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吉村彰人(よしむら あきと)32歳185cm ネコ
ゲイ
奈良出身東京在住
システムエンジニア・ゲーム配信者(雅) 喫煙者
背が高い事がコンプレックス
高校の時メガネからコンタクトに変えた事で女子に好かれ、1度問題が発生してから基本的にメガネ
ひねくれている
木元の事が好き
セフレにはタチとして相手するが本音を言えば抱かれたいと思っている
木元岳(きもと がく)35歳179cm タチ
大阪出身東京在住
楽器店のギター講師兼メンテナンス 喫煙者(電子タバコ)
左利きである事がコンプレックス
元は人気インディーズバンドのギターコーラス
ボーカルが自死した事により解散。
一人称も俺から僕に代わったのはそのタイミング(吉村はボーカルの事が好きだったんじゃないのかと一時期悩む)
ギターは右利き(レギュラー)用で弾くが左利き(レフティ)でも弾ける
左腕から首にかけてタトゥーが入っていて子供を教えている職業柄夏でも長袖を着用する
吉村の事は放っておけない人、面白い人、側に居てあげないとと思っている
・背の順は4年生までは一番前に居た。
徐々に後ろに下がったが、真ん中辺りで卒業した
中学になると皆と背が並んだ。
この辺りで目が悪くなりメガネをかけるようになった。
高校に上がり、メガネの鬱陶しさに嫌気がさしてコンタクトに変えた。
その頃には高校の誰よりも背が高くなった。
携帯が短く鳴る
メールの通知音
部活はやっていないが、2週間後に文化祭を控えていたから夕方のチャイムが鳴るまで美術室に居た。
通知音がまた響く
疲れきって開く気にもなれなかった
多分、幼なじみの洲崎だろう
下駄箱の所で待ってるとかそんな内容か
今日までの作業が終わり、家に帰ろうと思ったが体が動かず美術室の床に座ったまま窓の外を見た
今度は携帯が小刻みに長く鳴る
「電話?」
携帯をポケットから取り出して見れば洲崎だった
「…なんや」
「おおお吉村!大変や!」
洲崎は勢いと違って小声で電話口で慌てていた
「なんやの」
「教室で!藤堂さんと石川さんが喧嘩してんねん…!」
「…それがなんやねん」
半ば呆れ気味であった。
そんな事俺に言いつけてどないなるっちゅうねん
「お前の事で喧嘩してんねんて…!」
「は」
小走りで教室に向かう
1階下がり、真ん中の教室
2-C
そこに着くより前に女子のキンキンとした大声が聞こえていた。
女はダルい。
これは俺が高校に入り気付いたこと。
女は猛烈にダルい。
「吉村くんとデートってなに!?付き合ってたんか!?」
「うるさいなぁ!どうでもええやろ!」
教室の真ん中
廊下に面した張り紙がしてある壁にもたれた。
「デートってなんやねん、文化祭の買い出しやろ」
1人小さく愚痴る
メガネに戻すか。
メガネだった頃はこんな事無かった。
ドラマでしか見ないような、下駄箱に手紙とかそういうのも無く平和だった。
それとも髪を伸ばしたからだろうか
「なんでメガネと髪型だけでこんななんねん」
大きな大きな、小声のため息が出た。
窓の外はオレンジ色に染まり、カラスが何羽か空の向こうに飛んでいこうとしている
カバンが教室にある、家の鍵も入っているからそれが無ければ帰れない。
だがこの状況、入れるわけも無い。
デートなんかせんと、正してやりたい気持ちは山々
だが巻き込まれるのはゴメンだ。
平和に平凡に過ごしきってしまいたい。
終わるのを待つか、どっちかの女に作業終わったから教室に戻るとメールを飛ばすか
でも片方にそんな事したらさらにややこしい事になるのでは
あぁ、ダルい。
「吉村先輩ですか…?」
遠い空を見つめていた俺の下から声をかけられた。
160後半無い位だろうか。
学年カラーから見るに1年生だろう
可愛らしい顔をした男子が見上げていた。
「そやけど、なに?」
彼に罪は何も無い。が、不機嫌が全面に出てしまい男子の顔は曇った。
「1年の篠宮と言います、あの、先輩に言いたいことあって」
部活もやっていない2年に1年が何の用だと言うのか。
先生からの言付けでも預かったのか
男子はもじもじと、言いにくそうに口を開いては閉じた。
俺は不信感も相まって、更に怪訝な顔になっていたと思う。
意を決したように眉をキッとひそめ、真っ赤な顔で口を開いた。
「あの!…先輩の事が好き、です…」
ギャーギャーとうるさい女子の声が遠くなり、呼吸は止まった
好き?こいつ誰かと俺を間違えてんちゃうか
なんて言う、男やで?間違えてんちゃうか?そもそも好きだからなんだと言うのか。
付き合う?キスする?…何を俺に求めてんやろか
「…抱かれたいんか?」
「え…っ?」
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