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第6話

「ん…。なんだよ、スー…」 「…ん〜…なんだろうねぇ」 ねっとりとしたスーの視線に呼吸が浅く早くなる。 頬を撫でた指先はいつの間にか耳の後ろの髪を掻きあげてくすぐったいような気持ちいいような。 「友仁は可愛いね」 「スー…言ってる意味分かってる?」 二年前に会ってからスーはいつもこう言う。 俺は背もほどほどあるし、客観的に見て人並みかそれ以上の体格をしてる。 誰が見ても決して可愛らしいタイプでは無い。 だがスーは違うらしい。 「あの日もさ、友仁が可愛くてさ…つい手を出しちゃったんだよね」 酒を飲んで少し目がトロンとしたスーは溢れ出る色気を抑えようともせず俺の髪を後ろの方へ漉き後頭部を引き寄せた。 「スー…ん…」 拒否しようと思えば出来たが、俺はされるがままその行為を受け入れた。 重なる唇、漏れる吐息…熱い体がこの後を期待させる。 「…ね、すんの?」 「嫌じゃないでしょ」 「そうだけど…ン…」 …そうだけど、どんな理由で? 言いかけた言葉はスーのキスによって出口を塞がれ行き場を失った。 ワイングラスに残る赤い色を見ながら、俺はスーに身を任せた。 「あ…あぁ…」 「敏感で可愛い…」 獲物を捕えた肉食獣のようなスーの眼差しに体が震える。 シーツの上に仰向けで横たわる俺の体にずっしりとのしかかるスーは尖った胸の先端を執拗に捏ねていた。 「ね…コレ嫌だ…外して…」 手首には枷が付けられて、それはベッドヘッドに繋がれている。 行為を受け入れるしかない環境でスーのなすがまま、体を弄ばれていた。 「嫌なの?でもさ…ここは全然萎えてないでしょ?」 スーは昂ってガチガチになった俺の俺を見遣り根元をピンッと指で弾いた。 するとそれは体液を撒き散らしながらふるんと震えた。 「あッ…ン!」 痛いはずなのに快感が背中を駆け上がってしまう。 「外して…ね…」 「だーめ。もっと感じて見せてくれなきゃ」 「…出来ない…」 「ほら、友仁は頑張れる子だろ?」 スーの口元が三日月に形を変えた。 素っ裸の胸に熱い視線を向けたスーは芯を持ったそこを指先で摘みギュッと潰した。 「あンッ!」 痛くて…気持ちいい。 でも簡単には口に出せない。 視線を寄越したままスーはそこに舌を這わす。 下から上に舐め上げ、尖った先端を舌先でグリグリと刺激する。 …ダメなのに…気持ちいいなんて…こんなの… 「そ…こばっか…」 「だって、気持ちいいでしょ?」 「ッ…ンン…」 ジュッ、と音がするほど強く吸われて羞恥から目をきつく閉じた。 スーは器用に俺のほうを見ながらそこを前歯でコリコリと噛み再び強く吸いつく。 「ンッ…あ…あ…」 もどかしい快感に弄ばれてじっとしていられない。 足をバタつかせて枷をガチャガチャと鳴らしてしまった。 「こーら。大人しくして」 スーが体重を逃がさないよう体をずらして何かを手にしたと思ったら、手早く脚にそれを嵌めた。 「や…何で…?それ…取って…」 両脚それぞれ膝で折り曲げ太腿と一緒に脛がベルトで固定されてしまった。 思うように動かせないし、何よりも膝を開かれれば昂った俺の俺や後ろの恥ずかしい部分がいとも簡単に丸見えになってしまう。 「や…足…開かないで…」 手のひらで触れられた膝は簡単に外側に倒れて俺の快感をスーに曝露した。 「ふふ。自分でよく見てごらんよ。こんなに硬く勃ち上がってる…」 顔を背けて抵抗しても次に何をされるのか気になって目の端にスーをとらえてしまう。 「欲しかった?ヒクヒクしてるよ?」 「あッ…」 いつの間にかスーの手にはボトルが握られていて、それからはタラタラと液体が滴っていた。 垂れた液体のせいで俺の下腹部にはどろりとした粘度高いの水溜まりが出来た。 スーは口元を綻ばせその水…もちろん水などではなく…ローションを手に掬う。 「ほ〜ら、友仁。いっぱいイかせてあげる」 じわりと涙を零し始めた俺の俺にスーは自分の手を添えて確かめるようにゆっくりと上下に扱いていく。 「あッ…」 恥ずかしさと気持ちよさと…これからされるであろう淫猥な行為を期待して、俺の背中はゾクッと大きく震えた。

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