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絡みつく蛇(前編)

「なぁ、涼。セックスしてみようぜ、可愛い女の子を紹介するから」 「賢二、そうやって何度も言うけど。僕の家はとても厳しいんだ」 「偶には家に反抗してみろよ、童貞くらい捨てちまえ」 「でも母さんが怖いし、それに僕はセックスの知識もないし」 「そんなお前にぴったりの女の子を紹介してやる、もう決めた今日の放課後ヤルぞ」 「きっ、今日の放課後!? そんないきなり!?」  僕は福田涼(ふくだりょう)、ごく一般家庭の子どもでβだが、僕の母は僕に対して凄く厳しかった。それに僕はよく熱を出すので風邪薬を常時持たされていた、時には熱が酷くて一週間も学校を休まなければならない時もあった。こんなにひ弱では将来仕事が見つからない、と心配している僕はどこにでもいる高校三年生だ。そんな僕を賢二はよくセックスに誘った、可愛い女の子を紹介してやると言っていた。賢二が僕のどこに興味をもったのか分からないが、今日も放課後の教室でそんな誘いを受けていた。そして、今日は賢二に強引に街まで連れていかれた。 「ほらっ、ついたぜ。ラブホだ、初心者用に普通の部屋にしておいた」 「いや、僕はやっぱりしなくてもいいよ」 「何言ってんだ、もう相手を待たせてるんだぜ」 「ええ!? そうなの、それじゃしないと失礼かな」  そうして僕は賢二にラブホに連れていかれて、その途中に抵抗したけれど賢二は力も強くて、その手を振り切れなかった。僕はセックスを断ろうとしたが、賢二はもう僕の相手の女の子を待たせていた。そうして僕たちはラブホの奥に入っていった、先に入った女の子がもう部屋代を払っていた。そして、僕はその女の子の待つ部屋に賢二に放り込まれた、そこには胸くらいまでの黒髪の可愛い女の子が待っていた。 「ふふっ、あたし池田理恵(いけだりえ)、今日はよろしくね!!」 「ああ、えっとよろしくお願いします!!」 「うわぁ、綺麗な顔。お人形みたい、いいね。気に入った、それじゃあたしがセックスを教えてあげる」 「いっ、いきなり服を脱ぐんですか!? お風呂とかシャワーは!?」 「そんなの終わってからすればいいじゃん、キスはするなって言われたからフェラしてあげる」 「うわぁ、そんなに口の奥まで咥えたら、ああっ!! ちょ、ちょっともう出ちゃう!!」  理恵という女の子は積極的だった、あっという間に僕は全裸にされて、その子から僕のものを口に咥えられていた。どうやら僕のものを口に咥えるのがフェラというらしかった、そして僕はすぐに射精してしまった。理恵という女の子はそんなことに全く驚かず、精液をティッシュに吐き出すとすぐにまたフェラをし始めた。そうして僕が勃起したら、僕の上に乗ってきて彼女の中に僕のものを入れてしまった。 「うわっ、中が締めつけてきて気持ち良い。で、でもコンドームしなかったよね」 「その方がスリルがあっていいじゃん、まぁもしできてたらその時はその時」 「止めてください、コンドームをしないなら僕は射精しません!!」 「ふーん、そうなの? 仕方がないな、一回抜くよ。はい、コンドームしてあげた。ねぇ、あたしを押し倒して中に入れて」  僕は可愛い女の子からの誘いにのって、彼女を押し倒して僕のものを彼女の中に入れた。入れただけで締め付けてくるので、いきなりいきそうになった。 「そうそう腰を使って、上手いじゃん。あっ、ああっ!! いい!! やぁん、いいよぉ!!」 「すみません、もう出そうです。ああっ、いっちゃう!!」 「もう早漏だな、面倒だからやっぱりコンドーム要らないよ。それにもうすぐお楽しみが待ってるしね」 「え? お楽しみ?」  理恵という女の子はコンドームを取り替えてくれなかった、僕が自分でしようとすると彼女は両足を僕の背中に絡めて、僕が彼女から離れられないようにした。そうしながらも理恵という女の子の中は締め付けてくるので、僕は気持ちが良くて腰を振るのを止められなかった。そうしていたら突然、賢二の声がした。 「よぉ、理恵。楽しんでるか?」 「あーん、コンドームつけてって言われて楽しさ半減、それにこの子早漏だよ」 「なっ、なんで賢二がここに!?」 「へぇ、そうか。そりゃ涼、三人で楽しむためさ。ちょっとお前のケツを貸しな」 「えへへっ、3pなんて最高!! でもこの子、耐えられるかな?」 「え? えっと何をするの? やぁ、賢二そこは駄目!! いやぁ、お尻の中なんて触らないでぇ!!」  賢二はいきなり僕のお尻の穴に濡れた指を入れて動かし始めた、理恵という女の子は僕におっぱいを押しつけて誘ってきた。それで僕は勝手に腰が動いてしまった、僕のお尻の穴は賢二の指を深く飲み込んでしまった。 「やぁ、ああっ!! ああっ!!、駄目、そこ止めてぇ!! いやぁ!! そこをいじっちゃ駄目ぇ!!」 「マジ綺麗だし、女の子みたいな子だね。賢二が抱きたがるのも分かる~!!」 「だろ、綺麗で可愛いだろ。俺のものにするから今日だけだぞ。ほらっ、ケツの穴もほぐれてきた、指が三本入るようになったし、もう俺も我慢できねぇ!!」  僕は理恵という女の子に腰を振りつつ、賢二の指でお尻の穴をいじられて感じていた。前も後ろもどっちも気持ちが良いのだ、そして賢二は僕のお尻の大きなものを当てて、それから無理やり中に入ってきた。 「ひっ!? やぁ!! 駄目!! お尻に入れるなんて駄目だめぇ!! やあぁん!! あああああっ!!」 「ふふっ、今日で童貞卒業と処女喪失だ。おめでと、本当に綺麗で色っぽいなぁ。賢二またこの子と寝ちゃ駄目、あたしもお尻のほう可愛がってあげたい!!」 「駄目だ、涼のお尻を可愛がるのは俺だけだ。きっつう、でもだんだんほぐれてきた。気に入ったぜ、涼。絶対に俺のものにする。ほらぁ!! ケツで感じろ!!」  僕は息が止まるかと思った、それぐらい強く賢二は僕のお尻を犯していった。もう理恵という女の子に構っている余裕もなかった、前と後ろを同時に責められて僕は訳が分からなくなった。 「やあん!! 駄目!! そんなに激しくしたら!! ああっ!! またいっちゃう!! やぁ、もういきたくないぃ!!」 「そのわりにあたしの中のものは固くて興奮してるじゃん、早漏って言ってごめんね。まだ固いままだし、ああん!! あたしも気持ち良い!!」 「涼、ほらっ、素直に感じてみろよ。理恵なんかより俺のがいいだろ、その証拠にきゅうきゅう締め付けてきやがる。ああっ!! 俺ももういくぜ!!」  そうして僕と賢二はいってしまった、これで終わりだと僕は思っていたが、賢二のものが僕の中でまた固くなっていくのを感じた。それに理恵という女の子もまた僕のものを締め付けてきた、そうして僕は理恵という女の子と賢二の間に挟まれて何度も、何度も彼女を抱いて、賢二から抱かれた。僕は気持ち良くて、前も後ろも気持ち良くて、訳が分からなくなって何度目かに分からないが気絶した。 「ここ、どこ?」  そして、次に起きた時にはあのラブホテルじゃなかった。キングサイズのベッドがあって、色んな物が置いてある広い誰かの部屋で僕は目が覚めた。下着やパジャマも着せてあって僕は誰が僕に着せたんだろうと思っていた、そうしてベッドから立ち上がったが、足がふらついてふかふかのカーペットによろけて座り込んだ。僕はお尻の中にまだ何かが入っているような気がして、思わずお尻を触って何もないことを確認した。 「パスワードを入力するか、手のひらを当てて下さい?」  そうして何度もよろけながら部屋のドアまで行ったら、パスワードを入力するか手のひらを当ててくださいと書いていった。僕が手のひらを当ててもそのドアは開かず、パスワードが何かも僕には分らなかった。そうしたら唐突にドアが開いて、僕はよろけて転びそうになった、するとがっしりとした男の腕が僕を支えて立たせてくれた。 「よぉ。起きたか。涼、そしてさっそく逃げ出すのか。俺はずっとお前が起きるのを待ってたんだぜ」 「賢二、僕を着替えさせたのは賢二? ここはどこ? 僕は早く家に帰らないと」 「大丈夫だ、涼。お前の家には連絡してある、お前はこれからここで暮らすんだ」 「はぁ!? かっ、母さんに凄く怒られるよ。母さんは何て言ってた?」 「不束な息子ですが、よろしくお願いいたします。だとよ」 「そっ、そんな。嘘!?」  賢二は僕を抱きかかえて部屋に入ってしまい、僕はこの部屋から逃げ出せなくなった。僕はそう言えば賢二の苗字も知らなかった、放課後の教室で勉強してると僕にからんでくるのが賢二だった。 「賢二、賢二の苗字って何?」 「あはははっ、自分がセックスした男の名前も知らないとはな。早藤だ、俺は早藤賢二(はやふじけんじ)だ」  僕は早藤といえばこの辺りで確かいくつか会社を持っている家だと思った、でもまさか賢二がその早藤の家の子どもだとは思わなかった。そして、僕は自分の両親も心配だったが、賢二のご両親はどうなのだろうと思った。 「賢二のご両親は何て言ってるの?」 「なんだ、俺の両親が気になるのか。何を聞かれてもにっこり笑って黙ってるって、約束したら会わせてやる」 「なんでそんな約束がいるの?」 「いいから決めろよ、俺の両親に会うのか? 会わないのか?」 「分かった、約束するよ」 「よし、俺の両親に会わせてやろう」  そうして賢二は僕のことを一度大切そうに抱きしめた、それから僕は賢二と一緒に賢二のご両親に会いにいった。すごく広い家でその中でも一番高級そうなドア、そこを賢二は手のひら認証で開けた。 「さぁ、俺の両親だ」 「突然過ぎるぞ、賢二。でもこれが賢二が言っていた涼くんかぁ、凄く綺麗な子だね。僕は賢二の母です、賢二のことよろしくね」 「これは随分な美人をみつけたな、賢二。まぁ母さんほど綺麗じゃないが、賢二のことをよろしく頼むよ、涼くん」 「………………」  賢二の両親は両方とも男性だった、母だと紹介された美人の方がΩなのだろうと僕は思った。でも賢二とにっこり笑顔で黙っていると約束したから、壮年の色気のある男性と凄く美人な男性に僕は何も話せなかった。賢二は、こう言ってご両親との話を切り上げた。 「とにかく俺はこいつと結婚する、母さんも父さんも反対するか?」 「僕は全く反対しないよ、賢二がやっと伴侶を見つけてくれてホッとした」 「ああ、俺も反対はしない。賢二、結婚するならこの子を大事にして、可愛がってやりなさい」 「………………」  僕は内心で賢二と結婚なんてと驚いていたが、顔には出さずににっこりと笑顔で黙っていた。何かの間違いだろうと思って、部屋に戻ったら賢二に聞いてみようと思った。そうして僕と賢二は健司の部屋に戻ってきた、そうしてから僕は賢二にさっきのことを聞いてみた。 「賢二、僕と結婚するって何? 僕はそんな話を何も聞いてないよ」 「今から話してやる、俺はこの早藤家って金持ちの跡取りだ。今まで色んな男女と遊びまわっていたが、俺の誘いを何度も断ったのは涼だけだった。だから、俺は涼と結婚することにした」 「そんな理由で結婚するの!?」 「もう一つ、俺たちは体の相性はバッチリだ。なにせ気絶するくらい良かったんだろ?」 「あっ、あれは前も後ろも責められたからだよ!!」 「何? 後ろだけじゃいけないっていうのか!?」 「そうだよ!!」 「それじゃ、さっそく試そうぜ」  そう言って賢二は僕をベッドに押し倒した、僕も抵抗したが賢二の方が力が強かった。賢二は着ていた制服のネクタイで僕を後ろ手に縛った、そしてこんな恐ろしいことを言いだした。 「さぁ、涼がケツでいけるか試そうぜ。俺は十二、三回なら余裕でお前を抱けるからな」 「嘘でしょ!? そんなに何回もやるの!?」 「当然だ、涼。覚悟しろよ、歩けなくなるくらい犯してやるからな」 「いっ、嫌だ!! 離して!! このネクタイを解いて!!」  僕は賢二の言う恐ろしいことが怖くて暴れた、でもネクタイはどうやっても解けなかった。その間に賢二に僕はパジャマの前を開けられて、乳首を舐めたりかじられたりした。パジャマのズボンも下着も脱がされて賢二は僕のお尻の穴を今後は舌と指でほぐし始めた。僕は咄嗟に当然のことを思い出して賢二に叫んだ、僕はβだから賢二の子どもが生めるはずなかった。 「賢二、僕はβだ。子どもは産めない、こんなことするだけ無駄だ!!」 「ああ、そうか。母親にそう思いこまされてるんだっけ?」  賢二はなおも指で僕の中をかき回しながら笑った、心の底からおかしくて堪らないというような笑いだった。そうして、ぶるぶると震えて怯えている僕に賢二はキスをした。何度も、何度も舌を絡めて深いキスをした。賢二は口だけじゃなくて僕の体中にキスをした、うなじにキスをされた時にはなぜか背筋が寒くなった。 「ああ、嫌ぁ!! やだやだやだ!! ああっ!! ああっ!! 止めて、もう僕に触らないで!!」  そうしている間も賢二は器用に僕の中をほぐして、僕は気持ち良いところに触られる度に体がはめた。やがて賢二は固くなった賢二のものを僕のお尻の穴に入れていった、そうしながら賢二がこう言った。 「それじゃ、βが妊娠できるか。試してみようぜ、涼」

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