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第1話
試合が終わって一時の休み期間、研磨は今遊園地の前にいた。
「着いたけど」
手早くLINEを打つと周りを見渡す。今日は予報通りの快晴で遊園地日和でもある。ちょうどお互いの中間地点あたりにあるここでの待ち合わせは久しぶりに会うには心躍るものがあった。
ピロンッとLINEの音が鳴ってスマホの画面を見ると相手からの連絡だった。
「俺は今バスが高速下りたところ。後少しでそっちに着く、はず」
「OK。待ってる」
短く返事を送ると近くのベンチに座ってゲームをやりだす。相手が来るまでの間に少しでも進めておこうかなと言う算段だ。
夢中になってやっているとすぐに時間はたってしまうものだ。
「研磨」
「……ぁ、ちょっと待って」
「うん」
「ごめん。もうちょっと……で区切りつくから」
「うん。待ってる」
隣に座って待っていてくれるのは、今日会う約束をしている相手だった。
「終わり」
「今日、いい天気で良かったね」
「うん。久しぶり。って言うか、プライベートでこんな風に会うのって初めてだよね」
「うん。誘ってくれて超嬉しかった。俺も部活じゃなくて研磨と会いたかったから」
「どうして?」
「だっていつも試合ばっかじゃん?」
「うん」
「たまには、こうして俺と研磨って感じで会いたかった。会いたいと思ってたから」
「それは……嬉しいな。どう? 遠かった?」
「俺はバスに乗るだけだから苦労はなかったよ? 研磨は新幹線で来たんだろ? 乗り換えとか大丈夫だった?」
ふたりして歩きながら入口のゲートに向かう。
「大丈夫。全部スマホが教えてくれるから。ふふっ」
身長差も大してなくて真正面から太陽を浴びているような眼差しが眩しい。研磨はそんな彼に手を伸ばして腕を組んだ。
「ぇっ」
「ふふふっ」
「どしたん?」
「本物かどうか、確かめないとね」
「本物だよ」
「うん。分かってるけど、確かめたいじゃん?」
ギュッと掴んだ腕に力を入れると顔を埋める。
「何かあったの?」
「何も。ただ単純に嬉しいだけ」
「だったらいいけど。……ぁ、本当にチケット代払わなくていいの?」
「うん。俺の奢り。ちょっと小銭入ったから大丈夫。翔陽こそ、バス代大丈夫だった?」
「うん。貯めてたお年玉使ったから大丈夫」
研磨のスマホ決済でふたりして場内に脚を踏み入れる。
最初は何が乗りたいのか、事前に聞いていたので予約でジェットコースターに次々乗って楽しんでから水分補給をして移動を繰り返す。いくつか乗り物に乗るともう昼食で、一息入れるためにも予約しておいた店に入ると席について昼食を取る。これも研磨の奢りだった。
元々会いたいと言い出したのは研磨のほうで、相手にはちょっと無理をさせてしまうかもしれないと思いながらも提案に乗ってくれたのが嬉しかった。
「洋食で良かった?」
「うん。でもコースじゃなくて良かった……」
「堅苦しいのはね。さっ、食べよう」
「いっただきまーすっ!」
「いただきます」
相手にはコースとは言ってなかったが実際はコースで、頃合いを見て最後のデザートが運ばれてくる。
「アイス追加する?」
「うん、でも……」
「違うのがいい? メロンとか食べる? イチゴのほうがいい? 選んで」
「ぁ、じゃあイチゴで……」
追加でイチゴの盛り合わせを出してもらうと、それをラストとして店を出てまた遊び回る。研磨も彼も日が暮れるまで楽しむと、遊園地が終わるよりも早く帰り支度を始めた。
「今日は楽しかった」
「俺も」
「また、こんなふうに会ってもらえる?」
「うん。でも……」
「でも?」
「今度は同等で会いたい」
「同等?」
「今度会う時は、俺は自分の分くらいちゃんと払うから」
「ぁ、ごめん。気に障った?」
「じゃなくて、俺は研磨よりもいつも一つ下だから、どうせなら俺が奢ってやっと同じって感じもするけど」
「でも俺は実入りがあるけど、翔陽はまだ稼いでないからいいと思うよ?」
「それはそうだけど……」
「だったら、今度会う時には同等でってことでどう?」
「うん! 俺もこづかいとかお年玉とか貯めるから、また会おう!」
「うん」
「今度はどこで会うか、俺が場所決めていい?」
「うん。楽しみにしてる」
帰りの時間を計算すると、どうしてもこの時間には帰らないといけない。
「じゃ、また」
「うん。またな」
「うん」
彼が手を振って笑顔で高速バスに向かう。その姿が少し遠くなった頃。
「待って、翔陽」
「……何?」
とっさに呼び止めてしまってからちょっと後悔するが、もう止められない。戻ってきた彼と向き合うと言ってしまった。
「ハグ、していい?」
「ハグ?」
「うん」
「別にいいけど?」
変なこと言うなぁ……と不思議そうな顔をした翔陽だったが、研磨の要望に応えて彼から勢いよくハグをしてきた。今日は試合の時のようにいっぱい汗もかいてない。だけど彼の匂いに触れられて嬉しくて彼の背中に手を伸ばした。
「どうしたの?」
「ごめん。次にいつ会えるか分からないからつい……」
「そっか。それは俺も同じだから、ここでいっぱい研磨の匂い嗅いでいこうかな」
「うん。ごめん」
「謝るなって」
「うん」
「また今度って言える俺たち最高だろ?」
「うん」
「しっかり嗅いで。忘れない内にまた会おう」
「うん……」
ギュッと抱き合ってから握手をして今度こそ別れる。
翔陽に嘘はつけないな……。
彼が乗り込むとすぐにバスが発車する。それを見送ってから研磨はスマホに目を落とした。
「晩御飯食べたい」
研磨は新幹線の時間を気にして移動しだした。市内に向かうバスを検索して駅に着くと、適当な時間のバスがなかったのでタクシーに乗り込むと「駅まで」と頼む。ゆっくりと車が動き出し駅への道のりを走り出す。
「ふぅ」
新幹線の時間を気にしながらも駅前で夕食を食べるためにスマホで検索しだす。そして駅前の中華料理店で食事を済ますと改札口に足を向けた。
「そろそろかな……」
時刻は午後九時近く。東京からの新幹線の到着を待って改札口上の時刻板を仰ぎ見る。東京からの新幹線が到着して乗車客がゾロゾロと改札口から雪崩で出てくる。その中からあるひとりの人物を研磨は探し出した。
「ぁ、こっち」
軽く片手を上げて意思表示をすると、それに気が付いた彼が口の端を引き上げて研磨の方に大股で歩んできた。
「研磨君、いきなりはやめてくれる?」
「うん。ごめん」
どうにか笑顔を作ってはいるが、口元がヒクついている。彼・黒尾は突然呼び出されてはいたが、だいたいこうなるだろうな……と予測でもしていたかのように、ちゃんと二人分の荷物の入ったスーツケースを手にしていた。
「で、どこのホテル? 俺、晩飯まだなんですけど?」
「ホテルはすぐそこ。ご飯、俺はもう食べたから。クロは何食べたい? 奢るよ?」
ホテル代も新幹線代も食事代も全て研磨持ち。高校生なんだから金がないのは当たり前だけど、研磨はもうゲームの世界で稼ぎを出していたので苦にはならなかった。
「じゃあ中華で」
「それはやめて。俺、さっき入ったばかりだから」
「違う中華の店でいいじゃん。俺、エビチリ食べたい。天津飯食べたい」
「分かった。今違う店探す」
クロの言う通り、研磨が入った店とは違う店に入った二人は彼の食べたいものをたらふく食べさせて、研磨はデザートを頼むと彼が旨そうに食すのを目を細めて見ていた。
「今日はどうだった?」
「うん? 楽しかったよ?」
「そう。それは良かった」
「もしかしてクロも遊園地行きたかった?」
「……そうね。楽しげではあるけど、俺は研磨と一緒ならどこでもいいかな」
「そう」
「うん」
「デザート頼む?」
「うん。お前のおススメで頼んで」
「分かった」
なので研磨は、この店のおススメである中華パフェを彼のために頼んだ。餃子の皮を使って作られたカリカリをぶっ刺したパフェはマンゴがふんだんに使われていて、プラス杏仁やアロエなんかも使われている黄色メインなパフェだった。普通よりも大きなパフェにクロが研磨を伺う。
「一緒に食べる?」
「いいけど、量多いだけだよね? 食べれないものないよね?」
「ああ」
「だったら、一緒に最初の一口」
「分かった」
味は見た目通り美味しかった。ただ、クロが最初にこちらに振った通り、ちょっと量が多かったので、ふたりで食べて正解だった。
「最後の最後にコレって……ちょっと厳しかったね」
「残すのは勿体ないしな。制覇出来て良かったよ」
「うん」
「研磨さん、ご馳走様でした」
「どういたしまして。ふふふ」
スーツケースを転がして駅前のホテルにチェックインする。上階端のスーペリアルームを頼んで部屋に着くと早速風呂に入ることにする。この部屋は最上階ではないが、同等の室内装飾が施されていたのでバスルームも一般のものとは違っていた。
「あれ、ラブホみたいな作りだね」
「研磨君、見たことあるような口ぶり」
「情報だけだよ。俺がクロ以外とそんなトコ行くわけないじゃん」
「ぁ、俺となら行くんだ」
「クロ持ちならね」
「じゃあ、俺が稼ぐようになったらよろしくお願いします」
「考えとく」
言いながら室内探索をしてバスタブにお湯を張る。浴室は「ラブホみたい」と言うように室内に面した壁がガラス張りになっていた。しかしお湯が満帆になる頃には、そんなガラスも湯気で曇ってしまい意味をなくす。
「お風呂入ろ」
「うん」
「一緒に入る?」
「はいはい。いつでも俺は研磨さんの言う通りですよ」
「クロ好きっ」
「分かってる」
「ふふふ」
浴室のドアを開けていたせいで洗面所にも湯気が漏れてきている。ふたりして気にせず服を脱ぎ去るとお湯の掛け合いをして体を洗い合って、どぶんっとお湯に浸かる。
もちろん定位置。クロがバスタブに背中をつけて、その股の間に研磨が入り込む。研磨は後ろから抱き締められるような姿勢で落ち着くと彼に背中を預けて体を温めた。クロの指先が研磨の素肌をサワサワと這い出す。研磨はそれを「くすぐったい」と言い、振り向いたところで軽いキスをされて本気になってしまいそうになるのを抑えた。
「ここでは駄目」
「分かってるよ?」
「だったらこの手は何?」
乳首とモノをしっかりと握られて、その気になってしまっているのを制する。
その後しっかりと体を温めると二人して素肌にバスローブを着込んで、お互いの髪を乾かした。そしていよいよベッドまで行こうとなった時、研磨はクロに言った。
「ベッドまでお姫様だっこして」
「仰せのままに」
ベッドに着いてもすぐにはガッつかない。火照った体を冷ますために無駄話に花を咲かす。
「今日、分かってたら俺もついて行きたかったな」
「遊園地に?」
「うんまぁ。チビちゃんにも会えたし」
「クロが翔陽に会ってどうするの」
「ぇ、駄目?」
「駄目ってか、俺が会いたかったから会っただけで、クロだって翔陽に会いたいと思ったら連絡して会えばいいじゃん」
「そーいうことじゃなくてね……。まぁいいや。遊園地はどうだった?」
「別に。普通。どこにでもある遊園地と一緒だし」
「ああ。彼と一緒だったから楽しかったってこと?」
「そう。あーいう所は好きな人といてこそ楽しいと思うよ」
「だね」
「ぁ、もしかして目的は翔陽に会うってより遊園地に俺と一緒にってこと?」
「うんまぁ……ね」 分かって。
「大丈夫だよ、また今度。クロと行くのはもっとジェットコースターがいっぱいある……」
「研磨君。それは悪魔の口がそう言わせているのかな?」
「うんっ?」
「ジェットコースターなんてものはね、ひとつかふたつ乗ればもう十分なんよ。そんなにいくつも乗るもんじゃなくてですね……」
「俺もそうだけど、クロならいっぱい乗りたいんじゃないかと思って」
「いやいやいや。今のジェットコースターは予想以上に怖いから。別の意味でも怖いから、あんまり乗りたくないのが事実だよ。俺はどっちかと言えばネズミーランドみたいな、のほほんとしたところのほうが落ち着くんですけど」
「だったら今度そっちに行こうよ」
「今すぐには無理。手持ちもないからね」
「……俺が出すから行こうよ」
「研磨君。それ、権力」
「うん。権力。クロは俺の下僕だから」
「言い方」
「でもその分今から体で、しっかり払って」
だったらいいでしょ? と笑顔で首を傾げると「はははっ」苦笑いされる。
「下僕は辛いなぁ」
「どうする?」
「OK。それとは別にOKね」
そしてようやくベッドの上で戯れる。
クロは研磨の脚の指先から舌を這わせて徐々に目的の場所へと望んでいく。研磨はされるがままになっていたが、舌と指での刺激は声が出てしまいそうになるのを抑えるのに精一杯だった。自らの口を手で押さえてどうにか我慢すると鼻息が荒くなる。
声を出せばいいのに、出したくない。
それは全面的に降参してしまったような、そんな気がしてしまっていたから。でもそれも最初だけで終わってしまうと分かっている。なのに、なるべくそれを遅らせようとする。悪あがきだ。
だけど、どうしても我慢出来なくなってしまう時がきた。クロの舌が、指が股間に迫る。その時が来てしまったから。
「もう……いい加減声あげたら?」
「ふっ……ぅぅっ……ぅ」
「研磨」
「だっ……だって……っ……ぅぅ……ぅ」
「気持ち、いいだろ?」
「ぅんっ……」
「もっと、して欲しいだろ?」
「ぅん……っ……ぅ」
「咥えて欲しい? 入れて欲しい? どっち?」
「そ……んなのっ……決められないっ……!」
「だったら……俺が、決めていい?」
コクコクッと口を覆いながら必死で首を縦に振る。それにほくそ笑むクロを見て、悔しさと恥ずかしさで涙がポロリと流れた。
クロはいつもそうだ。
優しいけれどすることは必ずする。こっちの気持ちは聞くけど答えは聞いてない。そしてクロが取った行動は、研磨の口を覆っている手を外して唇を奪うことだった。
「んっ……んんっ……んっ」
舌先で研磨の舌を探すふりをしてクロが口の中で暴れ回る。それと同時にモノをしごかれてビクビクッと体が震えた。自分の口を押えていた研磨の手は彼によって剥がされたので彼の首に手を回っていた。ギュッと無意識に相手を引き寄せて、キスされているのをキスし返してやろうとするのだが及ばず。で終わるのも常で今日も舌遊びで負けて気持ち良さを倍増させる。
股間のモノも変化の兆しを見せて、それを感じた彼を喜ばせることになる。クロは時間をかけて研磨を喜ばせる時は必ず指からしゃぶりだす。今日は脚の指だけど、手の指の時もある。こっちの気持ち良さを倍増させるために、クロ自身を高ぶらせるために?
「はっ……はっ……ぁ……んっ」
キスされてしゃぶられて体中確認するように丹念に撫でられる。彼の指がスルリと体の中に入ってきて研磨の興奮の階段をまた一段upさせた。
「クロっ……クロ……。中で……んっ……んっ、んっ、んっ」 かき回さないでっ。
「分かってるだろ? もう少し慣れさせないと……」
グイグイと中に入れた指を動かされて必死になってしがみつく。頬にキスされて耳元でクロの荒い鼻息を聞くと今にも弾けてしまいそうになるのを抑えるのに懸命になる。
「そろそろ……かな」
「クロっ……俺、もぅ」
「一回出しとくか?」
「ううんっ。我慢っ……するっ」
「そっか?」
「うんっ。だから早くっ……」
「分かった」
無理しなくていいのに。と少し呆れられながらも次の段階にことは進んだ。
「入れるぞ」
「ぅ、うんっ……」
脚を抱えられてモノを突っ込む寸前で言われる。正直この時が一番緊張する。だけどそんなこと考えている暇もなく彼のモノが押し込まれてきて息も出来なくなった。
「あっ……んっ! んんっ! んっ!」
「いっつも狭いな」
「はぁっ……はぁ……はぁ……んっ! んっ! んっ!」
出し入れするように動き出されると、その煽りを食らい数秒で研磨のモノは触らずに弾けた。それでもクロの動きは止まらずに研磨は腹に自らの精液をドクドクッと流しながら、いかに今を味わうかしか考えなかった。
「あっ! ああっ! んっ! んっ!」
「ふっ……ぅっ……ぅ……ぅ」
何度も腰を打ち付けて研磨を深く感じようとしている彼に、突かれるたびにビクビクッと感じてしまい声が出てしまうのをどうにか抑えようとする研磨。
「中っ……」
「なに?」
「クロっ、おっき過ぎっ……ぁ、ぅっ……」
「ごめん。抑えられないっ」
「ぅっ……ぅっ……ぅぅっ……んっ、もぅぅっ……!」
分かってる。途中で止められないなんて分かってるけど言わなきゃ気が済まない。今日はいつにも増して圧迫されているような気がした。けして忙しなくないのに大きさにこっちが負ける。研磨は全身に鳥肌が立つような感覚のまま彼の勢いに付き合うしかなかった。
「なんか……おっき過ぎた気がした」
「すみません」
「いつもと同じはずなのに……何でだろ」
「あーーーっと……それは俺にも分かりません」
「………………もしかしてクロ、嫉妬してた?」
「ぇ?」
「俺と翔陽のこと」
「そんなつもりはないんだけど……そう、なのかな…………」
「クロは自分が思ってるよりもジェラシー多めな人なのかな」
「うーん……」
「大丈夫。俺はクロのものだから、クロも俺のものね」
「ああ、それはもちろんっ」
「抱いて。ギュッと抱きしめて」
「あ、うん。こうか?」
ことを終えて文句を言うとサッパリする。大きな胸元に抱き着いて抱き締められるとホッと息をつく。髪を撫でられて軽いキスを唇や頬、首筋にされながら眠りにつく。明日はまた午後から部活があるので観光もしないまま朝帰ることになる。
「クロ……ごめんね」
「……うん?」 何に対して⁉
「明日も部活あるってのにさ」
「ぁ、ああ。まあ……こっちも今無理させたし……」
「お互い寝坊しないようにしようね。でないと新幹線乗り遅れるから」
「そだな。寝るか」
「うん。おやすみ」
「おやすみ」
良い夢を。
終わり
タイトル「翔陽は俺のもの、俺はクロのもの」
20240510
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