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ー天災ー138

「ホンマ……スマン。 今日は……ぁ……ホンマに我慢……」 「マジでいいって言ってんだろ……」  と望はそう何度も謝ってくる雄介の言葉に言葉を被せてくる。 「あ……ぅん……せやな……」  と雄介の方もやっと納得出来たようで望の中をも激しく打ち付け始めるのだ。 「ぁあん! ぁ……んっ! 俺もっ! んん!」  再び雄介は望の唇に唇を重ねると何度も角度を変え唇を重ねる。 「ふぅ……ん! うぅん!!」  そして急に雄介の腰の動きが止まったかと思うと望の方も体に力を入れイったようだ。  二人の乱れた呼吸が重なる。  そして見つめ合う二人。  すると雄介の方は望の中からモノを取り出し再び望に向かって謝るのだった。 「ホンマ……スマン……」  そこにため息なのであろうか息を吐く望。 「だからいいって言ってんだろ。 そんなに謝んなくても、俺は平気だから。 何で、何で……お前はそんなに俺に優しいんだよ……。 今日だって、俺も雄介の事を求めていたんだからいいだろ?」  そう望は雄介に向かって微笑む。 「でもな……」 「さっきも言ったけど……俺達はこんな大変な中、みんなの為に頑張って来たんだし、それに、お前は勝手に俺の前からいなくなったけど、神様は再び俺とお前と合わせてくれたんだから、それくらいの事してもいいって事なんじゃねぇのか?」  そう望に言われ暫く考えた後に、 「そやな……」  と雄介は笑顔で呟く。 「それに……もうすぐ、ホンマにまた望と離れなきゃなんないんやし、これくらいの事はな」 「そういう事だ……」 「ホンマにホンマ、スマンっ!」  雄介は真剣に望に向かって謝って来る。  そんな真剣に謝って来る雄介に望は首を傾げるのだ。 「俺の勝手で、転勤になってもうて……何も言わずに行ってしまって、望の事、心配させてもうて……ホンマにスマン!」  そう再び謝り始める雄介。 「だから、それは仕方ねぇ事だ! って何度も言ってるじゃねぇか……俺達の場合には仕事の方が優先なんだからさ……」 「でもな……仕事っていうたかて……。 プラベートも大事にしたいやんか……」 「あ……ま、まぁ……そんなんだけどさ……。 でも、優先順位は仕事だろ?」 「あ、まぁ……そうやねんけど……」  そう言うと、雄介はそこでまた言葉を止める。 また、このままでは話が平行線になってしまうと思ったのであろう。 「ま、ええわぁ……部屋に戻るか?」 「え? あ、ああ……そうだな……」  そう言うとどちらがどちらでもなく歩き始め部屋へと戻って行く。  部屋に入るともうとっくに電気は消されていたのか暗くなっていた。  ポケットに忍ばせておいた懐中電灯を使って寝室へと向かう二人。  寝室へと入るとベッドの上へと転がるのだ。

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