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襲撃1

 男は人質のように掴んでいた叶真の中心を揉みしだく。男の身体を知り尽くしているのだろう、その絶妙な力加減に一度達したはずの叶真の性器に再び熱が溜まりはじめる。手淫は何度も経験していたが自分より大きな男の手でされるのは初めてだ。いつもとは違う包み込むような甘い快楽に、駄目だと分かりつつも叶真の性器は硬さを増していく。 「なかなか敏感じゃないか。お前よくそんなんでバリタチを名乗れたな」  男は馬鹿にしたように鼻で笑う。  カッと頭に血が上った叶真は男の足を蹴り上げようとするが叶真の足が男の脛を捉える前に、男はその手で包み込んでいた叶真の性器をぐっと強く握る。 「いっ……」  甘い快楽から一転して息が止まるような激痛が全身を走り抜けた。勃ちかけていた性器もあっという間に萎んでいく。 「お前馬鹿か? この状態で俺に敵うわけがないだろう」  痛みで前屈みになる叶真のはるか頭上から冷たい男の声が聞こえてくる。 「大人しくしていればお前にも良いおもいをさせてやる」 「ふざけんな……っ」  痛みを堪えながら叶真は男を睨みつけた。このまま男に犯されるのは嫌だ。だが急所を握られている今下手な抵抗も出来ない。この男が叶真の性器を握りつぶすのは造作もないことだろう。何より男の身体から放たれる危険なオーラはそこを本気で握りつぶしてしまうのではないかという気さえした。叶真の出来る唯一の抵抗は精一杯の強がりで男を睨みつけることくらいだ。  だが男は叶真の精一杯の意地まで鼻で笑うと、萎えてしまった中心を再び優しくしごき始める。  未だに走る痛みと男によってもたらされる新しい快感に叶真は言葉にならない声を漏らした。 「うあっ……くっ……」  余程場数を踏んでいるのか男の手は実に巧妙だ。叶真の反応を見ては最も感じる箇所を攻めてくる。急速に性器へ血が流れ、痛みではなく快感が叶真を支配していく。下着の上から愛撫されただけで達してしまいそうな快楽に、叶真は歯を食いしばり耐えることしかできない。男の手でイかされてしまうのだけはどうしても許せなかった。 「お前下着越しにでも分かるくらい濡れてきてるぞ。そんなに良いならこのままイっても構わないんだぜ?」  男は喉の奥で笑いながら至極楽しそうにそう言ったが、叶真は荒い呼吸を繰り返しながらも男を鋭く睨み続けた。それを正面から受け止めた男は笑うのを止めると、乱暴に叶真を押し倒す。  うつ伏せ状態に倒された叶真は男の手が性器から離れたことに安堵しつつ、これが好機と男から逃げようとした。だが熱く疼く性器が叶真の動きを緩慢にさせ、それも失敗に終わる。男に背後から肘を固められるといよいよ逃げるのも難しくなってしまった。 「離せっ。離せって言ってんだろっ」 「うるさい。腕をへし折られたいのか」

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