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第22話 歴史は、夜に作られる。(2)
3ー2 今宵の客
俺は、アンリのもとから戻るとルトに頼んで湯を用意してもらった。部屋に置かれた風呂桶に浸かり体を洗っている俺を見ながらルトが訊ねた。
「また、物好きな客が来るのか?」
「ああ」
俺は、肩まで湯に浸かって目を閉じた。ルトは、俺の背後に回り込むと俺の髪を洗い始めた。
快さに俺は、吐息を漏らす。
ルトは、丁寧に髪を洗い流しながら俺に話しかけた。
「気の毒な話だな。どうせ断られるって言うのに」
「それは、どうかな」
俺は、にぃっと口許を歪めた。
「今夜の客は、特別らしいからな」
「じゃあ、もしかして?」
ルトに髪を布で拭いてもらいながら俺は、答えた。
「それは、まだわからないな」
いくら相手が宰相であってもとんでもない嫌な奴ならお断りだ。
でも、アンリとしては、たぶん断って欲しくはないのだろう。それでも俺の判断に任せてくれるというんだからな。感謝しなくてはならない。
風呂からあがると俺は、ベッドに横になってルトに全身に香油を塗ってもらった。同時に尻の洗浄のスライムを入れる。これには、どうしても慣れることができない。
何かが胎内で蠢いている感じが堪らない。
俺は、うつ伏せになってルトに香油を塗り込められながら熱い吐息を漏らした。
尻の洗浄が終わるとルトは、スライムを片付けて部屋をでていく。俺は、しばらく裸のままで横たえていた。
俺のものは、緩く頭をもたげかけていて。俺は、そっと手を伸ばして擦り始めた。
くちゅくちゅという淫らな音が聞こえる。俺は、呼吸を乱して快感を拾おうとするがなかなかいくことができない。
カーク
俺は、カークのことを考えながら後孔へと指を差し込んだ。俺のそこは、つぷっと指を飲み込んでいく。
「ふっ・・あっ・・」
俺は、ぐちゅぐちゅっと指で掻き乱したけど、足りなくて。空いている手で胸の尖りを摘まんで弄る。
「あぁっ・・カーク・・」
これがカークの指なら。
俺は、目を閉じカークの熱い陽物で貫かれる様を想像しながらいった。
いつの間にか戻っていたルトが無言で俺の汚れた体を清めてくれる間、俺は、恥ずかしさに顔をそらしていた。
俺は、どんどん淫乱な体になっていっている。
それが、恥ずかしくって。
俺は、涙目になっていた。
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