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第26話 歴史は、夜に作られる。(6)
3ー6 今なら
「入った!」
宰相が笑顔で俺を見たので俺は、弱々しく頷く。それを確認すると宰相は、俺の腰を両手で掴んだ。
「動くぞ、ルシウス」
「えっ・・まっ・・」
宰相は、俺のまだ誰も触れたことがない場所をつんつんとつつくとずるっとそれを抜いて、そして、再び突き入れた。腸壁と弱い場所を同時に擦られ俺は、喘いだ。
「はっ・・ぅあっ・・んっ!」
快感に俺の前は、立ち上がって先走りを漏らしていた。それを見て宰相は、くすっと笑った。
「かわいいな」
宰相は、俺の奥を突いたまま、俺の前に手を伸ばした。くちゅくちゅと塗れた先端に爪をたてられ俺は、甘い声を漏らした。
「ああ、んっ・・も、いっちゃう・・」
「そうか。だが、もう少し待ってくれるか?」
宰相は、首元に巻いたクラバットを抜き取るとそれで俺のものの根本を縛った。
「これで少しはもつだろう?」
「ふぁっ・・」
それから宰相は、俺の中をぐちゃぐちゃに掻き回し始めた。それが気持ちよくて俺は、腰を揺らし拳を噛んだ。
「ん・・ぅぐっ・・も、いきた・・」
「ふっ!」
宰相が俺の奥へと熱い迸りを放った。だが、俺は、まだ許されなかった。宰相のものは、すぐに質量を取り戻し再び俺の中で暴れだした。
「あっ!・・も、だめっ!・・おかしくなっちゃうっ!」
体をくねらせて悶える俺に宰相は、優しく笑いかけた。
「大丈夫。おかしくなったら私が君を引き取ってあげるから」
「ぅあっ!・・はっん・・」
「一緒にいってくれ!ルシウス」
宰相が俺を解放すると同時に俺たちは、精を放った。
俺たちは、しばらく体を折り重ねて荒い呼吸を繰り返していた。お互いの温もりが心地よかった。俺は、宰相の背に腕を回して彼を抱いた。
俺は、朝までに何回もいかされ、哭いた。
宰相は、俺の流した涙を指先で拭うとぺろりと舐めて、俺の頬に口づけを落とした。
「君の体は、最高、だ」
宰相は、俺の胸の頂を摘まんで弄った。俺は、それだけでいきそうだった。
「今ならすべてを捨てられそうだ」
宰相は、俺のぷっくりと膨らんだ尖りを吸い舌で玩んだ。俺は、気持ちよくて。ただ、夢中で宰相の愛撫に体を震わせた。
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