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第1話
ある日、不意に叔父が家に寄って、透明人間になれる薬をくれた。
青い小さい瓶を二本。
「瓶一本分を飲むと、二時間、透明人間になれるから」とのこと。
噂では叔父は謎の研究所で怪しい実験をしているとか。
「その成果なのか?」としげしげと青い瓶を見て、とりあえず試してみることに。
一瓶飲んでみると、足から徐々に消えていった。
一分ほどで、鏡を見ても写らない体に。
そのあと時間を計ったなら、叔父のいうとおりに二時間で元どおりで、とくに副作用もなし。
「これは使える!」と確信したものを、さて、なにを目的に利用したものか。
すこし考えて、従兄を犯そうと。
高校生活が忙しい中でも、週末に俺の家に泊まりにくるほど従兄とは仲よし。
赤ん坊からのつきあいで、兄弟のようだったのが、中学生で俺は恋を自覚。
とはいえ、告白する意気地はなく、同性への恋愛や性愛についてどう思うのか、さりげなく探りをいれたところ。
「べつに、そういう男を嫌悪したり軽蔑はしないけどな。
ただ、俺は野郎に対して触っても触られても興奮しないなー」
あっけらかんと応えたのに、絶望したのはいうまでもない。
それからは「従兄以外のだれかを好きになろう」と努めてきたが、透明人間になれる薬を手にいれて「諦めるのは、まだ早いかも」と希望を持つように。
だって「触っても触られても興奮しないなー」は口だけかもしれないし。
実際に愛撫されたら、あんあんヨがるかもしれないし。
確かめるのに、透明人間になって触るのがうってつけ。
俺の正体を隠せて、事後に気まずくなったり、関係が崩れることもない。
「よし!やったるか!」と作戦を立てることに。
さて決行する週末が到来。
いつものように「リョーちゃんには新鮮なものを食べてほしいから!」と母ははりきって買い物へ。
一人で留守番をする俺は、学校帰りの兄を迎える。
ただ、その日は「野暮用があるから」と連絡を。
「お風呂は湧かしてあるから、よかったら入っていて」
汗かきの従兄は、俺の家にくるとまず風呂に浸かるのが毎度のこと。
俺と母がいなくても家の風呂に入るだろうと見こみ、透明人間になって脱衣所で全裸待機。
果たして、脱衣所に現われた従兄は鼻歌を吹きながら服を脱いでいく。
もう引退したとはいえ、部活で弓道をやっていただけあり、引き締ってしなやかな背中が目にまぶしい。
つい息づかいが荒くなり「ふ、文雄?」とふりむく従兄。
ぎくりとしつつ「今だ!」と思い、背中に抱きつき、耳に熱い息を吹きかけ、もう片方の耳を指でくすぐる。
そう、従兄は耳が弱い。
「え!?なに、くう、や、やめえ・・・!」と驚きの声をあげながらも、息を切らして震えるばかりで、ろくに抵抗できず。
上体を屈めて壁にすがりつくように。
突きだした尻に俺の固いのを擦りつけ、耳をしゃぶり、両手を滑らせて胸へ。
どれだけ夢や妄想で触ったものやら、念願の乳首を指で撫でまくり。
興奮して熱い吐息交じりに耳をしゃぶしゃぶ、乳首を指で弾くたびに「や、やあ!だ、だれ、なのお・・・!」と舌足らずな声で鳴きまくりで、従兄の反応は上々。
「やだあ、すご、触り方、やらし・・・!ああ、くう、んんん!やめ、耳に、熱い息、気色、わるう!ひい、あう、変質者あ?変質しゃあ、おじさん、のお、幽霊なのお?」
俺だとばれていないのはいいとして、まさかの「変質者のおじさんの幽霊」呼ばわり。
複雑な心境だったが「いっそ、このまま変質者っぽくしてやる」としつこく、ねっとりとした愛撫を。
さんざん乳首をいたずらしてから、手を移動させ、先走りまみれのそれを撫上げ、尻の奥に指を滑りこませる。
耳に舌をねじこんで出し入れし、その動きに合わせてしこしこ、尻の奥を指で突いてじゅぷじゅぷ。
「やめてえ、変質者のお、おじさあ・・・!」と勘ちがいしたまま泣いて、でも、お漏らししっぱなしに腰をふって体は大よろこびのようで。
「俺え、耳、だめ、なのお!なんか、おちんち、挿入されて、みたああ!ああ、ああ、んああ!へ、変質者あ、おじさ、やだあ、でちゃあ、俺、でちゃうよお!」
舌をできるだけ奥までもぐりこませ、先っぽを爪で引っかき、指三本で広げたら「おじしゃああ!」と射精。
「男に対して触っても触られても興奮しない」とはどの口が。
呆れるより心配になるほどの、とんだ淫乱ぶりで「変質者のおじさん」と泣き叫び、却って煽っているような。
おかげで、すっかり俺は変質者の糞親父の悪霊になった気分。
「ゲヘへ」と卑しい笑い声が漏れそうになるのを堪えて、粘着質な息を吐きながら、脱力する従兄を仰向けにし、足をぱっかーん。
「ああ、変質者の、おじさん、だめ、だってえ・・・」と泣いて顔をふりながらも、精液でてらてらするそれは、立ちあがってぴくぴく。
想像を超えるあまりの痴態に頭が逆上し、そそり立つ透明な一物を勢いよくお見舞い。
初めてだろうに「ひいああ!」とお漏らしをまき散らすあたり、素質がありすぎ。
「兄ちゃん、俺以上にホモじゃん!」と怒ったように腰を打ちつけ、しばらくあんあん鳴かせてから、両耳に指を。
荒っぽく突入するたびに、俺の唾液まみれの耳に指を押しこめば「はぐうう!やああ、おじさ、変質者の、おじしゃああ!」と目も当てられないほど、あられもなく悶えて鳴いて、精液を噴きっぱなしに。
「両方、らめ、らめってええ!おう、くおお、おおおん!や、やばあ、孕んじゃ、耳も、孕んじゃうのお!んくうう、へ、変質者あ、おじしゃあ、許してええ!お願あ、これ以上、気もちよく、しないでええ!」
そんなエロい懇願をされたらたまらず、うめき声を噛み殺しつつ、指で耳をぐちょぐちょにしつつ、腹の奥にどっと注ぎこむ。
直後「んふううう!」とメスイキをした従兄は、ぐったりするも、誘うように腰を微かにゆらゆら。
そりゃあ、変質者の糞親父の悪霊を装って、まだまだ犯したかったが、母の帰宅までもうすこし。
名残惜しみながら、引きぬき、従兄が目を瞑っているのをたしかめてから、音を立てないよう扉を開けて自室へ。
体を拭いて着替えたなら、しばし外を歩いて帰宅。
「ただいま」と居間に行くと、風呂から上がったばかりらしい従兄がソファに座ってぼんやり。
どぎまぎするのを顔や態度にでないよう「どうしたの?」とさも不思議そうに聞く。
なぜか「ごめんな」と呟き、告げたことには。
「前に俺は男に興奮しないといったけど、そうじゃないかも。
年上の男なら、ありかなって・・・」
頬を染めて、目を潤ませて、まるで「変質者の糞親父の悪霊」に惚れたような。
「予定とちがう!」と嘆くも「だが、突破口は開けた!」と前向きにとらえて、これから従兄にアプローチをしていこうと思う。
「透明人間×俺」のサイドストーリーです。
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