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ー決心ー67
雄介も望のその言葉で何かを感じたのだろう。雄介は望に向かい、先程とは違う本当の笑顔を見せると、早速、機械にお金を入れプリクラを始める。
雄介は多少プリクラの経験があるのか、次から次へと展開していく機械の声に反応していく。しかし、望はどうしたらいいのか分からないようで、戸惑いながらもどうにかこうにか機械について行ったという感じだ。
雄介自身は欲を言えば、望ともっとくっついてカップルらしい写真を撮りたいようだが、とりあえず望と二人で撮れたということもあり、満足したようだ。
写真を撮り終え外へ出ると、望はぼーっと立っていたが、
「望、まだまだ、やることがあるんやってー!」
そう雄介に急かされ、望は雄介の後に付いて行く。
「え? へ? は、はい!? 次は何すんだよー」
少しめんどくさそうに答える望。雄介は先程の場所から少し移動し、機械の裏手と言った方がいいような場所へ向かう。
「次は今撮った写真に落書きが出来るところなんやで……」
「別に俺は女の子みたく、落書きしてキャキャするようなタイプじゃねぇぞー。それに、芸術心があるって訳じゃねぇしな」
「望がそういうの苦手なの知っておるから、見てるだけでもええんやって……まぁ、やりたくなったらやってもええねんからな!」
雄介は望にそう言うと、落書きの作業に移る。
望は雄介の横で落書きを見ていると、雄介が意外と字がキレイだということに気付く。
「お前って、字もキレイなんだなぁ」
「そうなんか? 特に、字がキレイやって思うたこともなかったけどな」
「なんつーだろ? がたいの割にはキレイつーの?」
そう望は、半分ふざけたように言う。
「がたいの割には……ってなぁ、まぁ、そこはええねんけどな」
「まぁ、とりあえず、字がキレイなんだよ……今までまともにお前の字なんて見たことなかったからさぁ」
「ま、確かにそうかもしれへんな。よし! 出来た!」
雄介はそう言うと、
「ほらほら、このURL入れてー! 入れて! これで携帯に今撮った写真を送ることが出来るんだからな」
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