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Rendezvous03 小悪魔プリンス05  幼い愛撫と悪魔の手  ※

 甘い匂いがする。  花のような、蜜のような、甘い匂い。  眠りに落ちていたミチルは少しだけ、その意識を起こし始めていた。 「ん……あ、ぅ」  腰周りがやけにくすぐったくて、ミチルは寝返りを打とうとしたが、うまく体が動かなかった。  体がとても温かい。自分とは別の体温を感じる。そして誰かの手がミチルの腰周りを撫でていた。 「や……あっ!」  臍のあたりに体重がかかる。けれどわりと軽い。それなのに熱い。  ミチルの腹や腰を撫でる少年の手は、こちらまで火照るような熱を振り撒いていた。 「エ、エリ……ぃ!待っ……」 「ミチル……いい匂いだぁ」  エリィはぼうっとした顔で呟きながら、ミチルに覆い被さってその腹を撫で続ける。 「あっ!こら……ぁ!ダメ、だって……」 「すべすべで……柔らかぁい」  エリィはうっとりした顔になって、ミチルの臍を起点に腹をベロっと舐め上げた。 「ひぁあ!」  突然の湿った感覚に、ミチルの背筋がゾクゾクと泡立つ。 「すごい……あまぁい……」  エリィはそんなことをうわ言のように言いながらミチルの上半身に舌を這わせ続けた。 「や、いや……ぁ」  体中が自分の意思とは関係なく濡れていく、その感覚にミチルは段々と昂ってしまう。  どうしようもなく漏れる声も、自分が出しているとは思えないくらいにいやらしくて胸がジンジンしてきた。 「あ……あぁ、はっ……!」 「ミチルはやっぱり可愛い……」 「エリィ……だめ、あっ……!あぁ……」  エリィはミチルの声にどんどん煽られて、パーカーを首元までたくし上げた。  ミチルの胸は、薄暗闇の中でもわかるほどにその先端が膨らんでいる。 「ミチルはえっちだなあ。乳首をこんなにしちゃって……」  言いながらエリィはミチルの右の突起をキュッと摘んだ。 「あ──ッ!」  フルフル震えながら待っていたところを乱暴に刺激されて、ミチルは思わず高い声を出す。 「うふふぅ、ぷりぷりでカチカチだあ。ほんとえっちなんだねえ……」 「ちょ、やめ……そんな風に言わないでぇ……ッ!」  無邪気ないやらしさでミチルの胸を攻めるエリィは、右の突起をクリクリ(いじ)りながら、左の突起に熱い吐息をかけた。  じんわりとした熱がミチルの体を駆け巡る。 「美味しそう……」  エリィはそう呟いて舌先で左の突起を器用に(ねぶ)る。熱く濡れる感触に、ミチルは大きな快感を感じた。 「あ──ッ!あ──あ、あぁっ!」  ちゅ、ちゅ、と吸い付く音がミチルの頭に響く。  エリィに吸い上げられた突起は、その舌先に翻弄されて踊るように揺れた。 「っは!……ぁあ!やあ……ぁん」  それからエリィは執拗に左右を交互に舐め続けた。  ミチルは快感に震え続けて、出す声も掠れてくる。 「あっ……!ああ、ぅん……はっ、あん……エリィ、い、痛い……」  ミチルの両突端は、赤くなってジンジンと痺れて始めていた。 「あはぁ、ごめぇん。舐めすぎちゃった」 「エリィ……」  甘えるような声を出すエリィに、ミチルは少し泣きそうになる。胸は痺れているのに、快感を手放せない。そんな思考に呆れてしまう。 「ねえ、ミチルぅ、こんなもたもたするの、脱いじゃいなよ……」  エリィはニヤと笑いながら、ミチルのパーカーをさらにたくし上げる。  グッと乱暴に両腕を上げさせ、顔から頭へとパーカーの裾をくぐらせた。 「あっ……んう」  熱に浮かされたミチルは抵抗できずに、エリィの動作を許してしまった。脱がされたパーカーは、ミチルの両手首のあたりで留められる。  ミチルは両腕を上げたままの格好で、その手を固定された。 「ちょ……っ」  ぐちゃぐちゃになったパーカーを最後まで取ることが出来ずにミチルは身を捩る。  そんなミチルに馬乗りになったエリィは愉しそうに笑っていた。 「うふふ、捕まえたあ……」 「エリィ……ッ!うぅ……んっ!」  そのままミチルはエリィにキスで唇を塞がれる。  少し小さな唇が熱い吐息をもってミチルを追い込んだ。 「ん、うぅ……」 「っは。ミチルってば、どこも柔らかいんだね……んむ……」 「んぅ……ぁ、ふっ、ん……!」  エリィのキスを受けながら、ミチルは頭が蕩けていくようだった。  小さな唇が、自分を啄むのがとても気持ちよかった。  こんな、年下の……中学生みたいな子に、翻弄されるなんて……  そんな背徳的な感情が、ミチルを余計に昂らせた。 「んぅ、うぅ……」  執拗なエリィの口付けを沸騰した頭で受け続けていると、自分にのし掛かる体重が次第に重くなっていくような気がした。 「んあっ……ふあ、はっ……!」  唇が更に熱くなって、舌がぬるりと入ってくる。唾液が絡み合う音が響いて、急な「大人」の感覚にミチルは思わず腰を震わせた。 「あっ……は、エ、エリィ……?」 「よく見ろ、ミチル……」  エリィの声が、少し低く耳に響いた。  頬にかけられた手が、大きくて硬くなっている。 「誰……!?」  ミチルに覆い被さっているのは、エリィであってエリィではない。  髪の色も目の色もエリィと変わらないのに、声は太く体もずっと大きく逞しい。 「おれはエリィじゃねえよ……」 「あっ──!」  その男は、ミチルの首筋に吸いついて左手をミチルの下腹部に這わせた。 「やっ……!いやぁ!」 「やべえな、すげえ興奮するわ、その声……」  男はミチルの鎖骨あたりを舐めながら、自身の腿をミチルの股間に押しつけた。  ぐり、と刺激を与えられたミチル自身がビクンと震えてしまう。 「ああっ……!」  男はミチルが困惑の中でも感じていくのを、荒い呼吸で眺める。 「……かーわいい」 「やだ、やだ……誰、なの?」 「おれ?おれは……」  男は笑いながらミチルの腰に手を回して、ズボンを一気にずり下げた。 「いやぁ!」  ミチルは恐怖で悲鳴を上げる。それでもその男は笑ってミチルを組み敷いた。 「おれは、エリオットだよ……」  ニヤリと嗤う唇が、ミチルの意識を闇に染め上げた。

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