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マッサージにご用心③

拘束/擽り/玩具/放置/撮影/強気受 攻→小谷/視点 受→客 ◇ ◆ マッサージを始めて早数年。最初は力の加減も難しくて体を痛める事も多かったが、やっと慣れてきてリピーターも増えた。 最近の楽しみは、好みの男の子をいじめること。と言っても実際いじめたのは二人で、一人は後輩なので実質お客さんに手を出したのは一人だけ。 男性がアロママッサージを受けれるお店はまだ少なく、アロマとなると裸になるので大体同性に予約が入るため、男の子を施術する機会が多くなる。 可愛らしい少し強気な男の子が来てくれればいいのだが、今日のお客様はどんな人だろうか。 ◇ ◆ 「いらっしゃいませ。担当の小谷です。よろしくお願いします」 予約客が来ると、ニッコリ笑顔を見せる。今日のお客様はとてもイケメンでダンディな人。残念ながら俺のタイプではないので、通常通りに施術して終了した。 そして次に来たお客様は結構タイプだった。可愛らしい童顔。 施術を進めていき、拘束まではしてみようと思える程の相手。 「腕を固定させてもらいますね」 「あ…はい!」 顔を赤らめて素直に応じる子だった。軽くあの子みたいに腋をくすぐってあげると、嬉しそうに受け入れていた。 うん、顔はタイプだけど違うなぁ。 「ここはリンパがたくさんあるのですが、刺激が苦手な方が多いので少し軽めにしますね」 「ん…はい…」 少し残念そうにしていたが、俺は通常運転に切り替えて、時間通りに施術を終わらせた。 「本日はありがとうございました」 「また…来ます」 可愛いけど素直に受け入れられるとつまらない。フゥ、と溜息を吐いて次のお客様に備えていると、またノックもなしでガチャッと扉が開いた。 「先輩って好み分かりにくいですね。今の子は手出すと思ってました」 入ってきたのは後輩の松岡くん。あの日以来、俺のお客さんを観察する様になったようだ。てかそもそも一人にしか手出してないけどね。 「えーそうー?分かりやすいと思うけど」 「じゃあ何でさっきの子はダメなんですか」 「素直だったんだよね、期待した目をしてた」 「はぁ」 「嫌がる子をいじめるのが好きなの。だから君みたいなSっ気ある子を泣かせるのが一番興奮する」 俺がそういうと本気でドン引きした後輩の顔。 「ふふ、可愛い。ねぇ、松岡くんまたいじめてあげようか」 「近付いたらぶっ飛ばしますよ」 「多分俺の方が力強いと思うけど、試してみる?」 「……いつか捕まりますよ。受け入れてくれる子探した方がいいんじゃないですか」 「いじめてほしいって思ってる人をいじめて喜ばせて、何が楽しいの?」 「……」 相変わらずドン引きしたまま俺を見つめる。 「…俺、先輩の腕は尊敬してるんで、バレてクビとかやめて下さいよ。程々にね」 「バレないようにやるからヘーキ。言っちゃだめだよ?」 「言いませんよ。俺もあの子とは付き合えたけど同罪ですしね」 そう話していると、予約客が来たので話を切り上げて受付へ向かった。次のお客様は茶髪で綺麗な顔をした男の子。少し気崩した服、素っ気ない態度。もしかしたら好みかもしれない。 「初めまして、担当の小谷です。よろしくお願いします」 「…はい」 「このショーツに着替えてうつ伏せでお待ち下さい」 最初は通常通りに対応し、施術に入っていく。細くて白い綺麗な肌はテンションが上がる。タオル越しに指圧をしていき、仰向けになった時にいつもの様に固定してやると、思いっきりガチャガチャ暴れ出した。あ、この子いいかも。 「は?何コレ」 「今からリンパを流していくので、動かない様に少し固定させてもらいますね」 「いや無理だから。外せよ」 そう、その瞳。不快感を露わにしたその表情が興奮する。俺はアロマを手に馴染ませると、ゆっくりと腋の窪みを押し、クリクリと優しく刺激した。 「ん…っ」 小さく反応する声。顔がニヤケないように注意しながら、苦手な人が多いくすぐったい感覚を与えてやった。 「ぅ…やめ…」 必死に顔を歪めて耐える姿は可愛らしい。 「痛みはないですか?」 わざとらしく質問してみると、声を抑えるのに必死なのか返事がない。目もぎゅっと閉じていてフルフルと震えている。あぁ、やばい。 「く…っ、ぅ…」 「平気ですか?」 一旦手を止めてやるとキッと睨まれた。 「…帰ります」 「いえ、しっかりとリンパ流しますよ」 「っやめろって!んんん…っ」 腋からゆっくりと腕の付け根や胸の付け根をクルクルと円を描きながら刺激すると、ビクッと大きく反応が見られた。 「ここ気持ち良いですか?」 「…っくぅ」 胸の付け根に触れた時ビクビクといい反応をする。以前ネットで調べてみたらこの部分は女性も男性も性感帯になり得る場所のようだ。 「…っっ」 必死に唇を噛み締めて耐える姿はそそられる。チラリと下を見るとショーツにテントが張っていた。 「マッサージしてるだけなんですけどね、随分反応してるんですね」 からかうように指摘すると、バッと自分の下半身を確認して顔が真っ赤に染まっている。 「ちが…っ」 「違くないですよね?」 「んぁ…っそれ、やめて!」 アロマを付け足し、指の滑りを良くしながら胸に触れると声が少し出た。たまにツンと勃った乳首に指を掠めるとそれにも反応を示している。 「ぁ…っやめ…!」 「可愛い声ですね」 「…黙れ」 快感に潤んだ瞳で見られると、本当に興奮する。もっといじめて泣かせてやりたい。調べた方法で乳首と付け根をマッサージするように刺激してやると、明らかに反応がいい。 「ここって開発しないと感じないみたいなのに、もうトロトロですね」 「ぁ…っぁ、ちが…っ」 乳首をピシッと指で跳ねると甘い声を上げて体を捩らせる。そして胸の付け根を人差し指でツンツンと突くと声色が変わり始める。 「やっ、ばい…なんか変!やめて!」 「やばいって?」 「あ…ぁっ、んんんー!!!!」 ショーツの色が濃くなると共に、絶頂を迎えたかのようにクタリと力尽きている。 「え?」 流石に驚いてショーツの中を確認するとドロリとした白い液体が姿を見せた。 「まさかこれだけでイッたんですか?」 「てめ…殺してやる……」 本気の憎悪の瞳は、更に俺をゾクゾクさせた。これだから嫌がる人をいじめるのはやめられない。 「ふふ、これで終わりだと思わないで下さいね。もっとたくさんいじめてあげるので」 ニッコリとした営業スマイルを見せ、相手の絶望した表情を堪能すると、もう一度指の動きを再開させた。 「ひぁ…っ!?あっぁあッ!!」 達したばかりで体が敏感になっているのか、激しくベッドが軋む音がした。 しかし今日の出勤は松岡くんだけなので特にバレても問題ない。二人で責めても楽しそうなので入ってこないかなと思いつつも、扉が開くことはなかった。 するとポコンと俺のスマホが鳴った。それは松岡くんからのメッセージ。 【注意してすぐ手出すって何考えてんですか?……表、閉めて誰も入れない様にしておきますけど、程々にして下さいよ】 やっぱり気付いてたと思いながら、この男の子の予約時間は60分なので少しスピードを上げて攻める事にした。 「お待たせしました。さて始めますか」 「…殺す!お前絶対に殺してやる!!」 「そんな事出来ないように恥ずかしい写真でも撮っておきますね」 持ったままのスマホを相手に向けて恥ずかしく濡れた股間もしっかりと映る様に写真に収めた。 「!!!てめ…っざけんな!!消せ!!」 「だめですよー弱みがないとすぐにバラすでしょ?」 「当たり前だろ…!!犯罪だろ!!」 「犯罪者に早々にイカされた人に吠えられても効果ないですよ?」 ツツ、と達したばかりの自身に触れてやるとビクッと跳ねて怒りで染まる顔が赤くなる。 「ほらほら。犯罪者相手に感じてちゃだめですよ?」 「んやぁぁ…っ」 「可愛い声」 可愛い男の子が来た時のために用意していた玩具が入った袋を手に取ると、また緩く勃ち上がった自身の先端へローターを取り付けてやった。 「!な…っに、」 スイッチを強で入れてやると、ビクンと大きく背中をのけ反らせて善がる男の子。 「ひ…ッんぁぁぁぁ!!!!」 ビクビクと自身も痙攣し、振動により先走りを飛び散らせながら、ブンブンと首を振っている。 「やめっ…やば…また、だめっぁぁぁあ!!」 その言葉を放つと勢い良く白濁液が放出された。そんな痴態を観察しながら、新しいローターを両方の乳首へ装着すると、それに対しても大きな反応が返ってきた。 「やぁぁぁ…!!とめてぇっ!!止めて!!」 泣き叫ぶ姿はとても可愛らしくて、ついつい意地悪をしたくなる。 「可愛い姿、録画してあげますね」 彼の顔も含め全身が映るようにスマホをセットすると、録画ボタンをタップした。 「いやぁ…っ撮んなぁ…!!やだっ!!」 一気に耳まで真っ赤に染まる顔に満足しながら、暫く放置してやる事にした。 パタンと扉を開けて松岡くんの方へ向かうと、ゲンナリとした顔でこちらを見つめてきた。 「…はぁ?何してんですか」 「放置プレイ」 「ここでしないでもらっていいですか。俺も同罪になるじゃないですか」 「絶対君は守るから安心してよ」 「…普通ならときめく発言も中身がゲスすぎて…」 二人で軽く会話を交わしていると、悲鳴が聞こえてきたので一応戻ると、松岡くんも心配そうについてきた。 「とめっ…でぇぇ…!!、ひゃぁぁぁぁあ!!」 少ししか放置していないが、何度達したか分からない程に撒き散らされた白濁液。 「…うわぁ」  録画を止めて近づくと、ボロボロ泣きながら助けてくれと訴えてくる。 「…可愛い、今擽ったらどうなりますか?」 「はぁ…っやめ、っ無理に、決まって…!ひっ!?ぁぁぁあ!!!!」 玩具の振動は止めないままに汗で濡れた腋を擽ってやると、涙と涎でぐちゃぐちゃになった顔が更に歪んだ。 「てめっ…絶対、ゆるさな…っひ、ははっぁぁ!!!!もぉやめてぇぇぇ!!!」 まだ俺に対して反抗する態度がある性格にゾクゾクしながら、親指で腋の窪みを刺激するとビクッと激しく跳ねて痙攣し始めた。 「ぁ…っぁぁ!あ-----ッッ!!」 その数秒後、勢いはなくなっていたが絶頂をしたかと思えばガクリと気を失ってしまった。 「…はぁ、可愛い」 玩具の振動音だけが響く部屋の中、ウットリと彼の頬を撫でて俺が呟くと、松岡くんはすぐさま男の子に近付いて全てローターを取り外した。 「ちょ、やばいですって。早く綺麗にしてあげましょ」 時間も時間なので二人で体を綺麗にしてやり、洋服も着せてやってからユサユサと揺さぶって声をかけた。 「………」 涙で濡れた目尻。今にも俺を殺してきそうな瞳を向けると、男の子は荷物を持って立ち上がった。 「…この事は、私達だけの秘密ですよ?」 最後にチラッと録画した映像を見せると悔しそうに歯を食い縛りながら、激しい音を立てて部屋を出ていった。 「…こーわ、どうなっても知りませんからね…」 盛大な溜息を吐いた松岡くんも、帰り支度を始めたので、俺も後片付けを始めた。 「流石にあれくらい気の強い子はリスクがあるね」 「…あの子じゃなくてもこの店であんな事すること自体がリスクです!!」 「…じゃあ暫く大人しくしてます」 「やるならプライベートでやって下さい本当に!」 プンスカ怒る松岡くんに説教されながら、その日の接客は終了した。 暫く経つとまた欲が出て手を出したのは数ヶ月後のお話し。 end.

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