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勉強とご褒美

 シックザール国という魔国に新しいオルキスという王が現れた、そしてその王は今日は執務室の机の上で書類を読みながら頭を抱えていた。無理もないオルキスは強くなることだけを願って成長したのだ、書類仕事とは縁が無いのが明らかだった。僕はそんなオルキスの姿を見て可愛く思い、そして助けに入ってあげることにした、だから小声で愛人が甘えるような姿勢で彼に話しかけた。 「オルキス、僕が書類の中身を説明してあげましょうか?」 「ロゼ、お前はこんなに難しいものが分かるのか!?」 「昔はこんな書類に埋もれていた時期もあるので、それでどうします?」 「頼む、俺だけだとこんな書類はわけが分からない」 「もちろん、後でご褒美をくださいね」 「嫌な予感がするが、分かった」  それから僕はオルキスに頼んで面倒な侍従たちを追い出してもらった、こうしてしまえば後宮と同じように僕とオルキスは二人きりだ。 「それではこの書類は……」  そうやってオルキスに書類を説明しながら、僕は過去のことを懐かしく思い出していた。僕は昔、ルクトゥス国という魔国の王子だった。子どもだった僕は親でもあり王である母の関心を引きたくて、その為に国を治めるために必要な書類の勉強をした。一生懸命に勉強をして僕が役に立ったら、母が褒めてくれるかもしれないと思っていた。でも母は僕に興味を持たず、その能力だけ気に入り使わせた。ルクトゥス国の政治は表向きは母が、でも実際には僕が処理していた。母の死と共に僕は国を去り、ルクトゥス国は王を失くして大混乱になったが、僕の知ったことではない話だ。 「オルキス、今の説明で分かりましたか?」 「実に簡潔で分かりやすかった」 「それじゃ、順番に説明していくので納得すれば印を、しなければ元の役職に突っ返しなさい」 「ああ、そうしよう。なぁ、俺でも勉強すれば国政が分かるか?」 「誰でも学ぶ気があれば大丈夫ですよ、これから教えてあげます」 「ロゼ、それで頼む。俺は馬鹿な王になりたくない」  そうしてオルキスと僕は話しあって、書類を朝からかかって昼には片付けてしまった。その後は昨日寝れなかったオルキスを昼寝させておいた、多分今夜も寝れないだろうからちょうど良かった。それに僕にも休憩は必要だったから、こうして昼から夕方にかけて後宮で眠れるのは助かった。そうして夜になったらオルキスはまた体を固くしていた、まぁ無理もないかまだ女のように僕に抱かれるのに慣れていないのだ。 「オルキス、そんなに固くならないで、僕に抱かれるだけですよ」 「だから緊張するんだ!!」 「そんなに緊張するのなら媚薬を使いましょうか?」 「いっ、いらない!? そんな薬は必要ない!!」 「それじゃあ、体を楽にして昨夜と同じような姿勢をとってください」 「この獣のような恰好は屈辱的だ!!」  オルキスは体を固くしてぎゃあぎゃあ喚いていたが、結局は僕の命令に従わざるを得なかった。そうして僕がその逞しいお尻の穴を、潤膚露を使ってまたほぐしていった。昨夜使ったからかオルキスの体の抵抗は少なくて、以前よりも早く体の中がほぐれた。 「それじゃあ、オルキス。貴方の中に僕が入りますよ」 「わっ、分かった。うわぁ、ああっ、ああっ、うぅ~」 「貴方の気持ち良いところにあたりませんか? もう少し奥だったかな?」 「ひぃ!? やああぁぁぁ!! あああっ!! ああっ!!、ああっ!!」 「ああ、気持ちが良いですか? オルキス?」 「うぅ、きっ、気持ちが良い!! 嫌だ!! 腰が溶けそうだ!!」  そう言って可愛らしくなくオルキスを僕を笑った、とても可愛らしくて堪らなかったから思わず笑みが漏れた。オルキスは僕とのセックスに夢中で、僕の笑みに全く気がつかなかった。そうして一回オルキスを抱いた後、僕は綺麗なサファイヤでできたピアスを取り出した。オルキスはそれを見て首を傾げたが、次の僕の言葉に真っ青な顔になった。 「それじゃ、オルキス。貴方の真っ赤で可愛い乳首にピアスをつけましょう」 「なっ、何だって!?」 「だから貴方の敏感で真っ赤な乳首、そこにこの綺麗なピアスをつけましょう」 「聞き間違いなら良かった!? 何故、そんなことをする!?」 「だって貴方の真っ赤な乳首が可愛くて、そこにこの僕の瞳の色のピアスをつけたいんです。そうですね、これは昼間のご褒美ですよ」 「いいいいいい、嫌だ!! そんなことはしたくない!!」  オルキスは全身で毛を逆立てるように抵抗したが、僕はにっこりと笑ったままベッドにオルキスを押し倒して、そして彼の可愛い乳首がよく見えるようにした。 「乳首にピアスくらい、そんなに痛くありませんよ」 「痛みを心配して嫌だと言ってるんじゃない!?」 「それじゃ、なにが心配なんです。ここは後宮、貴方がどんな姿をしていたって誰も見ませんよ」 「乳首にロゼの色のピアスなんて!! そこがお前の物になったようで嫌だ!!」 「ああ、そうなんですか? それじゃ、明日から着る物も蒼い服にしましょうか? オルキスには赤が似合うと想いますが、僕の色を着ているのも良いですね」 「もう嫌だ!! いい加減にしろ!?」  結局、オルキスはその可愛い乳首に僕の瞳と同じ色のピアスを付けられた、ピアスを付けてすぐに癒しの魔法を使ったから痛みは一瞬だったはずだ。でもオルキスの乳首にはピアスを付けれる、よく見なければ分からない小さな穴が残った。オルキスは口では散々言っていたが、大人しく乳首にピアスを付けさせてくれた。 「オルキス、新しいピアスはどうです? こうして引っ張ってあげると感じませんか?」 「うっ!? あまり引っ張るな!! 乳首が千切れたらどうする!!」 「そんな乱暴な酷いことはしませんよ、それでどんな感じがします?」 「ピアスに触れられるとむずがゆいような、気持ち良いような変な感じだ」 「それじゃ、気持ち良く感じられるようにピアスをいっぱい触ってあげましょう」 「ひっ!? ヤダ!! お尻にお前のものが入ってきて、ああ!! ピアスに触れるな!!」  それから僕はがんがんオルキスを抱いた、そしてピアスを軽く引っ張って刺激してあげた。オルキスは僕に体の中の良いところをつかれる度に悲鳴を上げ、僕が興奮するように彼は喘いで可愛くないてくれるのだった。 「そうだ、オルキス。国政の勉強もここでしましょうか?」 「はぁ、はぁ、はぁ、そんな器用なことができるか!!」 「それもそうですね、オルキスは僕のものと胸のピアスに夢中ですものね」 「ひっ、ああっ!! ああ!! やだ、胸をいじるな!?」 「胸が嫌ならお尻はどうです、ここがオルキスの感じるところでしょう?」 「あああああっ!! ああっ!! やああっ!! もう嫌だぁ!! 気持ちが良すぎて、嫌ぁ!?」  その晩も僕は朝までオルキスを可愛がって抱いた、オルキスの乳首に付けたサファイヤでできたピアスも気に入った。そのピアスを優しく刺激してあげるたびにオルキスの中がしまった、それは彼が興奮しているということだから僕はなんだか嬉しかった。 「オルキス、貴方のこと僕は本当に気に入っていますよ」 「止めてくれ!! そう言って今度は何をする気だ!?」 「何をしましょうかね、オルキスと遊ぶとなるととても楽しいです」 「うぅ、俺には飽きてくれないのか?」 「まぁ、当分は無理でしょうね。僕は貴方を本当に気に入っているんです」 「ロゼ、勘弁してくれ」  まぁ、当分シックザール国は平和だろうと僕は思った。少なくとも僕がオルキスに飽きるまで、それまでは平和でいてもらうつもりだった。僕はオルキスで次はどう遊ぼうかと、そんなことを考えて楽しみにしていた。

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