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第6話 堕ちた魔法使い(6)
1ー6 性具
「これがなんだかわかるか?」
アンリにきかれて俺は、必死に頭を振った。
「わかるわけがないだろう!」
「そうか」
アンリは、にっと広角をあげるとそれにちゅっとキスをした。
「これは、な、お前の体の感度をあげるための性具、だ。これをこれからお前のここに」
アンリは、俺の丸見えになったすぼまりへとその玉を近づけながら話す。
「入れる」
「あぅっ!」
不意に玉を押し込まれて俺は、痛みに顔を歪める。構うことなくアンリは、その玉を指先でつぷっと俺の胎内へと押し込んだ。
「んっ・・あっ・・」
「力を抜いて」
アンリは、玉を奥へと押し込んだ。その異物感に俺は低く呻いた。
アンリが指を抜くとすぐに俺の体は、玉を押し出そうとしてしまった。その出てこようとしている玉をアンリは押し戻すと凍えるような声で俺に命じた。
「この玉を俺が出していいというまで胎内に留めろ。もし、許可なく出したらお仕置きだ。いいな?ルシウス」
「ん、な・・無理・・」
そう言う間にも押し出されてくる玉をぐりゅっと奥深くまでねじ込むとアンリは、俺に足を閉じてもいいと許可した。
足を下ろしてぐっとすぼまりに力を入れている俺にアンリは、薄絹と下履きを差し出す。
「ここでは当分は、これを身に付けるように」
俺は、玉が出そうになるのを堪えるのに懸命でとても着替えどころではなかったが、それを受けとるとゆっくりと立ち上がった。
震える手で下履きを身に付ける。
それは、白い薄布で左右をひもで結ぶだけの心もとないもので。でもないよりはましだと、俺は、しっかりと尻の間に食い込ませていく。
アンリは、俺が着替えている様子を凝視していた。
俺は、尻をぎゅっと絞めて玉を胎内に留め続けながらその薄絹をまとった。だが、それは、服とは名ばかりのすけすけのもので。腕も足もほとんど隠してはいなかった。
俺が着替え終えるとアンリは、俺についてくるように命じ歩き出す。
が、俺は、もじもじとしていた。歩くと胎内の玉が出そうになって。玉が腸壁を擦りなんともいえない甘い感覚が俺の体を走る。
「ぁあっ・・ふぁっ・・」
その場に座り込んだ俺にアンリがやれやれと頭を振ってみせる。
「今回だけだぞ」
アンリは、俺を横抱きに抱えあげると歩き出す。その振動で俺は、思わず喘いでしまう。
アンリは、俺を娼館の2階の端の部屋へと連れていくとベッドに横たえさせた。
「ここがお前の部屋だ」
俺は、じっとりと汗を浮かべていた。
部屋は、火の気もなく肌寒い。にもかかわらず俺の体は、熱くて。
「ふっ・・」
体を捩る俺を1人残してアンリは去っていった。
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