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第17話

目が覚めたら 枕元に透と父さん母さんがいた じいさまも少し離れたところに居て じいさまが「隼人、悪かった焦りすぎた」と言ってそのまま出て行った 父が「あの人は、、」ため息ついてる いろんなことがあって頭グルグルしてた僕、でも日常が戻って来たみたいで嬉しい 透が優しく見つめて頭を撫ぜてくれた 、 「ん、怖かったけどもう大丈夫だよ」 父さんも母さんも優しく交互に撫ぜてくれる 幸せだなぁ〜 心がほわほわしてくる 僕が落ち着いてることを確認して 昨夜のことは じいさまが勝手にやったことで今後はこんなことはしないと教えてもらった じいさま!僕、本当に怖かったんだからな!あれはトラウマだぞぉ!あんな謝罪じゃ許してやるもんか! 「しばらくは許してあげるもんか!」 父さんが苦笑いしてる 透が「え?しばらく?、、」 なんだろ とっても不服そう その後は今後の検査についてお医者さんから説明があった 心電図とか脳波とか沢山ある 透はフェロモン出すと僕が影響を受けて正しい検査数値が出来ないからそのダダ漏れなんとかしろとか言われてる ん?何それ??やっぱり僕にフェロモンはわからない、、 数日しても何度言われてもダダ漏れが抑制出来なかったらしく 透だけ制御できるまではだめ!!と面会謝絶になった、、、とおるぅ〜 涙! がっくりと僕が元気をなくしてたら病室が変わった 壁に大きなガラス窓がある部屋でガラスの向こうに透がいます 匂いが漏れないこの部屋なら会えます 会話は電話機 無菌室ですね〜 透に会えた!!へへへ 妹が居ないので透には学校の話を聞いている 学校ってどんなところなのかな? 「元気になったらいきたいなぁ〜」透はいろいろ教えてくれる ファーストフードのハンバーグ屋さんの事を聞いたらすぐに行って確認してくれた お土産で買って来てくれた 冷えてたのでレンジでチンしてもらって食べたんだけど ん??って味で微妙な顔したら「その場で食べればまだマシだったけど、、」と笑われた まだマシなんだ へー でもね、、 ハンバーグに透のフェロモンがついてたみたいで後でお医者さんに怒られた 透はがっくりしてたけど 普通はうつることはないらしい 僕を喜ばせようと買って来たらついちゃったのかな〜 気持ちがこもってるのが嬉しくてニマニマしてしまって 「ありがとう」と電話で伝えるとガラス越しで照れていた

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