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親友だけじゃ嫌だ

「山崎くん、ごめんなさい」 「えっと、それは、僕は君に振られたってこと」 「私、好きな人がいるの!!」 「……そっか、分かったよ」 「ちょっと待って、それで山崎くんに相談したいの!!」 「えっと、もし好きな相手が和樹だったら、僕は君の手伝いはしないよ」 「そんなこと言わないで、私は和樹くんが本気で好きなの!!」 「えっとそれは僕にはどうしようもないことです!! バイバイ!!」  僕、生まれつき薄茶色の髪に黒い瞳をした山崎純(やまさきじゅん)は学校の屋上で好きだった女の子に振られた、しかも振られたうえに短い黒髪に黒い瞳の親友の高橋和樹(たかはしかずき)への橋渡し役まで頼まれそうになった。なんの取り柄になく目立たない僕にも笑顔でよく話しかけてくれる女の子だった、でも今よく考えてみたら彼女が話しかけてくる時にはいつも和樹が傍にいた。僕は彼女に何とも思われてなかったのが悲しくて一気に階段を駆け下りた、利用されていたのが情けなくて僕は泣きそうになっていた。 「おう、純。どうした? 涙出てるぞ」 「和樹ぃ、うぅ、ふっ、振られた」」 「とにかく授業終わってるし帰ろうぜ、……そっか駄目だったか今日は俺ん家に来いよ」 「行ぐぅ、うぅ、もうやだ、うえぇぇん、ひっく、ひっく」 「ほらっ、とりあえず上着被ってろ。そうすりゃ泣いてるって分からねぇだろ」 「ありがとうぅ、うぅ、ひっく、ひっく」  僕は屋上からの階段を駆け下りた先で、僕の告白の結果を待っていてくれた和樹に会った。和樹と僕は親友でとても仲が良かった、和樹は何でもできるクラスのムードメーカーで、大人しくて目立たない僕とは全く性格が違った。でも和樹は僕の正直で真面目なところが良いと言って、何かと僕を今まで助けてくれていた。クラスでもいじめをするような怖い人から守ってくれたり、僕が押しつけられた教室の片付けなんかを手伝ってくれる、そんな強く優しい僕の親友が和樹だった。 「うええぇぇぇん、僕。今度こそは彼女ができると思ったのに~!!」 「純、お前は女を見る目がねぇ。お前に近づく女って、ほとんど俺目当てじゃねぇか」 「うぅ、だって僕にも笑顔で話しかけてくれる。ひっく、きっと優しい女の人だと思ったんだ」 「あの女は純に話しかけている時に、ちらちらっこっちを見てくるなぁって思ってた」 「うううぅ、だったら僕が告白するの止めてくれたら良かったのに!!」 「いや、ただの俺の意識し過ぎた勘違いかもしれないと思ってたからさ」  僕は和樹の家に来てから女の子に振られた愚痴を、泣きながら話してずっと和樹にそれを聞いて貰っていた。和樹はあの女の子を最初から怪しいと思っていたようだ、でも証拠がなかったから僕の告白を止めなかった。和樹はとてもカッコ良くて何でもできるから男女を問わずモテた、和樹本人はそれをあまり良く思っていなかった。なんでも和樹のお父さんがやっぱり男女問わずモテる人で、しかもそれを全部食べちゃうような浮気者だった、それで和樹のお母さんは一人で悩んだすえに自殺していた。 「純、お前は徹底的に女を見る目が無い。大体どこがいいんだ女って」 「うぅ、だって女の子は可愛くて、優しそうな感じがするじゃないか」 「お前を利用する気満々で、振られた相手に橋渡し役を頼もうとする女がか!?」 「むぅ、今度の子は特別だったんだよ、普通の女の子はふわふわしてて可愛いの!!」 「純、お前な。中学の頃からだけどさ、そう言って何回目の告白失敗だよ。大人しく俺にしとけって、浮気はしねぇから」 「たっ、確かに和樹のことは好きだけど、付き合うのはちょっと……」  僕は女の子に今回のように告白しては振られていた、中には断らずセックスしてくれた子もいたが、それが女の子たちの間でのゲームで僕は賭けの対象にされていた。確かに僕は女の人を見る目が無かった、そうしてそんな僕になんと和樹は中学生の頃に告白してくれた。僕が断っても相変わらず親友のままでいてくれて、そしてこんな女の子に対する愚痴まで聞いてくれるのだ。僕だって親友としてだったら和樹が好きだった、でも和樹とセックスをするとなると僕には想像もつかなかった。 「なぁ、純。一度だけ俺とのセックスを試してみようぜ、そうしてくれないなら俺は親友をきっちりと止める」 「え!? ヤダ!! 和樹!? 親友を止めるなんて言わないで!!」 「それじゃ、純。お前は俺にずっとこのまま生殺し状態で、ただの親友として付き合えって言うのか?」 「えっと、それじゃ、えっと、えっと、すっ、少しなら試してもいい」 「純、本気か? 少しつっても俺はやるからにはきっちりやるぜ」 「ううぅ、いいよ!! こうなったら最後までちゃんと付き合う!!」  僕がそう言うと和樹が嬉しそうに笑った、男の僕でも見惚れるような笑顔だった。でも僕のそれからのことはとても恥ずかしくて、いろいろと大変なことばかりだった。まず僕は和樹からズボンを脱がされて左手を下にしてベッドに横向きにされた、そうしたら和樹が僕のお尻に何かを注入するのが分かった、それが何かはすぐにお腹がゴロゴロしてきてから下剤だと分かった。僕は早くトイレに行きたくなったが、和樹からもうちょっと我慢と言われて額にキスされた、僕は同じ男からキスされたのに気持ち悪さは全く感じなかった。 「やぁ、やだぁ!! 和樹!? もうトイレ行かせてぇ!! 出ちゃう!! 出ちゃうよ!!」 「よーし、もういいか。トイレに行っていいぞ、終わったらシャワー浴びてベッドに来い」  そうして僕はトイレで全部出てきたものを出して、何度もウォッシュレットでお尻を洗った。それにシャワーを浴びてこいと言われたので、僕はシャワーを浴びてそしてお風呂場の鏡を見た。どうみても平凡な僕の顔が写っているだけで、あんなに皆にモテる和樹がどうして僕を好きなのか分からなかった。そうして僕はパジャマを着て和樹のところに戻った、和樹は逃げずに戻ったかと言ってベッドに座ったまま立っている僕を抱きしめた。そうして僕は和樹にベッドに押し倒された、でも和樹はとても優しくて全く怖いことは何もなかった。 「それじゃ、純。お前が好きだ、抱かせてくれ」 「うっ、うん。分かった、一回だけお試しね」 「ああ、これで純が俺と付き合ってくれなくても、ちゃんと親友は続けるから安心しな」 「えっと和樹、僕は何をすれば良いの?」 「それじゃまた左側臥位になって、さっきの姿勢だ。そうそうして俺の指を入れるから、ゆっくりと息をしてな」 「うん、分かった。はぁ、あっ、指が入ってくる変な感じ」  僕は和樹の言う通りにしてベッドに横たわった、和樹は右手にコンドームをつけていつの間に用意したのか、ローションをたっぷりつけて僕のお尻の穴を指でさぐっていった。和樹にそうされていると僕は何故か興奮した、そして僕はそうされている間にとても気持ちが良いところがあって体が自然とびくっとした、和樹がそれを見逃すわけがなくて僕はお尻の中の気持ち良いところを何度も何度も触られた。変な声がもれそうになって僕はとっさに自分の口を手で塞いだ、でも僕の体は正直で僕の気持ち良いところに触れられて、トロトロに溶けるように体の力が抜けた。 「それじゃ、純。そろそろいいな、足を開いてゆっくり呼吸しろ。本気で止めたくなったらすぐに言えよ」 「はぁ、うん、分かった。ひぁ!?」 「最初が一番入りにくい、だからちょっと体の力を抜いて楽な姿勢をとってくれ」 「やぁ、和樹。うくっ、はぁ。僕のファーストキスだったのに、やぁ!! 太いよ!! そんなの入らない!?」 「俺は普通のサイズだよ、それにもう入ったぜ。純の弱いところはここだったな」 「えっ? もう全部入ったの?? ああっ!! ひぁ!! 駄目ぇ、僕の弱いところ刺激しちゃ駄目ぇ!!」 「純、ほらっ。よく感じてみろ、あれだけ時間をかけたから辛くないだろ?」 「つっ、辛くないけど、変な感じ。ああっ!! そこ気持ち良いよ!! ひぁ!! 僕、男の子なのに!?」  和樹は僕に和樹のものを挿入しながらキスをした、他にも乳首を舐められたり、首筋を強く吸われたりした。僕は男同士なのに全く嫌な感じはしなくて、むしろ気持ちが良くて、すっごく気持ちが良くて堪らなかった。だから和樹が腰を振ってくれるたびに、僕も自分の気持ち良いところに当たるように動いた。僕の腰は無意識に快感を求めて動いて止まらなった、どうしよう和樹とは良い親友だったのにもうそれではいられない気がした。和樹は前にある僕のものもいじってくれて、僕は和樹の大きな手で性器をいじられる度に射精した。 「なぁ、純。どうだ、俺はお前の恋人になれそうか?」 「ああっ!? ひぁ!! やん、気持ち良いよ。ひぃ!? ああっ!! なっ、なれる。和樹は、僕の恋人!! やぁあああぁん!!」 「そうか、ありがとう。純、お前は本当に可愛いな。正直で真面目だし、どこか放っておけない」 「あっ、和樹ぃ。もう終わり? やだぁ、抜かないで。まだしたい、まだ和樹に抱かれたいよぉ」 「俺が一回いっちまったからな、コンドームを変えるまで少し待ってくれ」 「うん、和樹。キスして、お願い、僕のこと抱きしめてキスしてぇ」  僕は体中がどこもふわふわと気持ち良くて仕方がなかった、特に気持ちが良かったものが体から抜かれた時には抜かないでと和樹に懇願した。そうしたらすぐにまた和樹は僕の中に入ってきてくれた、僕は物凄く嬉しくて気持ちが良くて堪らなくてもっと激しく動いて貰いたかった。だから和樹が激しく腰を振ってくれたときには悲鳴をあげて喜んだ、どうしてもっと早く和樹の恋人にならなかったのかと後悔した。だからそれを取り戻すように和樹のことを求めた、僕は凄くえっちな気分で和樹のことしか考えられなくなった。 「ああっ!! 気持ち良い!! ああんっ、キスも気持ち良い!! 和樹!! 和樹!! もっと激しく抱いてぇ!!」 「純、そんなことを言ってると明日立てなくなるぞ。まぁ、明日は日曜日だけどな。俺のことは好きか? 純?」 「ひぁ!! ああっ!! 和樹、好き!! 和樹のこと、大好きぃ!! なんで僕は今まで言わなかったんだろ?」 「まぁ、俺の親友って立場が気楽で気持ち良かったんだろ。でも、どうだ。俺の恋人になった気分は? 純?」 「やぁ!! もっとぐちゃぐちゃにしてぇ!! もう和樹がいないと僕、生きていけない!! だから和樹ぃ、もっと僕のこと滅茶苦茶に抱いてぇ!!」 「さっきまで童貞だった俺に凄い要求だな、まぁ今日は純の気が済むまでつきあうさ」  そう言って和樹は僕のことを滅茶苦茶になるまで抱いてくれた、途中からは僕は自分が何を言ってるのかも分からなくなった。ただ大好きな和樹のことが欲しくて、和樹に滅茶苦茶に抱いて欲しくておねだりしていたような気がする、でもそれ以上の記憶は途中からぷっつりと無くなった。翌朝の僕は腰がだるくて起き上がれなかった、いつの間にか和樹がベッドのシーツを変えていてくれて、僕は体を拭かれたのか綺麗な体で別のパジャマを着てベッドにいた。もちろん和樹もいてくれて、僕が起きたことに気がつくて、とてもエッチで気持ちが良いキスをしてくれた。 「和樹、和樹、僕の恋人になって!!」 「昨日もうなったぞ、俺は純の恋人だ」 「和樹、浮気しないでくれる?」 「しねぇよ、俺は親父みたいな奴が大嫌いだ」 「良かった、僕も和樹の恋人として頑張る」  「何を頑張るんだ、お前はそのままでいいんだよ。そのままがいいんだよ、純」  僕はセックスして和樹の恋人になったら、和樹のことが物凄く好きになってしまった。これから先もずっと和樹といたいし、また僕が壊れるように滅茶苦茶に抱いて欲しかった。なんなら今からだって和樹とセックスしたかった、和樹にそう言ったら駄目だって言われて僕はしゅんとした。代わりの和樹から優しいキスをされた、でも僕はそれじゃ足りなくてもっと激しいキスをして欲しかった。だから和樹に自分からキスした、どうやっていいのか分からなかったけど、舌を絡めて和樹に一生懸命にキスをした。そうしたら和樹もエッチで気持ち良いキスをしてくれた、僕はそうしながら心の中だけでこう叫んだ。 「親友だけじゃ、嫌だ!! 和樹にもっともっとエッチなことをいっぱいされて、僕をいっぱい滅茶苦茶に抱いて貰って、和樹のことだけ考えるようにして欲しい!!」

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