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第1話

アラブ系の世界観で、ハーレムをつくり数々の妃と愛人とのエッチを堪能するゲームだったのが。 現状はまわりは男だらけで、妃を名乗る女装野郎が隙あらば、次期王の俺を孕ませようと。 すでに二人の餌食になった俺は、すっかり怯えきって部屋に引きこもり。 妃はもちろん、王宮の関係者も寄せつけなかったのだが、従者の少年、コーダだけは部屋の出入りを許可。 コーダはまだ十二、三才で、さすがに俺を襲うとは思えなかったし。 茶色の巻き毛にくりくりの瞳をして、プードルのように愛らしく、純粋無垢そうだったし。 なにより王宮内の情報や噂を話さないのがいい。 王宮外の町のできごとや、異国の情勢などを教えてくれ、聞いていると気が紛れる。 父はなく、母と親戚の家で肩身の狭い思いをして暮らしているという不憫さもあって、俺のそばに置き、なにかと目をかけてやっていたのだが。 その日はコーダが欠勤。 べつの従者曰く「体の節々があまりに痛く、立つこともできないそうです」とのこと。 そりゃあ気が気でなく、従者にお見舞いをさせたり、医者を向かわせたりしたものを、なんの病気か不明で、痛みに悶えるばかりという。 お手上げなまま、一週間がすぎ、べつに治療したわけでないのが、急に治ったらしい。 で、念願の再会を果たしたとはいえ「失礼します」と低い声で断って入室した相手は別人のよう。 プードルの面影はなく、シェパードを連想させるような筋骨隆々とした凛々しい青年。 そう、アラブ系の少年の成長ぶりはえげつない。 幼いころは天使のようなのが、成長期であっという間に渋みのある大人に変貌する。 外にいる愛人も美少年ながら、こんど会ったときは、どうなっているやら。 なんて想像しつつ、あらためて身の危険を覚えて身震い。 「コーダ!お前もか!」と嘆いたものを「ご主人さま・・・」と相かわらず、プードルのような黒目がちな瞳に涙をにじませて、コーダこそ震えてぷるぷる。: 「その、ぼく、おちんちんが、変で・・・どうしたらいいか・・・」 あどけない少年が一変して色気むんむんな青年になったとはいえ、中身は変わらないよう。 父はいないし、親戚とは折り合いがよくなさそうだから、まともに性教育を受けていないのかも。 見た目にそぐわない幼さが覗いて、すこしほっとし「だいじょうぶだよ」と手を引いて、ソファに座らせる。 両手を包みこみ、丁寧に男女の体のしくみ、赤ちゃんのつくり方を説明。 「赤ちゃんをつくるためには、たまに溜まった古い精子を外にださないといけないんだ」 そう占めるも「え、どうやって」と股間に手を当ててもじもじ。 王子に子種を授けようと妃や愛人が争う異常な世界において、コーダは唯一、心を許せる愛犬のような癒しの存在。 そんな彼が瞳を潤ませて眉尻を下げていれば、放っておけず。 「俺が手本を見せてやるから。いいか?」と聞くと、弱弱しく首肯。 ズボンとパンツを脱がし、俺より立派なのに驚きつつも、握りこんでしこしこ。 「ああ、ご主人、さまあ・・・」と熱い吐息をし、腰が逃げそうになるのを堪えて震えるのが幼気であり艶めかしい。 早々、お漏らしをしだして「おしっこ、じゃない?んん、くう、ご主人さま、手が、よごれちゃ・・・」と戸惑って泣くのを「気もちいいってことだよ」と笑いかけ、先っぽを指でぐちゃぐちゃ。 もともと、ほぼ裸の上半身の乳首も勃起しているのが目にはいり、忙しく手を動かしながら胸をちゅうちゅう。 「ひいああ!ご、ごしゅじん、しゃまあ!なんか、もっとお、おしっこ、でちゃあ!手があ、放してくださあ・・・!ああ、ああ、ごしゅじ、手に、おしっこ、だめ、なのにい!」 「んあああ!」と大量噴射し、俺の顔にもとびちって。 白濁の液体がついた顔を見て「ご、ごめ、ごめんなしゃあ・・・」と申し訳なさそうにしつつ、余韻に痺れて喘ぎ悶えるさまが、もう劣情を掻きたててやまず。 前に犯されたときとちがい、触られたり叩かれたりされずとも自主的に完勃ち。 脳内では「ご、ごしゅじん、しゃまあ!しゅごお、ごしゅじんさまの、おちんちん、ああん!」とコーダが揺さぶられて甲高く鳴きまくっているし。 男相手でもコーダで童貞を卒業するのはいいかも。 どうせハーレムには男しかいないし、多分、女とは一生、出会えないだろうし。 なんて思い、喉を鳴らしたものを、次の瞬間、体がソファにしずんだ。 目と鼻の先には、せっぱ詰まった顔をして呼吸を乱すコーダ。 「ぼ、ぼくも、ご主人さまに・・・」とズボンの中に手を滑りこませて扱きだす。 「拙いながら、懸命に俺の真似をするのが健気で愛しい」なんて余裕ぶれたのははじめだけ。 転生して早早に犯された体はとっくに開発済み。 情けないことにコーダより高い声であんあん、はしたなく腰をふりふり。 これまた俺に習って乳首を吸ってきたに、あっという間に「はひいいん!」と射精。 正直、久しぶりに人に触られて快感に酔ったが、なんとか大ぶって「あ、ありがとう、コーダ」と笑みを。 が、まだまだ燃えるように揺らめく瞳。 獣が唸るように「お妃さまは、こんなにエッチなご主人さまを、いつも見て・・・」と漏らす。 「ああ、悔しい!ぼくのものだけにしたい!」とにわかに激昂したなら、痛いほど俺の足を広げて、武者震いするように痙攣する巨根を突入。 慣らさないと、そのサイズは埋められないが、あいにくコーダがくるまえに木製の男根に似た形ので自慰をしていたから。 「あいつらのせいだあ!」と嘆きつつ、前の野郎より邪念がなくひたむきに焦がれるように俺を求めて腰を強打してくるのに、胸はきゅんきゅんするし体は歓喜するし。 「ああ、ご主人さま、なんてかわいい、かわいいです・・・!」と瞳を輝かせて褒められては、羞恥と快感が湧いてやまず、突かれるたびにメスイキするし。 「はあ、はうう、ど、どして、こうなる・・・!おふうう!ば、ばかあ、おっき、するなあ!赤ちゃ、できちゃあ!ばか、ばかあ、もっと、ややこしくな、やめえ、んああ!」 やだやだと泣きながら、奥を突き破るように注がれて「あふううう!」とうれしがるように鳴いて、潮をまき散らして。 その間もなく腹が脈を打っているように錯覚し、ぞっとして跳ね起きた。 父たる王が「どうした?」と聞いたに、寝ぼけながら辺りを見回す。 ここは作戦本部の一室。 「夢か・・・」と胸を撫でおろすも、いやいや前にコーダに犯されたのは本当のこと。 結局、同時期に複数の野郎から種付けされたわけで、今は変化がないとはいえ、思わず腹をさする。 浮かない顔をするのにかまわず「なんだ?懐妊か?」と喜色満面になる王。 「従者との子供かもしれませんよ」と告げたら、どう豹変するか見ものだったが「呑気ですね」とため息を吐くのにとどめてやった。 「ハーレムで男に囲まれています!」のおまけのBL短編です。 元の小説は短編集に収録して電子書籍で販売中。 詳細を知れるブログのリンクは説明の下のほうにあります。

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