462 / 1486
ー空間ー128
裕実の方も和也の事を愛おしそうに見つめ自らも和也の肩へと両腕を回し和也へとキスをする。
そんな熱々の和也と裕実の様子を見ているのは望だ。
確かに望からしてみたら裕実の性格は羨ましいのかもしれない。 あんなに素直に自分の想いを和也へと伝えられるのが本当に望からしてみたら羨ましいのであろう。
もし望が恋人である雄介にあんなに素直に言えたなら、きっと今の状態にはなっていなかったのかのしれない。
望はチラリと雄介の様子を伺う。
雄介の方は未だにベッドの端っこに座って足を組んで右膝の方に肘を乗せて手を顎に付けてテレビを見上げていた。
さっきまであんなに望の事を抱きたいと言っていたのに今は嘘みたいに静かで望の方には視線を向けずにただひたすらテレビ画面を眺めてしまっている。
望がそんな雄介の姿を見ながらも本当に和也と裕実というのは人がいても御構い無し状態で事をどんどん進めていっているようだ。
和也は唇からゆっくりと舌を這わせて首筋を過ぎて鎖骨を舐めながら音をチュッと立て吸い上げる。
隣にいる望からしてみたら完全に二人に見せつけられている感じがする。
望が完全に枕に顔を埋めていても聴こえてきてしまうのだから望だって男だ。 そんな状況で勃たたない訳がないだろう。
せっかく何日か振りにプライベートで会えたのに望が素直にならないばっかりに雄介と望のカップルの方は未だに動く気配がなかった。
そんな望や雄介の気持ちを知ってか知らずか望の隣で裕実の事を抱いている和也は本当に楽しそうだ。
望だって雄介の事が嫌いな訳ではない。 ただ裕実のように素直な行動や言葉が出ないだけだ。 そんな自分の性格を知っているからこそ自分の性格に嫌気が差しているもかもしれない。
和也と裕実の声が聞こえる中、望は和也達とは反対側を向くと切なそうな表情で息を吐く。
「ん……んん……はぁん……そこっ!」
「ん? お前はここがいいのか?」
和也はそう言うと、わざと音を立てて裕実の左胸の突起を吸い上げる。
「ちょ……ぁ……やぁ……」
「いいのの間違いだろ?」
裕実はその和也の言葉に対し顔を真っ赤にさせるものの笑顔になると、
「あ、当たり前じゃないですか……」
「ん? だよな……」
和也は裕実からそう嬉しい言葉をもらうと調子に乗ったのか、
「じゃあ、今日はもっといい声出させてやるからな」
そう言うと和也は左の胸の突起はそのまま唇を使って吸い上げもう片方の胸も突起は親指と人差し指を使って摘みあげる。
「ぁ……あ……和也……さん……」
裕実の方は声を上げながら和也の肩へと腕を回し涙目で和也の事を見上げる。
本当にわざとなのか本気なのか和也達の方は本当に望達に見せつけるように行為を続けていた。
ともだちにシェアしよう!