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ー天災ー66

「ああ、まぁ……昨日よりも重症患者が増えてきたからな。 これからしばらくはそういうことが続きそうだぜ。 だけど、少しは落ち着いてきたから、明日はきちんと休むことだ」 「そっか……なら、今のうちに休める時に休んでおくしかねぇよな?  俺たちだって、地震があった当初は休まずに動いてたんだからさ、俺たちだって、ロボットじゃねぇんだからさ」 「ま、そういうことなんだろうな……それに、俺たちだって気が休まる日なんてなかったんだからな」 「……へ? そうなの? 俺も明日は休みっていうんか、今はレスキュー隊の方も結構来とるから、交代で休み貰ったところだったんやけど」 「そっか……まぁ、遊ぶってわけにはいかねぇけどさ。 たまには俺たちの方も休んでいかないと体もたねぇし……せっかくなんだから休んでるしかねぇよな? とりあえず、俺的には自分の家の様子見に行きてぇんだけどなぁ。 ほら、誰もいないし、どうなってるか!? って知りたいじゃん!」 「ああ! それ、分かるー!」  望の提案に反応したのは和也だ。 「……だろ? だから、せっかく明日は休み貰ったんだし、様子見に行こうかな? って思ってさ」  そう言いながら、望もパンを口にする。 「確かに、気になるのは分かんけど……。 まだまだ、街の方は危険なんやで、ガラスとか瓦礫とかが道という道の散乱しておるしな。 崩れかけのマンションとか建物だってあるし」 「それに気を付ければいいんだろ?」 「んー、まぁ……確かにな……」  雄介は少し考えた後に、 「ほんなら、俺も行くわ! でも、今のこの状況で自分の家がどこかって分かるもんなか?」 「分かると思うけど? だって、自分の家じゃんか」 「んー、ホンマ、外は変わり果ててしもうてるからな……何処に何があったかっていうのも分からない位になっておると思うねんけど。 だって、望達は地震が起きてから、外の状況あんま知らんやろ?」 「まぁな……」  雄介の質問に和也と望は同時に返事をする。 「そんな状況で大丈夫なんか?」 「大丈夫だろ?」 「今はホンマ外を舐めたらアカンよ……めっちゃ、危ないしな」  そう言う雄介なのだが、 「逆にそんな状況になってるんだったら、俺たちが逃げちゃダメなんじゃねぇのか?」

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