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囚愛《エリックside》6

それから半年が過ぎても私の体は雅様を求めていた。 ある日、私は夕方テリーを自分の部屋に呼び出した。 「テリー、私の体はおかしい。雅様が相手だと勃つんだ…自慰をしようとしても勃たないのに。あの時盛られた薬のせいなのか」 「いや…あの媚薬の効力は24時間と聞いている」 あぁ、予想通りだ。 テリーが何か仕組んだんだ。 一瞬でそれを理解した私は、テリーをベッドに押し倒して馬乗りになった。 「“お前だったのか雅様にあの媚薬やローションやコンドームを渡したのは!!”」 怒りのあまりドイツ語でテリーを怒鳴り、無意識に護身用のナイフを左手に持っていた。 「“ろ、ローションは知らん!”」 「“ローション以外は貴様なんだな!?同期を売るとはいい度胸だ。日本には切腹という習わしもある。してみるか?”」 そう言って、テリーを押さえつけながらそのナイフを腹部へと軽く突き刺した。 「“ナ…ナイフ降ろせよ。仕方ないだろ、ソフィア様の命令だったんだから”」 ソフィア様が…? 「“ソフィア様が?雅様の性の練習相手に私を任命したということなのか?」 「“練習っていうか…”」 私は深く呼吸をして、ナイフを閉まった。 やはり薬を盛られていたとしたら、私は試したいことがあった。 「まぁいい。薬がまだ体内に残っているのかも―…だからテリー、お前私を抱いてくれないか?」 「なっ!」 「予想なんだが効力は24時間なのに雅様に欲情するのなら、もう1度あの薬を飲んでお前とセックスすれば、テリーにしか勃たなくなるんじゃないかと思ってる」 予想通りテリーは嫌がる。 いや、私だってこんなことしたくない。 「ふざけるな!俺はお前とするつもりはない!もしそうだとしたら今後エリックは俺に欲情するってことだろ?」 「雅様に欲情するよりはいいだろ。お前でも勃つのか検証したい」 「俺は女が好きなんだ!」 ドイツ校時代からの長い付き合いであるテリーの思考は読めていた。 私はベッドから降りて、自分の机からソフィア様の写真集を取り出しそれをテリーに見せつけた。 「ならいいじゃないか。後腐れなくて。あぁそうだ。手伝ってくれたら、ソフィア様の初回版の1st写真集をやろう」 「!」 テリーがソフィア様の大ファンということは知っていた。 なぜならソフィア様は6歳から欧州の妖精としてモデルをしていたからだ。 ドイツ校時代も馬鹿のようにソフィア様の写真を眺めていたのを知っている。 初回版が手に入らなかった!とわざわざどうでもいい長文メールを送ってきた過去を思い出したのだ。 単純なテリーは直ぐ様その写真集を手に取った。 「いいかエリック、お前を抱くのはソフィア様の写真集のためだ。決してお前を抱きたいからじゃない」 「分かった。いいから早く媚薬を持ってこい」 そう私に言われ、テリーは媚薬を取りに一度自分の部屋に戻った。

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