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第1話

俺は車を愛し、とくにエンジンに目がない。 今の時代、人人は格別アリガタらずに運転しているなれど、原動力であるエンジンは崇高なものだ。 人類の英知が詰めこまれた代物で、世界でエンジンを製造できるのは、日本を含めて限られた国だけ。 なんて知れば知るほど、魅力の虜になり、高性能なエンジンをつんだ車を買うだけでは飽き足らず、改造にも手を。 社会人としてこつこつせっせと働いて、生活費を限界まで削り、お金を貯め、ついに俺好みのお値打ちもののエンジンをゲット。 すこし型が古いながら、改造がしやすい我がスポーツカーに装着することに。 車の修理工の友人に任せて、作業場でエンジンの装着工程を見守って。 作業が済んだのは、深夜の〇時。 とはいえ、友人曰く「明日、エンジンを動かしてみて、いろいろとカクニンや点検をするから」とお持ち帰りはできず。 「離れるのいやだな・・・」と呟けば「だったら、泊まってけば」とソファを指差された。 たまに夜遅くまで修理し、疲れはてて帰れずに、ソファで寝泊まりするとか。 お言葉に甘えて、ソファによこになり、新エンジンを搭載したスポーツカーをうっとりと眺めていたところ。 「ああ、そうそう、ここ車の幽霊でるから」と思いがけない発言が。 「俺が働くまえに、車を虐待する、鼻持ちならないカネモチがいたんだと。 そのときは経営がくるしくて、虐待による修理を頼まれるたび、しぶしぶ受けていたらしいけど・・・。 しばらくして新しい車を持ってきて。 そのころには経営が安定していたから断ったとはいえ、以降、幽霊がでるようになったって。 虐待された車が、よくここに居たからかな。 さんざんイタめつけられた挙句、あっさり捨てられて無念なんだろう」 ちなみに車の特徴を聞くと、格式高い高級セダンだそうな。 で、その幽霊がでたとして、なにをするかといえば「いや、俺、見たことないし、先輩ら教えてくれないから分かんね」とのこと。 虐待された車を哀れんだ俺は、コワイとは思わず、我が愛車を目で愛でながら、いつの間にか就寝。 夢も見ず深い眠りに落ちていたのが、にわかに腹に重みと衝撃を受け、目を見開いた。 見あげれば、スーツを着た青年が腹に跨って、涙をぼろぼろ。 眼鏡をかけ、高級スーツに身を包み、育ちがよさそうなあたり「これが例の幽霊・・・?」とつい思う。 夢かうつつか分からず、でも、事情を聞いただけに放っておけないで「だいじょうぶ、だいじょうぶだから」と肩をなでなで。 瞼をあげて、涙を散らした彼は「ああ、あなたが、ご主人だったらよかったのに」と上体を倒して急接近。 端正な顔が急接近し、どきまぎする間もなく「ひ、あ、ああ・・・!」と甲高く鳴いた。 股間に固いのが食いこみ、ぐりぐりと擦りあげられてのこと。 彼の性器だろうものの、いや、それにしても、この感触からして俺の倍はありそう。 とまどいつつ「あ、うそ、おっき・・・!」と叫べば「ギャップがあるでしょ?」と含み笑い。 「スポーツカーに搭載するような、馬力が化物級のエンジンがカスタマイズされていたから。 でも、ご主人はイジメるばかりで、あまり走ってくれなかったから、ぼくは満たされなくて」 「哀れむなら、どうか、ぼくの不完全燃焼のエンジンを慰めて」と熱熱の巨根でずりずり。 エンジン愛に溢れる俺にしたら、例えられるだけで高揚してしまい、あっという間にズボンを膨らませて湿らせて。 「ぼくのエンジンいい?ふふ、お股がすごく濡れているね?」 「そ、な、いわな、あ、あ、ら、めえ、も、俺、エ、ジン、で、イ、ちゃ、あう、くうあああ!」 車の幽霊にイかされて、もっと頭が混乱するも、息を整える暇をくれずに、ズボンをパンツごとずるり。 「高級オイルだよ」と太ももに粘着質な液体を垂らされ、尻の奥に指を侵入。 「よく、ほぐさないとね。 ぼくのピストンの摩擦は、火花が散るくらい激烈だから」 「ピストン」と聞いて、つい胸を高鳴らせてしまい、尻を指で弄ばれるのも、あんあんヨがってしまう。 すっかり再勃起し、とめどなくお漏らしをだらだら。 初経験にして、尻のいたずらでイきそうになったのを直前に指が退いて。 見あげれば、かっちりと高級スーツを着た麗しき青年が、ぎんぎんの巨根を剥きだしに「ぼくには乗れない代わりに」と舌なめずり。 「火を噴くエンジンの壮絶なピストン運動を心ゆくまで、体内で味わって」 聞くだけで震えてしまい、過言でなくじゅっぽおおう!と貫かれて、精液を散乱。 ピストンが荒荒しく上下するように、熱い鉄のような巨根が抜き差しされ、突かれるたびにあんあん射精を。 「や、ああ、ピス、ト、直、接、だ、だめえ、きもち、よ、すぎ、はあう、く、エン、ジ、しゅごお、も、もお、ひぎいいい!」 高級セダンの幽霊にレイプされ、あられもなくメスイキをしまくり。 翌朝には解放されたとはいえ、腰が立たず。 だけではなくて、向かいにいた愛車がだまって見過ごすことはなく・・・。 この小説を含めて10作を収録した電子書籍の短編集を販売中。 詳細を知れるブログのリンクは説明の下のほうにあります。

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