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第1話
会社で気になる人がいる。
同い年の同僚の一人、いつも物憂い顔をしたコミュ障の眼鏡くん。
輪の中心で輝く俺とは対照的で、仕事でもプライベートでも接点なし。
仕事をする以外、だれも彼に関心を持たず、空気あつかいしているのだが、たまに俺の目は釘づけになる。
眼鏡くんの手にだ。
手タレもびっくりの美しい形をし、指先まで神経が通ったような、しなやかで細やかな揺らめき。
気をつけないと、時間を忘れて見惚れてしまうし、口を開けたまま、涎を垂らしそうなほど惹かれてやまず。
そりゃあ、触りつくしたいし、画像と動画を保管しまくりたいけど。
俺のキャラ的に、まわりの目をムシして、お近づきにはなれない。
「遠目に鑑賞して愛でるしかないのかなあ」と半ばアキラメていたものの、会社の飲み会でのこと。
まわりの盛りあがりにつきあいつつ、隙あらば、隅っこでちびちび飲む眼鏡くんを盗み見。
「あれ一人でビール一瓶開けた?」と心配になり、お冷を持って「もしかして、ザルなの?」とさりげなく近づき、笑いかけたところ。
俺を見あげ、眼鏡をずらして間もなく、ばたんきゅー。
たまたまとはいえ、寄りかかった彼の手が、俺の胸に添えられ「うっひょおおおお!」と歓喜。
もちろん、表情にはださず、せっせと介抱するも完全に泥酔。
隣の席の人に、飲み屋から家が近いと教えてもらって「彼を送ってきますね」と店を後にした。
おんぶした彼の手が、目と鼻の先でゆらゆら。
「な、舐めたい、指をしゃぶりたい」とぜえぜえはあはあするも「いや、寝ている相手に、そんな!」とガマンガマン。
鞄から鍵を拝借し、寝室に運びこみ「よく耐えた俺!」とほっとしたせいか、つまづいてしまい。
ベッドにダイブして、寝かせようとした彼の眼鏡を吹っとばし、押し倒す形に。
眼鏡のない寝顔はあどけなく、無意識にケイレンしている指もまた、愛らしく、ヨキかな・・・。
すっかり、のぼせあがって、理性が溶けかけ、股間が疼いたものを「いつか、正々堂々と触るんだ!」と歯噛みして、起きあがろうとした。
が、次の瞬間、胸ぐらをつかまれ、引き寄せられてキス。
ぎょっとした、その隙をつかれて、体をひっくり返され形勢逆転。
仰向けに寝そべる俺の腹に、ノー眼鏡くんが馬乗り。
いつも、おどおどしてキョドっているのが嘘のように、ふんぞり返ってにやつき、舌なめずり。
「たく、意気地なしが」と俺の頬に両手を添えて、つうと滑らせていく。
あの麗しき手に、扇動的に体を撫でられては、とても自制がきかず。
股間が膨れあがったのに「ははっ」と彼は笑い、尻で揺すりながら、顏から首、鎖骨に手を這わせて。
ついには胸へ、探し当てた乳首をさすりだして「ああ・・・!」と甲高く鳴き、ズボンもぐちょぐちょに。
「ふふ、ずっと俺の手を性的に見ていたの、知ってるよ。
触ったらどうなるかなって、思っていたけど、乳首をくすぐるだけで、イッチャうかな?」
乳首をつまんで揉み揉み、尻をふりふりして、俺の濡れたズボンをにゅちゃにゅちゃ。
ぶっちゃけ、極楽気分だったものを、喘ぎを漏らすまいと唇を噛んで。
抵抗むなしく「こーら」と乳首を強く引っぱられて「うくあああああ!」とズボンを精液まみれに。
ほぼ胸の愛撫だけで射精したのが、そりゃあ、男として屈辱だったとはいえ、愛しの指で弄ばれるのが満更でなく、勃起したままのを武者震い。
その振動を受けて「うふん・・・も、俺も」とズボンと下着をずらし、剥きだしにした尻を、俺の息子に飲みこませていった。
「はう、うくううん・・!」と先走りを垂らしながら、奥まで埋めこんで、俺の胸に手を置き、腰をうねって、じゅっぷうじゅっぷうじゅっぷうん!
奉仕される快感たるや、ノー眼鏡くんの艶めかしいさまも相まって「はうあ・・・」とうっとりとしたものだが、いや、なにより、胸に置かれた手が。
すがろうとしつつ、指が滑ってままならずに、爪で胸をかくのが、もう、もう、もう!
鼻血を噴いた俺は「うがあああ!」と獣のように吠えて、腰をがっちりつかみ、ずっぷううんん!と下から発射!
「うひいいいいん!」と精液が胸に散ったものの、畳みかけて息つかせず発射をしつづけ。
震える手で肩をつかみ、かるく爪を立てて、あんあん悶えながら、彼が口走ったことには。
「は、はあ、はひ、ひあん!あ、ね、ねえ、お、れ、俺も、ず、っと、おまえ、の、股間、見て・・・ふうあ!んあ、あう、く、で、も、勇気、なく、あ、あ、あ、ああ、あああ!おっき、やっぱ、すき、はひん、おまえ、の、しゅきいいい!」
蓋をあけてみれば、両想いだったという。
が、眼鏡をかけると、また、ひどい引っこみ思案の臆病者にもどって、俺を避けまくり。
どうやら、眼鏡があるなしで、別人格になるらしい。
「これは時間をかけて口説かないとだめだな」と思いつつ。
どうにか眼鏡を外させ、社内エッチできないかと、チャンスを窺う今日このごろだ。
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