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17 『出会い』エンド

「春さん! それはまずいですよー。 春さんも有名人なんですから、街中を一人で歩くのは危険なんじゃないですかね? 春さんを春さんの家まで送りますからー」  そうゴーは言うと、ゴーのマネージャーにアイコンタクトを送る。それに気づいたマネージャーは頷くのだった。 「僕のマネージャーもそう言ってますし、送りますよ」  その誘いに少し春は考えると、 「では、お言葉に甘えて……」  笑顔で答え、先ほどと同じように春も車へと乗り込む。  昨日、会ったばかりの二人。こんなに早く親しくなるとは思っていなかったようだ。  地球という場所に生まれてよかった。  暖かい地球。温かい人の温もり。  何億という人々がいる中で、きっと君に会えたことは奇跡だよ。  君に会えて本当によかった。いや、僕は君に会うために生まれてきたのかもしれない。 『-出会い-』END NEXT →『告白』

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