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第1話
「本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。今宵はどうぞ、鳥籠の小鳥を甘く鳴かせてお楽しみ下さい」
オーナーが言い終わると、僕の前の幕が取り除かれる。
目の前には僕が入っている鳥籠を囲むように男達が20人ほど群がっている。
鳥籠って言っても普通の小鳥が入るような小さいのじゃないよ?
特注で作られた形が鳥籠が人よりも小柄な僕が余裕で横になれるくらいの大きさ。
その中心に僕が座っている。
みんな僕の姿を見た瞬間息をのんだのがわかった。
「ワガママな小鳥ですが、かわいがってやって下さい。カリン、ご主人様達におねだりをさせていただきなさい」
「はい」
僕がにっこり笑うと男達が顔を赤くする。
ここは『紅』というお店。
簡単に説明すると男が男を買うお店。
昔の言い方だと遊廓。
男とヤリたくても日本では相手を探すのって大変でしょ?
だから、このお店はそういうお客様を満足させてあげるところ。
僕はこの店でお客様を満足させる男娼の『カリン』
因みに本名は『春光 』なんだけどね。
このお店でお客様の相手をするのは僕だけ。
あとはオーナーの龍之介がいる。
僕だけっていっても、僕の身体に飽きた人なんていない。
逆に抱けば抱くほど僕にハマっていく。
普段は1人相手なんだけど(時々複数で来るお客様もいるけどね)今日は定期的に行われるショーの日。
抽選で選ばれた人達が集まって僕のイヤラシイ姿が見れる。
「ご主人様。僕はペットなので服はいりません。脱がせていただけませんか?」
1人のお客様の前に座っておねだりすると周りの人達はそれをうらやましそうに見ている。
「そうだな。服はいらないな。脱がせてやるからもっとこっちに寄りなさい」
「はい、ご主人様」
柵に身体をくっつけて座り直す。
お客様がゆっくりと楽しみながら僕のボタンを外していく。
「相変わらずの白い肌だな」
脱がし終えたお客様が僕の身体をすーと撫でた。
「あっ……」
ちゃんと鳴いてあげるのも忘れない。
「ご主人様、ありがとうございます」
「俺はもう終わりか?」
にっこり笑って立ち上がり、今度は反対側のお客様の元に行く。
全てのお客様が満足するようにしなきゃいけないからね。
「ご主人様、残りの服を脱がせていただけませんか?」
「いいぜ。そのまま立ってな」
立ったまま柵に身体を押し付ける。
ワザと柵に乳首を当ててみる。
「あっ……冷たい……」
「やらしーな」
「自分から乳首こすりつけて」
みんながニヤニヤ笑っている。
「あっ……やんっ……」
服を脱がせていたお客様が下着越しに僕のモノに触れた。
「ごめん、ごめん。手が当たってしまった」
ワザとのくせに。
「やぁ……」
「何が嫌なんだ?」
「……早く、これも脱がせてぇ……」
下着を脱がされると僕のモノがみんなに見える。
「ね……ご主人様」
また違うお客様の前に座る。
「僕のココ、触ってぇ……」
「もちろんだ」
「あっ!!はぁ……あぁっ!!」
強弱をつけて僕のモノを弄きだした。
乱れる僕を見て、他の人達もズボンのファスナーを降ろし自分のモノを触りだした。
「あっ……ご、主人さまぁ……」
「何だ、カリン」
隣のお客様に声をかける。
「ここも触ってぇ……」
自分のモノを触っていた手をとり、僕の乳首を触らせる。
「それじゃあ俺は反対側な」
僕のモノに触っているお客様の反対側のお客様も僕の乳首を弄ってきた。
「あっ、あっ……もぅ、立ってられない……」
「座ってもいいけど、自分の膝の間に手を入れて。M字になってみな」
「あっ……はい……」
言われたとおり横になった状態でM字開脚。
「ご主人様の、熱いお口の中に入れて下さい」
「おいしいミルク飲ませてくれよ」
「あああっ!!」
強く吸われると散々弄られていた僕のモノはあっけなくイッた。
「早いな~」
「ごしゅじんしゃま、僕のミルクぅ……おいしかったですかぁ?」
「ああ、甘くておいしかったよ」
「カリン、起きろよ。乳首、手で弄るだけじゃなくて口でもしてやるよ」
「好きだろ、カリン」
「ああっ!!」
身体を起こされ左右両方とも口に含まれる。
「歯、立てちゃダメぇ……」
「ウソつくなよ。歯立てられるの好きだろ?」
「証拠にまた勃ってんじゃん」
「やぁ……だってぇ……あっ、も……ここはいい……からぁ……」
次にいかないとね。
「まだ足りねーんだけど」
「まぁカリン。辛いだろーけどイクの我慢するんだな」
「あっ……はぁ、んっ……」
四つん這いで歩きながら次のお客様を探す。
周りを見渡すとほとんどの人が、ってか全員が興奮して大きくしていて、内心ほくそ笑む。
僕がイッたのを見て我慢できなかったんだろーな~
「ごしゅじんしゃまぁ……」
次のお客様を決めて、快感で潤んでいる瞳で見上げて舌足らずで話しかける。
もちろん、その時首を少しかしげるのも忘れない。
男がオチるポーズの1つ。
「俺には何してほしい?」
「僕のココ、慣らして下しゃい……」
お客様にお尻を向けて四つん這いのままお尻を高く上げる。
「カリンのどこを?」
このお客様は僕の口からイヤらしい言葉を言わせて楽しみたい人だ。
いいよ、楽しませてあげる。
そうすれば他のお客様も喜ぶしね。
「僕の、ごしゅじんしゃまのモノを挿れていただく……ア……ルを、です……」
恥ずかしそうに言ってあげる。
そうすると喜ぶから。
「何で慣らしてほしいんだ?」
「ごしゅじんしゃまの、舌と指がいいです……」
「指、自分で舐めて挿れやすいようにしてみろ」
「はい……んっ……」
お客様の手を自分の手で包んで、口に含む。
舐めているとお客様は悪戯するように口腔内で指を動かしてくる。
「ふぅ……んっ……あっ……」
不意をついて僕の密部に舌を這わせてきた。
「こら、口止めるなよ。それがカリンの中に入挿るんだ。痛いのがイヤならちゃんと舐めろ」
「ふぁい……」
舌で舐められている快感を感じながら懸命に舌を這わせる。
「もういいぞ」
口から指を抜かれると一息つく間もあたえてくれず密部に挿入された。
「ああっ!!」
高い声を上げて身体を震わせる。
ってかいきなり2本ってキツイんだけど……
なんたって、僕は色んな人に抱かれてきたけど締まりが処女並みだって褒められるんだから。
「そのまま四つん這いのままでいるんだ。みんなにもちゃんと見てもらえるように」
「あっ……はぁっ……」
「今の状況、カリンの口から説明してやれよ。俺の指何本入挿ってんだ?」
「あっ……に、2本……です……」
「どこに?」
「僕、の……ア…に……あぁっ!!」
「一気に2本も飲み込んで、やはりカリンはイヤらしい子だな。どんな感じだ?」
「あっ……ごしゅじんしゃまの指……バラバラに動いて…僕の気持ちいいトコロに、当たっています……」
「そうか。大分緩くなってきたようだからあと1本増やすぞ」
「あっ!!……も……ちが……」
「何が?」
わかっているくせに、意地悪く聞き返しニヤニヤしている。
「もっと……奥に欲しい…です…指じゃ、届かない奥まで……」
「カリンのココ、イキそうになってるな」
隣のお客様が僕のモノをツーと指で撫でてきた。
「あぁっ!!ダ、ダメです……もぅ、イキたい……」
「まだダメだ」
僕の中から指が抜かれた。
「挿れてもらうまで我慢しな」
ケチー
「で、誰に挿れてもらうんだ?」
「それにつきましてはクジで決めましょう」
今まで黙って控えていた龍之介が説明を始めた。
「ここに20本のカギがあります。その内19本はダミー、1本だけ本物のカギがあります。その本物を引き当てた方が鳥籠のカギを開け、カリンを鳴かすことができます」
一人ひとり選んだカギをカギ穴に差し込んで開けようとしている。
明らかにダミーだってわかるのにそれでもどうにかして開けようとしてる人もいる。
そんな必死になるくらい僕が欲しいんだね。
ちょっとサービスしてあげよーかな~
「はやくぅ……欲しいよぉ……」
柵にイヤらしく身体を擦り付ける。
そしたらもっと必死にカギ開けようとしてるよ。
「よし、俺だ!!」
カギを開けたお客様は本当に満足げな顔をしている。
「ごしゅじんしゃま、はやくぅ……」
手を広げで男を求めると、僕の元に寄ってきて早々に突いてきた。
「ああっ!!」
「慣らしてあるんだ。大丈夫だろ」
「んっ、あっ!!」
そりゃー、慣らしてもらったけどさ。
いきなり挿れなくても……
お客様のモノが抜き差しを繰り返して僕を犯す。
「くっ……いろんな奴に抱かれてきてるくせに、なんでこんなに狭いんだろーな」
僕の中が狭くて気持ちいいみたい。
「あっ……イキ、たい……ごしゅじんしゃま、イカせて……下さい……」
「ああ。俺がイッたらカリンもイッていいぞ」
僕はまだイッてないのに。
早くイって。
「くっ……」
「あぁぁっんっ!!」
ラストスパートをかけるように抜き差しが早くなると、お客様は僕の締め付けでイッた。
お客様の熱いミルクを最奥にかけられ、その拍子で僕もイく。
「ごしゅじんしゃま……」
ペットらしく顔をすりすり寄せるとお客様は頭を撫でてくれた。
「まだ足りないだろ、淫乱ペットちゃんは?」
お客様が第2ラウンドに突入しようとしてたんだけど……
「そこまでです」
龍之介が止めた。
「皆様もお分かりのことと思いますが、淫乱なこの小鳥はまだまだ足りないようです。そして、皆様もこの小鳥を自分の手で鳴かせたいとお思いのことでしょう。ここからはオークションで今夜の小鳥の主人を決めたいと思います」
龍之介が説明をするとお客様はしぶしぶながらも僕の中から自分のモノを抜いた。
オークションは今のクジと違って誰だって可能性はある。
お金さえあれば。
オークションってことだからみんなのやる気を更に出させてあげる。
「はやくぅ……僕のココ、寂しいよぉ……」
自分の指を密部の中に挿れて抜き差しを始める。
「それではまず、10万からスタートしましょう」
「20万!!」
「30万!!」
「50万!!」
「100万!!」
こうして煽ってあげるとみんな必死で僕のこと落とそうとするから値段もハンパじゃないくらい上がる。
しばらくコールは止みそうにない。
まだ夜は始まったばかり……
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