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「っ……あつ」  閉じ込められた汁をなんとか飲み込み、残りも食べる。  シェアも悪くはないが、熱いものは勘弁したい。 「んー、貴博の唐揚げも最高!」 「だろ?」  俺たちは笑い合いながら、残りを完食した。  少しお腹を落ち着けたところで、俺たちは店を出た。 「ふー。今日も美味しかったー」 「食後は運動しないとな」 「まったく……。俺はどんな貴博でも好きなんだけどー」 「俺が嫌だ。それとも、一緒に運動はしたくないのか?」 「したいに決まってるでしょ。何言ってんの? 可愛い貴博見たい」 「そう言うと思ってた。早く行こうぜ」  あまり人前で見せるべきでない笑みを浮かべながら、俺たちは夜の繁華街へと紛れていった。

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