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ー記憶ー48
望は雄介が寝ているのを確認すると、
「さーて、俺はどうするっかなぁ?」
そう独り言を漏らすと、辺りを見渡す望。
その時、雄介の寝言が聞こえてきて、雄介は寝言で、
「……の……望……」
と望の名前を呼んでいた。
望はそれに気づくと、ゆっくりとした足取りで雄介が寝ているベッドの方へと向かい、ベッドの端に座ると、
「まったく……無理しやがって……」
そう言いながら、望は汗を掻いている雄介の額を優しく撫でるのだ。
「明日、目が覚めたら……言いたい事あるからな」
その直後、雄介の腕が望の体を包み込み、抱きしめられる望。
「ん……起きてたのかよ」
「ああ、まぁな……用事終わったんやろ?」
「ああ、まぁな」
「ほんなら、俺と一緒に寝て」
雄介はそう言うと、望の手首を離さないように熱く熱い手で望の手を握るのだ。
「え? あ、ああ……まぁ……そのつもりではいたんだけどさ……ま、あ! ほらっ! お前のことが心配だし、大丈夫! そう! とりあえず、今日はお前の側で寝るつもりでいたしな」
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