しかし今回の焦りはそれをはるかに超える。 (ちんぽっ♡これがちんぽの形♡ずっと試してみたかったちんぽっ…♡気持ちいいとこいっぱい擦られてるぅうっ♡)  そう、彼の思考回路はとっくにチンポのことでいっぱいになっていたのだ。 「ふっ…♡ふぅ…んっ♡くぅぅ♡」 「どうしたのかな?魔道士ちゃん。なんか気持ちよさそうだねぇ?」 「そん、そんにゃわけぇ…ないっ♡ちんぽ♡疑似チンポなんてぇ…っへ、へでもにゃいっ♡」 「ふ~ん、そっかそっかぁ。じゃあとっとと動け♡おら!」  ずぽっ♡ずぽっ♡ずぽっ♡ぐちゅっ♡ 「やっ♡あっ♡あぁんッ♡うひっ…♡うっ♡動かすなぁっ♡ずぽずぽだめぇ♡」  ディルドがいやらしい音を立てて、ケツマンコを出入りする。魔道士のかわいらしいメス声に気を良くした成金オークは、意気揚々と躾けピストンを続けた。 「オスアピールするのだろ?だったら動かないと。それがしもカワイイ魔道士ちゃんのオマンコ見てたら、我慢できなくなっちゃうからさぁ~。ほれ、がんばれ♡がんばれ♡」  ずぼっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡ぶぽっ♡ 「あぁ~~んっ♡入っちゃう♡奥入っちゃうぅ~~っ♡おまんこ広がるゥっ♡」  ピタ、と手が止まる。 「……ん?今おまんこって言った?」  だらしないメス顔を晒している魔道士が、うっかり零したその一言。耳ざとい成金オークは聞き逃さなかった。 「ぁ…ちがっ♡おまんこ♡おまんこじゃないぃ♡僕はオス♡立派なオスだからぁ♡チンポふりふり♡するからっ…見てろぉっ♡」  ギラリと光る成金オークの目をなんとか睨み返し、魔道士はいやらしく腰を振ってディルドオナニーを続けた。 「おほっ♡お゛♡おっ♡お゛っ♡」  3分後。すっかりだらしない顔になった魔道士は、ケツマンコの快感にどっぷりハマっていた。もはやオスとしての証明などどうでもよくなり、オークが持っているディルドを懸命に自分の気持ちいい場所へ当てようと動いている。 「マンコ気持ちいいかい?」 「ひゃいっ♡おまんこ気持ちいい♡お゛♡おまんこぉ♡しゅごっ♡ほぉ♡もうイくっ♡イきそう♡りゃめなのにぃ♡イっちゃう♡」 「イったらチンポケース確定だけど、いいのかい?」 「いいっ♡もうイイッ♡ちんぽけーすなりゅ♡ちんぽ好き♡イきたいっ♡イぐっ…い、いひっ♡おまんこずぽずぽっ♡イッ…あ、イっぐぅうううう゛っ♡」  ぴゅぴゅっ…ドロォ……ぴゅくっ…♡  ドロドロと勢いなく流れ出たザーメンが、魔道士の前後揺れに合わせて床に垂れていく。ちんぽに触れることもなく、アナニー大好きなエロまんこ魔道士は、あっさりメス堕ち射精してしまった。 「はい、残念でした。オスチャレンジ失敗したので、魔道士ちゃんは今からマゾメスのちんぽケースです♡」 「っ……あ♡ち、ちんぽ…けーすぅ…っ♡ぅあンッ!?♡」  成金オークは、とろけた顔でケツアクメの余韻を味わう魔道士の尻から、ぐぽっ♡と勢いよくディルドを引き抜いた。 「あーあ。それがしのオモチャ、魔道士ちゃんのケツ汁で汚れちゃったなぁ。ほら、ペロペロしてキレイにしなさい」  ヌメヌメと光る黒いディルドが、だらしなく開いていた口へ乱暴にねじ込まれる。 「ぁむっ♡むごっ…!?ひょ、ひょんな♡んぐ♡おごぉ…ッ♡」 「もっと愛をこめてしゃぶるんだ!魔道士ちゃんのこと気持ちよくしてくれたおちんぽに、感謝を示すんだよ!」  ついさっきまで自分の尻の穴に入っていた、成金オークのよだれまみれのそれをしゃぶらされる。屈辱的な行為のはずなのに、魔道士のメス堕ちチンポは嬉しそうに先走りを垂らしていた。  「むぐぐっ!?がぽっ、ぉえ…っんぷ♡」  だがもはや彼はチンポケースである。ただおしゃぶりするだけで成金オークが許してくれるわけもなく、奥へ奥へとディルドは押し込まれていった。 「じゅぷっ♡じゅるるるっ…♡」  魔道士はうっとりと長いまつげを濡らして、言われたとおり愛情たっぷりに舌をからめた。一生懸命よだれをからめ、さっきまで自分を気持ちよくしてくれた偽物チンポに感謝を込めて、思い切り吸い上げる。 「すっかりだらしない顔になっちゃって♡なかなかの淫乱だな君は」 「じゅるっ…んぐ♡んぷぅ…♡」  ちんぽのサイズに盛り上がった喉をくりくりと撫でられれば、甘えるような声が漏れてくる。淫紋も与えない内から、チンポに負ける人間はめったにいない。諸悪の根源である店主と成金オークも、この無様っぷりには苦笑いを隠せないでいた。  しばし思案げに顎を触っていた成金オークだが、何かを思いついたようにぽんと手を叩き、顔を上げた。 「よし!今度の懇親会にはこの子を着けて行ってみるか」 「てことは、お買い上げでよろしいですかい?」 「うん。支払いは…えーと、これで足りますかな?」 「へい!いつものオプション込のお勘定、たしかに受け取りやす」  店主はいそいそと金を受け取り、カウンターへ向かった。一日に二個もちんぽケースがはけて、ホクホク顔だ。  数秒もしないで戻ってくると、成金オークがいつも頼んでいる『オプション』用のアイテムを取り出して見せた。 「色はどちらになさいやす?」 「うーん、魔道士ちゃんは白がいいかな」 「へい」  ディルドを喉奥まで咥えて未だ余韻に浸っていた魔道士は、股間に何かがはめられた感触にビクリと体を震わせた。 「似合うねぇ、サイズもぴったりだ」 「んぎっ…!?♡」  カチリ、という音にもう一度震える。ただでさえ小さい魔道士の童貞チンポが、極小の貞操帯に覆われていた。中央の穴から余り皮を引っ張り出され、かつ無理やりサイズを縮めるように2センチくらいの長さの筒に収められる。 「んぶぅ♡…んっ♡」  次に、白いレースの玉袋カバーがつけられた。 「っ♡…っ♡ふぐぅ♡」  魔道士が何事かと目を白黒させる間にも、金玉の根元がレースのリボン通しでぎゅっと縛られる。するとリボン通しの縁にあるフリルが広がり、根元の周囲を覆うように彼の金玉は可愛く装飾されてしまった。 「これはサービスですぜ」 「ぅぐ♡んっ♡んんっ…♡」  感度抜群の乳首にも、同じ色のフリルとリボンがつけられた。金玉と同じように根元を縁取る形で、可愛らしく装飾される。こちらはレースカバーはなく、勃起を維持させて感度を上げるためのものだとわかる。  基本小物の首輪やハーネスベルトも、成金オークの指定で同じ白に揃えられた。 「良い買い物でしたぞ、店主どの。ではまた」 「ありがとうございやした!」  満足気に店を出ていく成金オーク。先ほどの戦士と同じような格好で、魔道士は成金オークのちんぽケースとして外に出た。 「んっ♡んぉ♡おほっ♡」  成金オークが一歩踏み出すたびに、振動で揺さぶられ、チンポが出入りする。すれ違う通行人は、皆魔道士のことを見てバカにしたように笑うか、感心するように成金オークを見るだけだった。自分がただの装飾品であることをいやでもわからされる。 「~~~っ♡…ふぅ゛~~っ♡あぅぅ♡」 「んふふ。早速感じているのですかな?花嫁衣装似合ってますぞ、魔道士ちゃん♡」  オークは満足そうに笑って、自分の腹回りにめりこんでいる魔道士を見下ろした。 「家に帰ったら、早速玄関のちんぽケースコレクションの棚へ、飾ってあげますぞ♡」 「っ♡うぅ♡あっ♡」  白い貞操帯からはみ出た皮は、さっきから透明な粘液を垂れ流しっぱなしだ。 「現在うちには、5つのちんぽケースがありましてな。君で6個目なのだが、どれもプライドの高いエリートインテリでして…あ、ちがうか。元インテリでしたなw」  ぐふふという笑い声に合わせ、丸々とした腹がゆさゆさ揺れる。腹の動きに合わせて急に激しくケツマンコをかき回された魔道士は、「ほへぇっ!?♡」と間抜けな声をあげ、貞操帯から先走りを飛ばした。 「他のちんぽケース共とも、きっとすぐに仲良くなれますぞ。最初はみーんな、強がったことを言うんですがね。それがしのちんぽケースになった瞬間から、全員1時間も持たずにマゾメス化したのですよ♡ちなみに君は、最速最弱w」 「んっ♡ん…っ♡さ、さいじゃっく♡まぞめすっ…♡♡」 「レギュラーメンバー入りができたら、乳首と鼻に専用ピアスもしてやろう♡でももし気に入らなければ…」  すぅ、と一拍おいて、成金オークの明るい声色は突然、低くどす黒いものに変わった。 「家畜小屋行き、もしくは便所だ。家畜は食用スライムの卵生産。一日でもノルマを下回ったら食肉にしてやる。便所は四肢をもいで、便座の下につなぐ。そうして死ぬまで、使用人ゴブリンたちの糞尿を食って暮らすんだ。たまになら俺の糞尿も食わせてやろう。どうだ、お前はどっちがいい?」 「…ひっ…ぃ、ひぃぃっ…♡」  魔道士は完全に怯えた表情になり、ぶるぶると首を振って媚びるように成金オークを見上げる。 「なんだ?家畜も便所も嫌なのか?」 「ひっ、いやだっ…嫌れすぅ!ちっ、ちんぽケースっ♡ちんぽケースがいい♡ちんぽケースにしてくらはい♡ご主人様のちんぽケースになりたいれすっ♡僕のおまんこ、オーク様のちんぽケースにしてくださいっ♡」  真顔だった成金オークが、ニコッと優しい笑顔に戻った。情けなく懇願してくる魔道士の反応に満足したようだ。 「うんうん♡そんなにお願いされちゃったら断れないなあ♡仕方ない、しばらくはちんぽケースとして使ってあげよう」 「あぁっ♡ありがとうございます♡マゾメス最弱ちんぽケースっ♡精一杯がんばります♡だから捨てないでっ♡いっぱい使ってっ、くださいぃぃ…♡」  淫紋を光らせながら主人に媚びる新品ちんぽケースの声が、道路全体に響く。  街を行き交うオークたちは、白いフリルで飾られた珍しいちんぽケースを興味深そうに眺めては、自分のちんぽケースを揺らしている。「そろそろ俺も新しいのが欲しくなってきたな」などという呟きも、ぽつぽつ聞こえた。 「ぃんっ♡ぉっ…お゛ぉ~~っ♡いぐぅ♡イきましゅっ♡チンポケース宣言でイぐっ♡」  魔道士ちんぽケースは無意識に周囲へ色気を振りまきながら、盛大にマゾアクメをきめ、新しい主人とともに街へと消えていった。 END♡

ともだちにシェアしよう!